「本のことども」by聖月

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2014年 05月 01日

2014年4月に読んだ本のことども

2014年4月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2075ページ
ナイス数:110ナイス

ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎感想
◎◎滅茶苦茶面白かった拾い物。調べなくてもいいようなことばかり。牛丼の食べ方。自分は縦割り派。上の肉を食ったら、下のご飯を制し、次のエリア。半分平らげたときには、断面ができている。最初で混ぜて食う人、上の肉部分を食って、そこからご飯に行く人、卵を頼んで肉をそれに漬けて食べる人。他に、体育系部活で水飲み禁止から、水補給奨励へのターニングポイントも調べ、高校野球からエースで4番が減った歴史の流れを調べ(当然だが、投手で一番はほぼ皆無)、エロメールに使われる女性のランキングを調べる。脱力系の作者の文章もグッド!
読了日:4月29日 著者:堀井憲一郎
漂泊の牙漂泊の牙感想
〇「邂逅の森」で感動して、類似の作品を探して本書へ辿りついたが、結局ミステリーしてしまって、どこか収集がつかず、重い方向へ行くかと思われた序盤が、最後には松本清張的謎解き話になってしまった。気を取り直して次作は「山背郷」に挑戦。ああ、本書の内容ですか?もし、日本に日本オオカミが残っていたら・・・みたいなお話です。
読了日:4月27日 著者:熊谷達也
殺意の構図 探偵の依頼人殺意の構図 探偵の依頼人感想
△自分にはまったく合わなかったのは、作者が読者をアッと言わせたいだけの構成だったからでしょう。読み終えて、「ああ、そうだったんですか、わかりました」そう思っただけ。というのも、説明されても、それぞれの人物たちが、普通そういう行動はとらないでしょうということに尽きますな。娘の家出の作者の目的が、借金をこさえることにあったりも、なんだかなあ。元弁護士の著者、その作品が面白いとの評判で読んだがガックシ。本筋の法律の適用の件も使い古されているしなあ。最後のオチも意外性はあるが蓋然性はないし。構成が損なわれるだけ。
読了日:4月19日 著者:深木章子
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)感想
◎村上春樹の「パン屋を襲う」を読んだので、11年ぶりに再読。陽気なギャングの甥っ子の話だったのを再発見。あと、11年前はメタな手法に途中で完全に気付いていた記憶があるのだが、今回は明かされるまでサッパリ(笑)ブータンという国の記憶もなく、その後微かなブータンブームが日本で起こる前の話だもんなあと無理矢理自己納得。前の自分の感想を読むと、評価が低かったようなのだが、今回の読書は楽しかったし、この作品は今でも色褪せないことに感服。伊坂の新作を待つより、記憶の薄くなった作品を再訪するのもよろしいかなと思うのです
読了日:4月13日 著者:伊坂幸太郎
アトミック・ボックスアトミック・ボックス感想
▲芥川賞を受賞したこの作家の作品は、多くは読んでいないのだが、それでもセンスのある作家というイメージは持っていた。ところが本書はセンスがない。国家機密的情報を亡くなった父から引き継いだ娘が当局に追いかけられながらも・・・なんて壮大な話なんだけど、結局はショボイ逃避行物。小さな容器に、雑多なものを入れ込み過ぎたそんな感じ。広島、長崎、チェルノブイリから3.11まで載せこんで未消化状態。都合のいい所に、都合のいい登場人物たちを配置して、物語を進めてみただけ。この大風呂敷とショボさは、大沢在昌的であった(笑)。
読了日:4月6日 著者:池澤夏樹
パン屋を襲うパン屋を襲う感想
△1980年代のこの初期の文章は、結局芥川賞側に位置するのだけど、最近の村上春樹は、直木賞側とは言わないけれど、軸足はシュールな大衆。この作品はシュールな芥川賞側。パン屋を襲うだけの話なのだが、テーゼとかワグナーとか小賢しい。春樹長編はコンプリートな自分だが、短編や紀行やノンフィクションには手を出す気がなくて、こうやって短編2編を読んでみても、後の未読の短編集もとは思わない。この本のコンセプトは、シュールな絵を描く画家とタッグして絵本を作りたかっただけ。表紙になぜかピエロ。ピエロのパン屋。なるほどね。
読了日:4月5日 著者:村上春樹

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by kotodomo | 2014-05-01 14:27 | 読書メーター


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