2013年 08月 03日
2013年7月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2442ページ ナイス数:90ナイス できる男の顔になるフェイス・ビルダー―人生を変えるフェイシャル筋トレの感想 〇う~む、説明が解りづらいぞ。顔の筋肉の動かし方は、イメージの持ちようなので尚更である。口をOの字にして、上唇と下唇をなるべく歯茎にかぶせ、鼻の下は伸ばし・・・ここまではいいが、下唇のみでアイスを舐めるように???でも、頑張ります。そのエクソサイズごとに負荷のかかる部分は示してあるので、実感がなかったら、ちょっと自分なりに工夫して、みたいな。一日10分、2回と書いてあるが、自分の場合、学びながらも含めて、①一日1回30分かな。目指すは、顔年齢マイナス5歳(^O^)/基本は、暇な時は変な顔をしまくると見た! 読了日:7月28日 著者:キャロル マッジオ 野蛮なやつら (角川文庫)の感想 〇ウィンズロウによる、新たな文体小説。ポップでカルカル。中身は凄惨なのに、読んでいてのサクサク感。パッパと読めるのはいいが、途中から少し誰が誰だかわからなくなるほどのスピード感が逆にマイナスなのかな。映画化されるらしいが、逆に映画を観て、自分が読んだ物語を再構築したくなるような物語。作者お得意の麻薬戦争ものなんだけど、この手の題材は少し好きくないかもの自分(笑) 読了日:7月25日 著者:ドン・ウィンズロウ この文庫がすごい! 2013年版の感想 ◎◎買って損はなし。久々に宝島社から出た、文庫系のすごい本。毎年、このミスばかり気にしていると、見逃してしまうような掘り出し物に気付くはず。あと、著者インタビューが、読みどころ。伊坂幸太郎のインタビューは過去2度ほど読んだことはあるが、熟成した伊坂は今何を考えているのか、百田尚樹はどんな作家なのかとか。「ふがいない僕は空を見た」窪美澄なんて、題名は聞いたことがあるような気もするが、作家名は記憶になく、今後意識するようになるだろう。果たして、中年男にとって面白いかどうかはわからないのだが。 読了日:7月25日 著者: ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実の感想 〇なんのノウハウもないが、企業というものを考察しなおす良書。流行の経営手法の危うさ、一昔前、キラ星のごとくもてはやされた企業の、現代での現状。ただ、表面だけ読むと、何も残らない嫌いもあるので、二度読み、行間読みをお薦めする。社員レベル、経営者レベルの視点ではなく、企業を経済学的に見ているので、現象としての経営を考察するのに向いているのかもしれない。 読了日:7月25日 著者:フリーク ヴァーミューレン 早稲女、女、男の感想 ◎在学中も、卒業から約30年経った今も耳にも目にもしたことのない単語「ワセジョ」。ネットで検索すると確かに普通名詞のようであるが、果たして昔からあったのか?早稲女はイタイ。そんなモチーフ。そんなこともないだろうと思い読み進めると、他の大学よりはあるかも感。特に地方から出てきて一人住まい、色々と頑張る部分はあるわけで、ポンジョに入って早稲田のサークルに入るお気楽なお嬢様方とは確かに違うかもである。他に、学習院、立教、ポンジョ、慶応、青山の女学生たちも登場。ふむ「皿洗い池」?「血洗い池」でした、学習院。院歌! 読了日:7月21日 著者:柚木 麻子 死神の精度の感想 〇八年ぶりの再読。死神と音楽とどこかのんびりした雰囲気は覚えていたが、実際に読んでみると初読と一緒で、その後の展開を何も覚えていやしない。だから普通の読書となりました。普通に読んで、8年ぶりに読んで、でも初読の時と印象は一緒で、読んでいてどこかもどかしい。なんかパロディを読まされているような、もしくは「こんなのもいいでしょう雰囲気的に」と作者は主張しているが、やはり自分には合わないような。続編の長編を読むためには役立ったかな。「千葉」とか「ミュージック」なんて単語の位置づけがわかっただけでもね。 読了日:7月21日 著者:伊坂 幸太郎 巨鯨の海の感想 ◎さすが、149回直木賞候補だけのことはあって、文章も骨太、物語も骨太。欠点は、これだけ骨太の短編を6本も読むとお腹いっぱいって感じで、4編くらいでもよかったのかもという、へたれ読者の自分(笑)湾を囲む鯨漁港と、海と男の物語。当時の捕鯨って、褌男たちの命を賭した試合だったのがよくわかる。アメフトよろしく作戦があり、船同士の作戦タイムがあり、船それぞれの役割があり、ヒーローが居り、全員がチーム。2編が漂流ものであり、読んでるこっちは同化して海面でヒイヒイ言いながら読み進む。米国は、捕鯨がしたくて日本を開国。 読了日:7月15日 著者:伊東 潤 コリーニ事件の感想 〇世間的には割と評判が良いようなのだが、自分にとってはワンアイディア本でしかなかったような。淡々とした語り口も魅力の反面、薄味。村上春樹チックな描写はちょっと面白いけど(通りに見える男が荷物をひっくり返し、タクシーをつかまえるまでを眺める、部屋の中の男女の視点として)。第二次世界大戦は、随分と昔の出来事になって、でも今の出来事でもあって、各国がそれなりにそれを引きずっていて(領土、慰安婦、戦争犯罪等)、特にドイツなんてナチスという別の国内の歴史的なものを抱えているわけで、本書の好悪はさて、ふむ!と考える。 読了日:7月14日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ 夢を売る男の感想 ◎◎どんだけドキュメンタリーな物語なのかと思って読み始めたら、百田版出版事情パロディ小説でした。しかし、これが面白い。自費でもいいから出版したいと考える人たちの、深層心理を巧みに描いているし、一般的な出版事情なんかも面白い。特に、普段から本に親しんでいる読者ならば、業界裏話は楽しくて仕方がないだろう。そしてネットが構築した世界で変わってきている事情・・・FBやSNSで発信したい人、自分に関心を持ってもらいたい人々の増殖なんかも、さもあらんと納得。半日で一気に読んだ図書館本。買わずに読んで御免なさいです。 読了日:7月13日 著者:百田 尚樹 読書メーター
by kotodomo
| 2013-08-03 19:20
| 読書メーター
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