2009年 06月 03日

2009年5月に読んだ本のことども(リンク:読書メーター)

5月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2835ページ

ポットショットの銃弾 (ハヤカワ・ノヴェルズ)ポットショットの銃弾 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
〇難点は会話の口調。会話の口調。スペンサーや、その他大勢のタフガイたちが“~なのだ。”と会話を締めくくるのだが、あまりの多用にバカボンのパパが大勢で会話しているようでいただけない(笑)。特に7人が集合してからの後半部分では、7人が一堂に会して“~なのだ”と喋ってしまうので、誰が喋っているのか判然としない部分があるし、みんなでバカボンのパパごっこをしているのですか?と本に向かって問いかけてしまいたくなるほどなのである。
読了日:05月31日 著者:ロバート・B. パーカー
ばかものばかもの
〇絲山秋子。好きな作家だが、性的な描写が出てくる作品は、どうもいまひとつ面白くない。結局、性的な描写が物語全般と結びつかないからだろう。作家として、こんなシーンもドロドロに描けますという主張にしか思えなく、本当のこの作家らしさからかけ離れているように思えるからである。
読了日:05月26日 著者:絲山 秋子
中国初恋中国初恋
〇題名とは全然違った内容。著者が女の子絡みで中国に行こうと思い立ち、ただ中国に行くのも芸がないなあなんて思って、南アフリカから中国まで向かうという、なんともお馬鹿な企画ノンフィクションである(笑)
読了日:05月25日 著者:さくら 剛
こうふく みどりのこうふく みどりの
◎あとがきによると、著者は本書『こうふくみどりの』を執筆しているときに別の着想を得、並行しながら対になる『こうふくあかの』を書き上げたらしい。らしい、というのも、普通西加奈子ファンなら読む前に知っていそうなことだが、最近、読書家とも呼べなくなってきた評者の読書周辺のアンテナはヘタレで、本書もただ図書館に並んでいたから借りてきただけで、読み終えてから気づいた話なのだが、まあそんなの知らんでも、本書は充分面白かったのことども。
読了日:05月20日 著者:西 加奈子
ミスター・ミー (海外文学セレクション)ミスター・ミー (海外文学セレクション)
〇書痴という言葉を、本書の紹介記事で初めて目にしたが、本書『ミスター・ミー』は、本狂い(書痴)の80歳代の好々爺物語である。だけではなく、作中作と言える二人のお馬鹿な転書屋(翻訳屋)の物語と、もうひとつジャン・ジャック・ルソーに傾倒する大学教授の物語の、3つの要素からなっている。
読了日:05月19日 著者:アンドルー クルミー
ラジ&ピースラジ&ピース
◎◎題名は、独身主人公女性の受け持ちのラジオ番組名。主人公は、いわゆるパーソナリィティってやつですな。皆さんのお便り読んで、感想言ったり励ましたり、恋の作法を伝授したり・・・でも、素顔の本人は、随分と人嫌い。そんな材料でも、絲山秋子にかかると、こんな素敵で人間味のあるドラマに・・・まあ、読んでみなさい。
読了日:05月18日 著者:
初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
◎◎主人公のスペンサーはハードボイルドな(というかタフな)探偵である。今回は探偵業が話の発端になってはいるが、中身の多くは探偵話には割かれていない。スペンサーというタフな男と、ポールというヤワな少年との心の交流(最初通いあわないものが、最後にはという、いかにものパターンだが)が、物語の中心を成しているのである。
読了日:05月17日 著者:
ドリームガール (ハヤカワ・ノヴェルズ)ドリームガール (ハヤカワ・ノヴェルズ)
◎◎多分、パーカー好きの読者には、同じシリーズの中でも出来、不出来みたいな評価があるとは思うのだが、とにかく初めて出会ったスペンサーの生き方に惚れぼれした評者なのである。決定(^O^)/スペンサーシリーズ読破を目標に生きていこう。生き延びていこう。老眼が進もうとも、外人さんの名前が区別しづらくなったとしても、読む手が震えるようになったとしても、何としてもこのシリーズは読破するぞ!・・・と、今は思うのことども。
読了日:05月06日 著者:ロバート・B・パーカー
ディスカスの飼い方ディスカスの飼い方
◎◎本書『ディスカスの飼い方』で、大崎善生の村上チャイルド系譜はお終いで卒業と評者は評価したい。大崎節の完成である。多分、大崎善生は直木賞に縁のない作家だと思うのだが、こういう完成された物語に受賞してもらい、多くの人に読んでほしい、そんな作品に仕上がっているのである。
読了日:05月05日 著者:大崎 善生
運命の日 下 (3) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (ハヤカワ・ノヴェルズ)運命の日 下 (3) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (ハヤカワ・ノヴェルズ)
◎◎本書の一番の魅力は・・・心底、嫌な奴が2名登場することじゃないだろうか。黒人を人間とは思っていない警官が一人と、末端の警官のことを全く理解しない警察組織の本部長と合わせて二人。いやあ、読んでいて、嫌で嫌で仕方なかった評者なのである。でも、この二つの障碍が物語全体のリーダビリティを支えているのである。ルヘイン、天晴れである。
読了日:05月04日 著者:デニス・ルヘイン

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by kotodomo | 2009-06-03 09:10 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
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