著者の講演をたまたま聴いて、主張の正当性は別にして、その斬って捨てるような主張に興味を持ったので読んでみたのだが・・・結局、傍証ばかりで、「公共事業が日本を救う」という主張が届かない。公共工事批判の批判までは理解できるのだが、どういう風に救うのかは、今一つ説得力がない。まあ、公共工事が救うかどうかは別にして、ITとか革新産業にお金を投じても末端は潤わず、やはり単純労働、肉体労働、そんなところにお金を落とさないと隅々までお金は行き渡らないので、公共工事は必要だが、それがコンクリートである必要はないと思う。