「本のことども」by聖月

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2007年 05月 15日

〇「赤い指」 東野圭吾 講談社 1575円 2006/7

b0037682_11223958.jpg 同じ著者の『レイクサイド』と基本構造が一緒、というのが、第一の感想。それと、同じく『嘘をもうひとつだけ』の刑事の登場で、嘘に嘘を重ねることで、主人公たちの目論見が破綻するのかなという予想がたったということで、これも『嘘をもうひとつだけ』と基本構造が一緒というのが、二番目の感想。

 第一の感想でいう基本構造とは、犯罪の事実と、それを隠蔽しようとする登場人物たちの浅薄な行動や思慮のことである。とにかく、そういう登場人物ばかりだと、どこか共感を持てない評者の読書中。馬鹿な罪を犯す息子は馬鹿だし、それに対する母親の行動は馬鹿たれだし、対する父親もそれにつられるような間抜けだし・・・そして、一番愚かなのは、祖母だろうか・・・。

 まあ、共感できるできないを除けば、読みやすいミステリーではあるのだが。将棋の話は、少し素敵かな(^_^)(20070515)

※結局、話全体が、いかにも作り物なんだろうなあ。(書評No720)

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by kotodomo | 2007-05-15 09:53 | 書評 | Trackback(4) | Comments(0)
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