2009年 11月 03日
初期、最近も含め、雰囲気で読ませる佐藤正午。しかし、この本書『リボルバー』で描かれる物語は、作者自身が展開の妙のテクニックを試したかったような、そんな技巧を楽しむ物語である。時期は前後するけれど、 佐藤正午版「ドミノ」恩田りく、それもミニ版ってとこでしょうか。 ひとつのリボルバーを中心に、高校生の男女、元警官、遊び人のコンビ、そんな登場人物たちが、長崎から北海道へ向かっていく仕掛けを楽しむ物語なのである。 評者としては、いつもの静謐な佐藤正午の文章が溢れていたならば、もっと楽しめていたと思うのだが。少し退屈。(20091006) ※もう、24年も前の作品なのだなあ。(書評No919) 書評一覧 ↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
by kotodomo
| 2009-11-03 06:52
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from 本・月のうさぎ堂
at 2009-11-12 00:40
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