2014年 02月 01日

2014年1月に読んだ本のことども

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2957ページ
ナイス数:124ナイス

モンスターモンスター感想
△この作者にしては芸がない。導入部分の、不細工に生まれついた少女の生い立ちもつまらないし、見事な整形を経て舞い戻った美貌の女性の謀りも、たいした工夫もない。ただ、整形に目覚めた主人公が、整形にのめり込む様は興味深い。美容整形における黄金比率、モンキーなどの分類を表す用語とか。大昔は整形などあるまじきと思っていた自分も、最近の風潮や慣れから考えたとき、今はある意味許容派かと。ただ失敗の心配や、人体への悪影響が一切ないのが前提だけど。あほな部分のピアスや、入れ墨は、今でも無意味と感じるが。前向きに頭髪の整形?
読了日:1月19日 著者:百田尚樹
金色機械金色機械感想
◎◎あれれ、恒川光太郎も文章で遊ぶことあるんだねえ。ふざけるユーモアを持ってるんだねえ、と思ったのは、後半、夜隼の正体を明かしたときの熊の反応や、あと終盤の金色様をお茶目に描き切っているところだろう。この作家の作品は、普段はどこか異界の世界を描くことが多いが、今回は割とリアル。この世のものでない技も出てくるし、月の子孫も出てくるが、それでも小説上はリアル。壮大な物語の繋ぎに出てくる金色様。最後は、繋ぎではなくやはり主役であった。あっぱれの大作(^.^)
読了日:1月18日 著者:恒川光太郎
書楼弔堂 破暁書楼弔堂 破暁感想
△水戸黄門をレンタルで6本借りてきたら、みたいな読後感。最初はそれぞれ興味深いエピソードから始まる。どうする連なんか、どうでもいいのに、何か時代を感じるし、主人公の問わず語りも中々面白い。でも中盤以降はみんな一緒。結局、最後の章なんて、途中まで読んで、それ以上は読まずに読了・・・って言っていいものか。まあ京極の薀蓄が好きな方にしても、毎日1編とかせめて2編じゃないと、水戸黄門に飽きちゃうぞ。あと著者は、当時の著名人の活き活きした姿を描きたかったんだろうなあというのは、よく理解できるが。
読了日:1月18日 著者:京極夏彦
櫛挽道守櫛挽道守感想
◎◎素晴らしい。どういう賛辞を送っていいかわからぬが、今一度本書で直木賞をというくらいに素晴らしい。木曽の山奥の櫛挽きの家に生まれた女性主人公の話って枠組みで、これだけ読ませるとは。無駄のない重厚な筆致ながら、さらさらと読めるのも、とっくに直木賞を受賞した高みの匠の巧みと言えようか。家に背を向ける妹、12歳で死んだ弟、そういう風に書くと面白くもない材料だが、う~む、読ませるなあ。図書館の新刊コーナー、中身も知らず著書借り。ある男に感服し、漂砂は途中で放り投げた自分なのだが、気になって読んで大正解。名女流。
読了日:1月13日 著者:木内昇
ウォータースライドをのぼれ (創元推理文庫)ウォータースライドをのぼれ (創元推理文庫)感想
〇このシリーズ、2作目までは丁寧な感じだったのが、段々と大味に。結局、1作目とかでは感情移入できた主人公なのだが、本作などでは何を考えているのやら。あと、有名人の浮気、お相手の女性が雲隠れの出だしはいいのだが、結局、最後に遊園地が舞台となるのは、なんかピンとこない感じ。これを読めとはいわないが、ぜひ1作目の「ストリートキッズ」と続く「仏陀の鏡への道」はご一読を(^.^)
読了日:1月12日 著者:ドン・ウィンズロウ
伊藤博文邸の怪事件伊藤博文邸の怪事件感想
△推理物は今さら読みたくはなかったのだが、なんとなく伊藤博文とその時代なんてのがわかるかと思って読み始めたが、そんなことはなかった(笑)ただの推理小説だった(笑)伊藤の邸に住み込むこととなった主人公青年。そこでの怪事件は少し密室、少しアリバイ、動機やトリックはなんて本当に推理小説で、最後には死体が自分で歩いてしまうあたりは興醒め。時代を代表する歴史上の人物たちの名前は紹介程度登場はしたけれど、やはり推理しても推理できない推理小説なのであった。もう、こんなタイプの本は読まないぞ!と固く誓った2014年。
読了日:1月12日 著者:岡田秀文
検事の死命 (「このミス」大賞シリーズ)検事の死命 (「このミス」大賞シリーズ)感想
〇冗長。前作「検事の本懐」のようなキレはなし。特に、主人公の親父さんの秘密を書いた章は、謎の本質はどうでもいいのだが、登場人物たちの会話や反応がまるで作り事。あと連作4編を読む間に3回出てきた、「教師に叱られた子供のような」的、陳腐な表現から是非早めに脱出してほしいものである。前作が相当によかっただけに、本作は残念。最後の章も面白い謎解き部分はあるが、裁判の構成的にはあり得ないような。クロスが決まったから良かったものの、弁護側の不意打ちがなければ逆に嫌疑を固められなかったような気がするのだが。次回は頑張れ
読了日:1月5日 著者:柚月裕子
浮世女房洒落日記浮世女房洒落日記感想
◎堅苦しい題名にわかりやすく副題をつけるなら「浮世の歳時記を洒落て綴った女房ブログ」ってな感じ。1月に日記を書き始め、12月に仕舞うのは、月々の祭事や季節を楽しみながらの生活記で全然肩の凝らない読み物。へえ、蓮見ってのは行事の名なのか。蓮の花の咲く時期に、早朝に蓮池に見にいくのね。そんな季節の楽しみ方。江戸の火消や鳶の粋なこと。当時からアンアンやるるぶみたいな指南書が流行っていたこと。それ以外にも、近所の人々との触れ合いに、事件や恋の行方と、いかにも何気ない連続ドラマを見ているよう。これぞブログ江戸版。
読了日:1月2日 著者:木内昇

読書メーター

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by kotodomo | 2014-02-01 23:26 | 読書メーター


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