一応、ハードボイルド。誘拐されて随分と経つ男の子捜索依頼に、ハイチという貧国で、自分の行動動機もわからないまま探索を続ける主人公。中々、本筋に入らずに、ゆっくりとした展開に、イマイチかなと思って読んでいると、上巻後半で少しリーダビリィティが上昇(^.^)いざ下巻へ。カバー表紙が最初は人の影かと思っていたら、どうやらある組織のマークらしい。
もう少しハイチという国の実情がわかるかと思っていたが、意外と想像の範囲内だったのが残念。ハードボイルドミステリーとしては、そこそこの出来。ただなあ、上巻でシャンタールという魅惑的な女性とのやり取りが気になり下巻に入ったのだが、下巻ではほとんど不在。素敵な女性と同棲することになったが、相手は24時間不在・・・そんな感じ(笑)あと、表紙カバーの登場人物がシャンテールになっているのがミステリーのことども。年末のこのミス15位候補というところでしょうか。