2004年 11月 17日
今年5月に鹿児島から東京へ仕事の場を移した評者にとって、想像はしていたのだが、コギャルな女子高生たちの醜態が矢鱈と目に付くこと甚だしい。っていうか、勝手に目に入ってくるのである。そりゃあ鹿児島にも女子高生はいるのだが、桜咲く季節に合格に歓喜し、涙を流して入ったまんま高校生活をつつがなく過ごしていますっていう感じの、見た目普通の女子高生が99%を占めているので、今の東京の有り様には、どうにもこうにも日本国の将来を憂えてしまう評者なのである。 先日も、とんでもない女子高生を目撃するはめになった評者。山手線の電車の中。上野の近辺での、少しばかり混んでいる車中での出来事であった。評者に背を向けている女子高生が、しきりに鏡を覗いている。それも割と大きな手鏡。それを覗き込み、化粧をしているの図。まだ、それはいい。まだ風景である。しかし、余りにも頻りに覗いて忙しないので、どんな顔なのかと確認したくなった評者。手鏡に映る彼女の顔をチラリと確認。想像の範囲内の普通の顔立ちなのだが、化粧をしている表情が最悪。むっすう!世の中うざったい!みたいな。多分、そういう顔立ちの自分を作る化粧をして、そういう自分の顔が素敵だと思っているのだろう。まあ、それもいい。で、次にカバンからハサミを出して、前髪チョキチョキ。まあ、まだこの時点では、田舎者の評者にはビックラだが、周りの無関心から想像するに、これも風景の一部なのだろう。ところが、次の行動には驚いた!カバンからヘアスプレーを出してシュー、シューなのである。これには、周囲の人間もさすがに何事かと見回していたのだよ。雑踏の中で、異臭や催涙スプレーが使用され事件となる昨今、やっぱそういう反応にはなるよなあ。いくら無関心な大都会の人々もさ。しかし、ハッキリ言って、この女子高生、大バカ者である。 そうは言っても、こういう大バカ者の女子高生は、東京に一人ではなくて、ウジャウジャいるから始末に終えず、評者の目にも醜態晒す馬鹿者女子高生が勝手に目に入ってくるのである。コンタクトでもあるまいし、目に入って痛い。で、テレビなんかにもよく街頭の女子高生が顔モザイクで登場するが、春を普通に売る者は、これは間違いなく少人数ではない。桜咲く春に入学して、桜散るがごとく春を売る。こうなると、女子高生っていうのは身分とか肩書きじゃあない。職業である。全体にすればごく一部の大バカ者なのだが、これだけいればやはり職業とか産業である。売春婦が職業や性産業の担い手であるのなら、その数より多いのではないだろうか。あ~あ。やっぱ、我が二人の娘は、高校まで鹿児島ということに決定!!東京は、コワイトコロダ。 本書『悪刑事』は、性を売る可憐な女子高生や女子中学生、そこに絡む品行不方正な刑事たちの物語である。以上、粗筋、設定説明は終わり。まあ、表紙カバーから大体の雰囲気は察せられるかと(^.^) 最初に読んだ森巣博の作品が◎『越境者たち』。これはよかった。博打小説ながら、しんみりと悲哀を混じらせた筆致、素人にもわかる博打の妙味や緊張感、それに加えてだらしない日本国の権力機構を指弾する爽快さ、上下巻ながら楽しく読めた小説であった。ところが前作〇『非国民』から、どうも安っぽさが目立ち、本書もその延長線上で、目線を変えればバカ本でもある。だから『非国民』以降の森巣作品だけ読んで、“へえ、森巣博ってこんなんだ”と勘違いしている方は、是非に『越境者たち』を読んでいただきたい。いや、本書も読み捨てるには面白い本ではあるのだけど。 おかしいのは、作者の持ち味である、企業やら行政組織やら個人名を実名で挙げ、えっ!そんなことまで書いていいの?って事実と思われることを書いておきながら、巻末にお定まりの文章が掲載されていることである。「この物語はフィクションであり、登場する人物および団体名等は実在するものといっさい関係ありません。」って、警視庁やら日教組やら朝日新聞やら秦野前法相なんて名前を実名で書いておきながら、ってか!(20041116) ※可憐な女子高生は好きなので、是非お便りを(笑)(書評No432) 書評一覧 ↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
by kotodomo
| 2004-11-17 00:01
| 書評
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Comments(7)
