「本のことども」by聖月

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2012年 10月 03日

2012年9月に読んだ本のことども

2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1971ページ
ナイス数:86ナイス

小野寺の弟・小野寺の姉 (リンダブックス)小野寺の弟・小野寺の姉 (リンダブックス)感想
〇小説はもうすっげー沢山読んできたが、身近なものながら、今回小説内で初めて出逢ったものがあり・・ボンタン飴。鹿児島生まれの自分は、地元企業のセイカ食品のボンタン飴は、鹿児島だけのローカルな商品だと思っていたわけで、2年前、その会社の社長様とお話したときに、滅茶苦茶全国区な商品だということを初めて教わったのである。本書129頁で、小野寺姉が婆ちゃんにボンタン飴をわけてあげるだけのシーンなのだが、長いこと小説を読んできた歴史の中で、この単語に出くわしたのは初めてである。鹿児島県人としてなぜか嬉しいのであった。
読了日:9月30日 著者:西田征史
はるか南の海のかなたに愉快な本の大陸があるはるか南の海のかなたに愉快な本の大陸がある感想
◎人文書や写真付き本、絵画付き本、地図付き本なんて、普段読まないような本の、どこか珍妙なセレクションというかコレクションというか、そんなのにまつわる本紹介本。人文なんて読まないと思いながら、そういえばその昔藤田紘一郎の寄生虫本を好んで読んでいた自分を思い出し、それなら石本や植物本なんかも読んだら面白いだろうなあと共感。しかし、この著者の脱力感溢れる興味のあり方、文章のつづり方には独特のものがあるなあ。自分は好きなんだけど、何これ?どこがいいの?と思う読者も少なくないはず。でも自分さえ愉快であればいいのだ。
読了日:9月30日 著者:宮田 珠己
本の雑誌351号本の雑誌351号感想
本書を読んで読みたくなった本は「わたしがいなかった街で」柴崎有香、「夏のバスプール」畑野智美
読了日:9月30日 著者:
本の雑誌352号本の雑誌352号感想
本書読んで読みたくなった本。「フリント船長がまだいい人だったころ」ニック・ダイベック、「無分別」オラシオ・カステジャーノス・モヤ、「ワイルド・ピッチ」蓮見恭子、「金星を追いかけて」アンドレア・ウルフ、「球界消滅」本城雅人、「春はそこまで」「手のひら、ひらひら」志川節子
読了日:9月30日 著者:
鍵のない夢を見る鍵のない夢を見る感想
〇直木賞受賞作品というのは、人に薦めたくなる物語であってほしいのだが、本書の場合、他人には特に薦めない。「ゼロハチ・・」を読んだときも感じたのだが、この作家、紡げる作家である。己から物語が出てくる作家である。ただ、お話の紡ぎ方はいいのに、文章の紡ぎ方に平凡さがある。オジサン読者には、少し温いのである。加えて本書のキャラクターたちが抱えているのは悪意だったり、自意識過剰であったりで、キャラ自体がお薦めでないのである。5つの短編が収められた作品集。表題と同じ題名の短編はない。共通するものは、「自分のせい?」。
読了日:9月23日 著者:辻村 深月
ブルックリン・フォリーズブルックリン・フォリーズ感想
◎◎いやあ、よかった。今年読んだ海外物では一番かな。この作家の小説には、大きな粗筋などなく、それでいていつも読ませてくれる。初老の引退し離婚した男が、単身ブルックリンに移り住む。少し友人らしきものもできる。あとは題名通り、そういった登場人物たちの楽しく哀しい愚行録でも読まされるのかなあ、なんて思っていたら、p138で物語が動き出す。9歳の愛嬌満点の少女がブルックリンの転がり込んできたところから、物語に光が射す。簡単に言えば、すべての人の再生の物語。孤独だった人たちが仲間をなす物語。素晴らしく紡がれた物語。
読了日:9月22日 著者:ポール オースター
武曲武曲感想
◎◎完全無欠のエンタメ小説。著者は芥川賞受賞作家だが、この作品には個人的に直木賞を授けたい。簡単に言えば、高校2年で剣道に出逢ったラッパーな青年の物語なのだが、美意識というのか感性というのか稚気というのか、そんな諸々と剣の道をどんぶりに入れて、青春を謳歌し煩悩に苦慮するような清々しい小説なのである。もう一人の酔っ払い主人公もいて、こっちのパートは苦悩だけなのであるが、とにかく全体、すこぶるいい小説なのである。しばらくは、人に面白い本はない?って訊かれたら、本書を推し続ける。読む人を選ばない極上小説である。
読了日:9月16日 著者:藤沢 周
心のナイフ 上 (混沌の叫び1) (混沌の叫び 1)心のナイフ 上 (混沌の叫び1) (混沌の叫び 1)感想
〇図書館で本を探すときに、係員に尋ねるのはあまり好きではなく、自分で探すほうなのだが「Y933ネ」・・・Yなんとかって番号の書棚が見つからず、結局尋ねるはめに。なるほどね、ヤングアダルトコーナーってあるのね。ヤングアダルトを調べてみれば、一応定義は12~19歳とのこと。ふむ。本書の物語は、ファンタジーと冒険紀行とSF風味の少年主人公の物語。ある疫病で、女性が死に絶えた町、少年はそこで最後に生まれたから、いつまで経っても最年少という設定から、いきなり町を出て地図のない旅をすることに。やはり少女の登場は大事。
読了日:9月5日 著者:パトリック・ネス

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by kotodomo | 2012-10-03 19:52 | 読書メーター


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