2014年 10月 06日

2014年9月に読んだ本のことども

カッコウの呼び声(下) 私立探偵コーモラン・ストライクカッコウの呼び声(下) 私立探偵コーモラン・ストライク感想
◎◎上下巻あわせて極上のミステリー。ただし、最後のまとめ方に異論のある読者も居ようが、読んでいて楽しければ少しの辻褄合わせは、特に気にならないのだ。藤原イオリンの作品なんかもそうだけど、中年男と気の利いた女の子の組合せが堪らない。また、その女の子の婚約者が直接には登場しないのもミソ。流石の紡ぎ手、ローリングに脱帽。これのシリーズ化も望むが、どんどん色んなジャンルの話を紡いでほしいなあ。あえて、別名義で出版、単独勝負のハズがネタばらしがあって怒ったという。でも、日本人読者からすれば、それがあっての安心印だ。
読了日:9月23日 著者:ロバート・ガルブレイス
カッコウの呼び声(上) 私立探偵コーモラン・ストライクカッコウの呼び声(上) 私立探偵コーモラン・ストライク感想
◎◎別名義を使っているが、J.K.ローリングのお話上手は流石。ハリポタでもそうだが、ありきたりの設定が、話の行方をわくわくさせる。冴えない探偵と、新米しっかり者秘書、そんな組合せだけでも、興味を沸かせてくれるのだな。2013年は、キングの本にグイグイやられたが、今年はこれだな。途中でやめるわけにはいかない本だな。下巻を読んで結末まで行かないと、これは死ねないな。内容は、自殺したスーパーモデルの兄に、真相解明を依頼される探偵主人公。真相はどうでもいいんだけど、とにかく軽いタッチの人間模様で、読ませるのだよ。
読了日:9月23日 著者:ロバート・ガルブレイス
ゴーストマン 時限紙幣ゴーストマン 時限紙幣感想
▲書き出しは、随分と面白そうだったのだが、途中から意外に話が進まず、結局、慎重に読むような重要な展開はないと判断し、最後の50頁は飛ばし読み。結末さえわかればいいかと。一人称のハードボイルド、大好きなタイプなんだけど、どこか入り込めず。カジノから盗まれた札束。盗んだほうも、そこには連邦銀行のインク爆弾が仕掛けられていることをわかった上での強奪。そして、実行犯は行方知れず。主人公がその捜索へ。これが、出だしの粗筋なんだけど、読み終わってみたら、内容全体そういうことで、出だしの粗筋以上のものはなかったのです。
読了日:9月15日 著者:ロジャーホッブズ
悟浄出立悟浄出立感想
△直木賞狙い?風太郎をとても面白く読み、その他の作品に手を出したがあわず、本作は風太郎の系譜となると聞き及び読んでみたのだが、新しい作風が作者の手に余るものと映った。古い中国を舞台にした短編集である。孫悟空の頃、四面楚歌の頃。wikiで調べると、項羽の項に、確かに虞美人が愛妾で愛馬が騅とある。なら、これらの話はノンフィクションの色付け的度合いが高いのだろうか。結局、この著者の本は「とっぴんぱらりの風太郎」とエッセー集しか、自分には合わないようだ。本書は、鴨川の系譜でないのは確かだが、風太郎のそれでもない。
読了日:9月14日 著者:万城目学

[PR]

by kotodomo | 2014-10-06 16:14 | 読書メーター


<< 2014年10月に読んだ本のことども      2014年8月に読んだ本のことども >>