2009年 12月 03日

2009年11月に読んだ本のことども(リンク:読書メーター)

11月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2342ページ

プリズン・トリックプリズン・トリック
◎リーダビリティは高く、ご都合主義にも目を瞑り、まあ合格点でしょうなあ。結局、物語自体は破たんをはらんでおり、表紙の絵が示すような成り立たない構成かと。最期の一文は、破たんした構成を、自ら肯定するような、作者の意思表示とも思えるのだが。
読了日:11月29日 著者:遠藤 武文
独居45独居45
行間に色んな要素が詰め込まれた文芸作品。結局、屋敷の中で、何が行われていたのか等、沿革の描写しかないのだけど、読者は色んなことを想像してしまうわけで、単純にエログロのみをとって、好悪を判断する作品にはあらず。ジャンルを問わず、こういうパワーのある本は評価に値するのことども。
読了日:11月26日 著者:吉村 萬壱
洋梨形の男 (奇想コレクション)洋梨形の男 (奇想コレクション)
◎日本の読者が耐えられる面白さの翻訳短編集と言えるのではないかな。ちゃんと、オチとかサスペンス度とかがはっきりしていて、凡百の海外物と一線を画す物語集のことども。
読了日:11月21日 著者:ジョージ・R・R・マーティン
初恋ソムリエ初恋ソムリエ
〇説明不足の序盤を作り、終盤にかけて説明を風呂敷で包みこんでいくような手法の青春小説でございます。そういう意味で、読みやすい文体ながら、序盤は理解しにくいところから入るのが難点。まあ、全体的には及第点でしょう。
読了日:11月18日 著者:初野 晴
学問学問
▲評価している作家なのだが、本作は余芸で書き上げたような感じ。物語を紡ぎだしたというよりは、単に時系列を積み重ねていったようなそんな作風。どこを見ても高い評価にでくわすのだが・・・まあ、人それぞれの自分は少数派ということも、たまにはあるということのことども。
読了日:11月16日 著者:山田詠美
悪党が見た星悪党が見た星
◎◎今年一番リーダビリィティが高い?そう思わせるテンポはピカイチ。置き去りにされるかと思われたピースのたたみ方も安易ながらグッドでした。
読了日:11月09日 著者:二郎 遊真
線
〇取材で得た話で長編を紡ぐことなく、短編に細切れに収めた感。深く人物に入り込まず、人も戦争も風景として切り取った本書は、それはそれで忘れてはならない戦争文学なのかもしれない。
読了日:11月05日 著者:古処 誠二
幻想小品集幻想小品集
▲極めて性的、悪魔的な小品集。野ばら的技巧も内在するが、乙一、平山由愛明テイストが好きならの作品群であるのことども。ただし睡眠導入剤に対する描写は秀逸。
読了日:11月01日 著者:嶽本 野ばら
デウスの棄て児デウスの棄て児
〇最期の心境が切なく温かい。ここだけ、野ばら節。それ以外は新境地として読むべし。
読了日:11月01日 著者:嶽本 野ばら

読書メーター

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by kotodomo | 2009-12-03 16:09 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
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