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でこぽん
at 2004-11-17 00:16
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聖月様、こんばんは。
可憐でもなければ、女子高生でもない、でこぽんちゃんです。 東京は怖いとこです。 以前、新宿の病院に掛かりたくて交通アクセスを尋ねたら、朝は殺人的ラッシュなので新宿なんて通っちゃダメです、池袋からきてください、って言われました。でもその池袋も朝は前が見えなかったのよ(泣)。 この本、表紙眺めてるだけで、ほんとどんな話なのか判っちゃいますよね。 きっと、この禿げたおっさん刑事が可憐な女子高生を騙くらかして手先としてるんだわあ。そんでもって、女子高生はやられちゃってるのね。と、想像しましたが。 手帳の顔写真を手で隠しているところがニクイですね。 それにしても女の子の顔は愛らしいですね。 もっとも聖月様のお嬢様方には負けますが。 この本、途中までは面白かったのですが、だんだん下品なだけの話になってしまって残念でした。 ほんとこんなに実名を挙げていてもいいのかしらね。 とにかく森巣博といえば『越境者たち』なんですね。 メモいたしました。
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すっごいですね、その女子高生。化粧はよくいるけど、前髪? しかもヘアスプレー?! ヘアスプレーはダメでしょう、やっぱり。前髪だって大迷惑。そんなところで前髪なんて切って、よく失敗しないもんだなあ、とも思いますが。(笑)
実際はそんな女子高生ばかりじゃなくても、目に入ってくるのは、そんな女子高生ばかりなんですよね。うー、分かるなあ。 でも大学でいきなり東京に出てきて弾けちゃう人も結構いますからねー。気をつけなくちゃ。家族同居なら歯止めもかかるでしょうけど、1人暮らしだとね… そういう子、身近でよく見かけました。特に可愛い子ほど要注意です♪ というところで、森巣博。…この人のことを、ずっと森博嗣のパロディかと思ってたのは内緒です。(笑)
え!でこぽんちゃんは女子高生じゃなかったのですか・・・(笑)
例えば、そういう女子高生がいると、目を合わせない気弱なオヤジの私です。“なに、見てんだよう、ったく!”なんて言われたくないもので、ははは。 その点、男子高校生は普通に見えます。鹿児島より。鹿児島の男子高校生は田舎モンの分、柄が悪く見えたりして(^^ゞ そうです『越境者たち』です。過去の書評見てみますと『非国民』のときから、読め、よめ、嫁って、田舎の青年団みたく言っていますね、私。 この作家は、やはり職業的博打小説で読ませますね。
四季さんは確か女子高生じゃなくて、女子大生だったような・・・もとい女性大学生でしたか(笑)。
私も、東京で学生している頃感じていましたが、やはり自宅生のほうが安定感がありましたね。だから、娘たちが「大学に行きたい」と思うなら鹿児島、「学問したい」と思うなら東京をと思っています。一応、父親なりにそういう大きな舵取りは少し考えたりしています。 森博嗣、言われてみれば・・・でも、思わず笑っちゃいました。最後のコメント(^.^)
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ぶひっ
at 2004-11-17 11:18
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(…突然お邪魔です。)
ふぇ〜ん、だから言ったじゃない。やっぱり「トウキョウハ コワイ トコロダ…」。。。私にゃぁ住めん。 自宅生もいるでしょうが、きっと“ぷち家出”なんてやってる子も多いんだろうな…。 (すんましぇん、本、読みます)
はい、東京は大人としてコワイトコロ。
子供たちがコワイ。 さっきまで新潟にいたのですが、コワイ女子高生だらけでした。 みんな目の縁黒塗り同じ化粧でした(^.^) ああ、プチ家出、たくさんいると思います。 ちょっと泊まりに行ってくるうもいたいな。 薩摩男児としては許さないのだが・・・ |
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