「本のことども」by聖月

kotodomo.exblog.jp
ブログトップ
2012年 08月 08日

▲「ダブルトーン」 梶尾真治 平凡社 1575円 2012/5

b0037682_18545569.jpg時空トラベル物は、結局のところ主人公の視点からはデュアルワールドだし、その他大勢からしたらパラレルワールドなわけで、その主人公が時空の異なる人物のどちらの意識にも同化できるとなると、最終的にデュアルもパラレルも成り立たず、パラドックスが生じて、本書のような着地になり、読者は、その読後の立ち位置に違和感を感じざるを得ないのである。そういう意味で、作者ももう少し構成を練るべきだったかな。朝目覚めると、既婚子持ちの裕美か、独身貴族の由巳のどちらかの意識下にある主人公。二つのデュアルパラレルワールドで起こるお話。
[PR]

by kotodomo | 2012-08-08 18:55 | 書評 | Trackback(1) | Comments(0)
トラックバックURL : http://kotodomo.exblog.jp/tb/18798401
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from 天竺堂の本棚 at 2014-02-22 17:17
タイトル : ダブルトーン
平凡な生活に倦怠感を覚える主婦、自由で刺激的な日々に充実感を覚える女性…2人が主人公。不思議なことに、互いの記憶が入り混じるようになり、やがて人生までも交錯していく。 ...... more


<< 大崎善生のことども      ▲「クエーサーと13番目の柱」... >>