2012年 07月 22日
間違いなく今年のこのミスにランクインしてくるんだけど、リーダビリィティ以外は取り立てて起伏のない普通のお話である。連続殺人鬼が記憶障害を抱えていて、殺人鬼、それを追う刑事とも末期がんで果たして最後の頁まで生きていられるかって設定だけで、最初から最後までである。それなりに上手に描いているとは思いながら、全体は上手ではない。だから、このミス1位かもと思っても、これ面白いよと人には薦めない。なんか、ダイナミックさがないだよね。凄腕のデイトレイダー=大金持ち止まりみたいな設定とか。施設の沙織ちゃんは出演のみとか。
by kotodomo
| 2012-07-22 19:52
| 書評
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Comments(2)
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from 粋な提案
at 2014-02-25 18:36
タイトル : 「死命」薬丸岳
榊信一は大学時代に同郷の恋人を絞め殺しかけ、自分の中に眠る、すべての女に向けられた殺人願望に気づく。ある日、自分が病に冒され余命僅かと知り、欲望に忠実に生きることを決意する。それは連続殺人の始まりだった。榊の元恋人だけが榊の過去の秘密を知るなか、事件を追う刑事、蒼井凌にも病が襲いかかり、死へのカウントダウンが鳴り響く。そして事件は予想もしない方向へ―衝撃の展開、感涙の結末。 欲望に忠実に従...... more
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ココ
at 2012-07-23 20:38
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たいへんご無沙汰しておりましたココです。…と言っても覚えてはいらっしゃらないかもしれませんが…。
この本の感想、私もだいたい同じでした。ちょっと残念で。 最近、聖月さんのおすすめ本をよく読んでいます。「楽園のカンヴァス」面白かったです! そして今は「灰色の季節をこえて」を読書中です。
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聖月
at 2012-07-25 13:08
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ココさん ご無沙汰です。
最近は、読書メーターで細々と140字程度の感想を記し、それをブログに転載するという、体たらく気味ながら、なんとかブログを続けています。 あの頃のブロガーたちで今でも残っている人は少ないですね。それでも、少しでも誰かに影響を与えればと、短評ながら頑張っております。「灰色の季節をこえて」は、夏休みの課題本のように重厚。でも良書、佳作ですね。 |
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