「本のことども」by聖月

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2006年 07月 03日

大予言 直木賞は古処誠二、芥川賞は島本理生に決定(^O^)/

というふうに、聖月法師様は言い切る。
本当は伊坂の『砂漠』大好きなんだけど、麻雀やらボーリングやら、万人向けでない材料が出ているのが難点。
聖月様はどちらもよく知っているから楽しめたんだけどさ。
ということで『遮断』がとります。

芥川賞は鹿島田真希と島本理生しか読んだことなく、勿論候補作なんて読んでもいないのだが、
今後の出版会の活況を考慮して、若くて支持の高い島本理生が来るだす。
島本理生の作品は聖月様は相性良くないのだが、これに決まり。

はい、芥川賞、直木賞、これにて決まりました(^O^)/

ついでに、相性の悪かった『ナラタージュ』の書評を載せておきましょう。

×「ナラタージュ」 島本理生 角川書店 1470円 2005/2
b0037682_14475157.jpg 彼女に“ナラタージュって素敵なパーラー見つけたの♪そこのチョコパフェがすっごく美味しいの♪”と言われ、じゃあ一緒に行こう、奢ってあげようと答え、一緒にその店に入ってチョコパフェを頼む。評者もチョコパフェは好きなのだ。なんじゃこりゃ!アイスかと思って口に入れたのは生クリームじゃないか。どんどん掘っていっても、生クリームばっかりじゃないか。“ここのはねえ、アイスの部分がないの♪その代わり、この生クリームが絶品なのよねえ♪”と彼女。僕には合わないんだけど、という言葉はクリームと一緒に飲み込む評者。

 デパートの屋上で下界を見下ろしながら、彼女が熱のこもった口調で、評者に昨日観た映画「ナラタージュ」がいかに素敵だったのかを話して聞かせる。評者は適当に相槌をうつのだが、本当は今夜晩酌するか、いや飲まずに読書するか、そういう彼女にすればどうでもいいようなことで頭の中はいっぱいで、彼女の言葉は風に吹き飛ばされていくのみだ。

 本書『ナラタージュ』を読んでの感想は大体そんな感じ。男性教諭が女子高生に校内でキスをして「ごめん」と謝るような道義的に不健全な小説は、評者は好きくない。その教諭が、1年以上経ってその女性に電話するような行為も好きくない。モトカレモトカノに電話してみようと思う不健全な物語は合わないのだ。おまけに、登場人物の多くが深刻に不健全なので困ってしまうのである。もっと爽やかに生きなさいよ、君たち!なのである。

 教師が生徒に手を出すような不健全な小説よりは、教師が生徒の親と不倫関係に陥るような、そんな健全で爽やかな小説のほうが好きな評者の読書傾向である。(20050327)

※多くの女性読者の皆様、本書の支持者の皆様、ごめんなさいm(__)m評者の素直な気持ちなのです。本書内の素直な気持ちが1%も理解できなかったというわけでもないのですが。(書評No502)


【芥川賞】
「八月の路上に捨てる」伊藤たかみ(文芸界6月号)
「ナンバーワン・コンストラクション」鹿島田真希(新潮1月号)
「大きな熊が来る前に、おやすみ。」島本理生(新潮1月号)
「点滅……」中原昌也(新潮2月号)
「生きてるだけで、愛。」本谷有希子(新潮6月号)

