2012年 05月 01日

2012年4月に読んだ本のことども

4月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2428ページ
ナイス数:81ナイス

信長私記信長私記
◎◎日本史に興味がなく、時代物は読んでも、歴史物は読まず、特に著名な人物の物語なんて避けて通ってきた評者なのだが、花村萬月新作本と図書館の新刊コーナーから借りてきたのだが、これが実に良い。信長ハードボイルドワールドである。信長自身が、したためた手記という形式で、己を語り世を語り哲学を語る。無駄を省いた文体に、短いながらも端的に交わされる会話の部分が、何よりもハードボイルド。やっぱりあれですね。芥川賞作家が大衆文学を書くと、底辺に重奏なものが流れていて、物語自体も引き締まりますね。花村萬月に脱帽の一冊。
読了日:04月29日 著者:花村 萬月
アラジンと魔法のお買物 (ダ・ヴィンチブックス)アラジンと魔法のお買物 (ダ・ヴィンチブックス)
〇作者の、無駄な物買い漁り日記エッセー。でも、やはり普通人とは目のつけどころが違うわけで、ステッキとか鞭とか噴水を意味もなく所持しているところは素晴らしいし、万華鏡に液状タイプがあるのも初めて知り、さぞかし美しいのことだろうと、中々に刺激ある本でした。しかし、嶽本野ばらとして生活するのは難しそうで、海岸を厚底靴履いて歩かねばならぬファッション、街を歩くと職務質問される生活は、さぞや大変なこったろうなあ。可愛くないからと普通の自転車には乗らず、補助輪つきの子供用自転車に乗れば、そりゃ盗んだと思われるわなあ。
読了日:04月28日 著者:嶽本野ばら
日本人の知らない日本語3  祝! 卒業編日本人の知らない日本語3 祝! 卒業編
◎◎このシリーズは最高ですが、2が一番キャラが立っていたかも。今回は、言葉もそうですが、お国柄的なお話も満載。日本人同士が立ち話するときの距離は非常に近いらしいし、サンタはワールドワイドではないらしいし・・・もし、手元に1も2も所持されている方がいらしたら、あらためて順序良く再読も含めての読書をお薦めしたい。キャラがわかりやすいので。多分、シリーズ3作で400万部くらいはいくはずで、教養マンガでこれだけ売れるのも珍しいわけで「日本人の知らない日本語」を知らない日本人が可哀そうなくらい面白本なのである。
読了日:04月27日 著者:蛇蔵,海野凪子
楽園のカンヴァス楽園のカンヴァス
◎◎絵画音痴の評者には完璧な面白さ。何しろ、絵画の世界なんてさっぱり、絵の題名や作者名を聞いても何も浮かばないのだから、本書の中に出てくるあらゆるものが、新鮮なのでした。だから、もしかしたら絵画好きには目新しさのない一冊かもしれないが。表紙絵にあるようにルソーの「夢」にまつわる物語。色んな絵画作品名が出てくるのだが・・・時々ネットでどんな絵か調べながらの読書。読了後に「Google art project」でMoMAも観賞。ネット時代に相応しい絵画と謎と美と情熱とそして家族の物語。傑作である:絵画音痴には
読了日:04月22日 著者:原田 マハ
1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 1
◎◎単行本でBOOK3まで持っているのだが、読んだのは1のみ。文庫化もされたわけで、それではと仕事の昼休み時間に細切れ読書。毎日、約40分。45頁弱の読書タイム。後半の展開はもう忘れていたぞな。しかし、あれだね。周りの人間は仕事であくせくしているのに、自分もあくせくしているのに、お昼に自分だけ村上春樹に頭が染まるっていうのは、なんか快感。明日からは未知の世界のBOOK2に染まるわけで、しばらくは冬眠から醒めた熊のように、毎日毎日お昼には村上春樹なのは、春の贅沢かもしれない。冬眠から醒めてふきのとうみたいな
読了日:04月11日 著者:村上 春樹
罪悪罪悪
×前作『犯罪』は著者の体験した稀有な裁判事象をすべて盛り込んだ佳作で、要するにすべて盛り込んでしまったために、二作目の本書は出涸らしでしかないのである。それでもほぼノンフィクションであるから、最終的なオチというか、収まり方があるはずなのだが、例えば“公園で母息子と思しき二人が遊んでいたのを見た”っていう話に、元々オチがないのなら、そういう話はするな!みたいな、そんな短編集なのである。前作を読んでない読者が、いきなり本書を読んだら、多分最後まで読み終えないだろう。本書より新聞の読者投稿広場のほうが面白い。
読了日:04月09日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下) (講談社文庫)真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下) (講談社文庫)
◎◎法廷ものというのは、どこかロジカル過ぎて気楽に読めないような先入観を吹き飛ばしてしまう物語の展開である。本音を語らない依頼人の弁護を進めながらも、その評決は無罪へと傾いていく。無実と無罪はまた違うというのが、米国の裁判ゲームなわけで、結局本書の面白さもゲームの楽しさなのである。いわゆる有罪無罪どっちでしょうゲームみたいな。それでもって、次回作以降もボッシュが登場するとなれば、その人となりを知るため、あっちのシリーズもこりゃ読まなきゃなりません。そういう読書のスピンアウト、これってなんか贅沢な感じがする
読了日:04月07日 著者:マイクル・コナリー
真鍮の評決 リンカーン弁護士 (上) (講談社文庫)真鍮の評決 リンカーン弁護士 (上) (講談社文庫)
◎車のリンカーンをオフィス代わりに使ういかした弁護士ミッキー・ハラーシリーズ第2弾。今回の目玉は、なんといっても大人気別シリーズのハリー・ボッシュの登場にあるだろう。実は評者、ボッシュはシリーズ1作目は読んだが、その後出逢う機会がなく、ストイックな人物像は憶えているのだが、その他のことはよくわからないのである。本書でも主人公の目を通して描かれているので、なんだか頑固わからず屋親父くらいにしか感じられないのは残念。今度、ボッシュシリーズを読まなきゃと思ったのでした。本書の内容は当然リーガルミステリー・下巻へ
読了日:04月01日 著者:マイクル・コナリー

2012年4月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

[PR]

by kotodomo | 2012-05-01 19:11 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://kotodomo.exblog.jp/tb/18224399
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< ◎◎「ブラック・ハート」上下 ...      ◎◎「信長私記」 花村萬月 講... >>