【直木賞】
『砂漠』伊坂幸太郎(実業之日本社)
『安徳天皇漂海記』宇月原晴明(中央公論新社)
『遮断』古処誠二(新潮社)
『愚行録』貫井徳郎(東京創元社)
『まほろ駅前多田便利軒』三浦しをん(文藝春秋)
『風に舞いあがるビニールシート』森絵都(文藝春秋)
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by kotodomo | 2006-07-03 11:17 | メモる | Trackback(9) | Comments(6)
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Tracked from でこぽんの読書日記 at 2006-07-03 12:56
タイトル : [本]第135回芥川賞・直木賞候補決定
第135回芥川賞、直木賞の候補作が発表されましたね。 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20060703k0000m040136000c.html ◇発表された候補作(筆者・年齢・候補作・候補回数の順) ●芥川賞 伊藤たかみ(35)「八月の路上に捨てる」(文学界6月号)3 ... more
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第135回芥川、直木賞の候補作が発表されましたね。 ちょっと、予想してみる。 9割、願望ですが... (本命→◎ 対抗→○ 穴→△ 大穴→×)  【芥川賞】 △ 伊藤たかみ「八月の路上に捨てる」(文学界6月号)   鹿島田真希「ナンバーワン....... more
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タイトル : 直木賞も行ってみよう!!!
●直木賞 伊坂幸太郎(35)「砂漠」(実業之日本社)5 宇月原晴明(42)「安徳天皇漂海記」(中央公論新社)初 古処 誠二(36)「遮断」(新潮社)2 貫井 徳郎(38)「愚行録」(東京創元社)初 三浦しをん(29)「まほろ駅前多田便利軒」(文芸春秋)2 森  絵都(38)「風に舞いあがるビニールシート」(文芸春秋)2 わーい!直木賞のほうは「遮断」以外既読ですよ!感想は書いていません が。でも、古処誠二の小説はあまり好きじゃないのよ〜。 ま、明日図書館で...... more
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第135回芥川賞・直木賞の候補作が発表されました。 【芥川賞】 「八月の路上に捨てる」伊藤たかみ(文芸界6月号) 「ナンバーワン・コンストラクション」鹿島田真希(新潮1月号) 「大きな熊が来る前に、おやすみ。」島本理生(新潮1月号) 「点滅……」中原昌也(新潮2月号) 「生きてるだけで、愛。」本谷有希子(新潮6月号) 【直木賞】 『砂漠』伊坂幸太郎(実業之日本社) 『安徳天皇漂海記』宇月原晴明(中央公論新社) 『遮断』古処誠二(新潮社) 『愚行録』貫井徳郎(東京創元社) ...... more
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え? 貫井徳郎って直木賞はまだ取ってないの? どうしてそんなこときくのかって? そりゃあ、ききたくもなりますよ。この本、面白いもの。 直木賞作家・東野圭吾の【白夜行】を思わせる雰囲気なの。事件のキモの部分をす... more
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遅れましたが、直木賞の大胆予想(今回はあんまり大胆ではありませんが)を行いますね。 本音予想と言った方がいいのかな。 まず私の基本スタンスから 前回予想と同じく直木賞に対する私のスタンス(考え方)は下記のとおりです。 その作品の良し悪しは4割程度のことで、その作家の今までの功績1割ぐらいと将来性が5割程度問われる賞である。 ということで直木賞は2〜3回目のノミネートが一番受賞されやすい。 あと、データ的には次のとおりです。 第121回〜第134回までの14回中の受賞作品の出版...... more
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文藝春秋の色に染め上げられた第135回直木賞&芥川賞。 その芥川賞を受賞した本作が単行本になるのはまだ先の話だが、その前に『文藝春秋9月特別号』に掲載されたものを読んでみることにした。8月の暑い日のことである。 ... more
Commented by ざれこ at 2006-07-03 14:35 x
ああ、聖月さんの予想は当たっちゃうんですよね・・。私は是非伊坂に取ってもらいたいんですけどー・・・!でも古処誠二も前評では高いですよね。読んでみます。
Commented by 聖月 at 2006-07-03 14:52 x
ざれこさん はい、当りというより決定です。

読んでみればわかりますが、この作品は多くの人に読んでほしいと選考委員が入れちゃうんです。
文章は文句なしだし、戦後ウン十年といわれる現代において、色々と貴重な内容をはらんでいますので。

決定なのです。 そのかわり芥川賞はいい加減(^^ゞ島本作品が取るのが、一番売上につながるっていうだけの判断材料で。
Commented by リサ at 2006-07-03 16:13 x
聖月さん、こんにちは!
うおお!古処さんに予想しますか(あ、決定なんですよね(笑))!
古処好きな私としてはかなり嬉しいです。
だって、古処さんに触れる人全くといっていいほどいないのですもの。くすん。
『遮断』はまだ未読ですが『ルール』がとても良かったので期待しています。
伊坂さんにも!と思いますがそれ以上に古処さんに!と切望している私です。
これを機に沢山の方に読んで欲しいなー。
Commented by 聖月 at 2006-07-03 19:14 x
リサさん こんにちは。
この本が取れば、映画化までいくでしょう。それほど、日本人が忘れちゃいけない大切なことが、物語の筋として一本通っております。

選考委員も文学として考える横で、賞の意義を考えたりすると、こんなのもあり、なんて感じで・・・はい、既に決定しているのです。キッパリ。

『遮断』でやっと『ルール』という傑作が偶然ではなかったというのがわかりました。
読むべし!です。伊坂と同時受賞でも可(^.^)
Commented by ぱんどら at 2006-08-20 13:19 x
「八月の路上に捨てる」を読んでみました。

あんまり感心しないっス……(笑)。
Commented by 聖月 at 2006-08-20 17:51 x
ぱんどらさん こんにちは(^.^)
自分も多分読まないかなと思っていた作品でしたが、ぱんどらさんのダメ押し情報により、よっぽどのことがないと読むことないでしょうね。


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