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2008年 05月 09日
作者が文庫のあとがきに書いているのだが、簡単に言うと“ごめんなさい”と書いてある。“国語の入試問題必勝法だと思って間違って買った人、ごめんなさい”ということである。なんでも、単行本として出されたときに、受験参考書売場に置かれていたことがあるらしい。その前に出版された『蕎麦ときしめん』も、料理本コーナーに置かれたことがあるらしい。まあ、この作者の言うことなので、ちょっと眉唾なところもあるが(笑)。作者の奇想、空想が納められた作品集で、表題作「国語入試問題必勝法」が中々考えさせられる。他の作品の中でも、今の国語の試験のあり方を皮肉ったりもしている著者なのだが・・・。 “作者の言いたいことを60字以内で書け”なんて言われても、“そんなのわかるわけがない”というのが真実だろう。評者も、色々と文章を書くことがあるが、本当に言いたかったことを書けない場合もあるし、上っ面だけで文章を認めて、思ってもみないことを書いちゃったみたいなこともある。そんな文章をどなたかが読んで、“読みましたよ。読みましたよ。こういうことですね、お考えのことは”なんて言われても、書いた本人自身、その時点では“そうかもしれんが、違うかもしれん”と思うだけのような気がするなあ。 よく、小学生あたりに“詩を書きなさい”なんて宿題があったりもするが、著者の言うように必要のない教育だとも思う。詩を読む、詩を解釈する教育は必要だが、創作しても教育上なんら意味はないような気がする・・・なあ。俳句?別に授業でわざわざ捻らせる必要もない・・・なあ。 とにかく、そんなことを考えながらも、この作家の発想オモロイナアの短編集である。読むべし、であるのことども。(20080430) ※よし!この作家、どんどん読んでいくぞ!(書評No792) 書評一覧 ↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
タイトル : 清水義範『国語入試問題必勝法』
清水義範『国語入試問題必勝法』〜講談社文庫、1990年〜 清水義範さんの短編集です。タイトルは誤解を招きそうですが、小説です。本書は、吉川英治文学新人賞受賞作だそうです。 まずは、それぞれの作品についてコメントを。ーーー「猿蟹合戦とは何か」太宰治はなぜ猿蟹......more
タイトル : 国語入試問題必勝法
国語入試問題必勝法 清水義範著 『猿蟹合戦とは何か』は、解説もされている丸谷才一さんの『忠臣蔵とは何か』のパスティーシュ作品ということですが、私はそちらは読んだ事が無いのだけれども、『猿蟹合戦とぎ.....more ご無沙汰しております、のぽねこです。 本書は古本屋でぱらぱら眺めて気になっていたのですが、聖月さんの最近の記事でますます清水義範さんの作品が気になったので、読んでみました。これは楽しかったです。 小学生の頃の国語の時間に、俳句(短歌でしたか)を一つとりあげて、その俳人(歌人)のことを調べたりする授業があったのですが、こちらはなかなか楽しかったのを覚えています。国語の授業(テスト)も、子どもに何を身に付けさせたいのか明確にしていないと、本作(≒実際)のようにわけの分からないことになりますよね…。 のぽねこさん おひさ(^.^) この本は、もう数年前に古書店で買って、積読状態だったのです。 いやあ、読んで良かった、楽しかった。 この作家、他の作品を読んでみますと、国語や日本語に対して、随分こだわりや技法を持った方ですね。笑うくらいに。 『蕎麦ときしめん』城山三郎とか、司馬遼太郎のパスティーシュ集なのですが、実は私は、どちらも得意ではなく、前者は未読、後者は竜馬だけなのですが、いやあ、それでも面白かったですよ。 こんばんわ。 私も古書店で購入してまいりました。バラエティーに富んだ短篇集で楽しめました。小学生の頃を思い出したり^^ 国語の授業時間は好きだったんですけど、ぱらぱらめくって、その時関係なくても教科書のお話読んだりしてるのが良かったんですが、詩を書きなさい、~を書きなさいってなるともう「え~」って感じで/笑。そのあと発表しましょうとかなるものだから、何とも当たり障りの無いものを書いていたなぁなんて思い出して、そうなると詩を書きましょうの意味がなくなってきてますよね/笑。 romiさん こんにちは(^.^)
最近、読書の合間に、惰性で清水義範読みまくっています。 ピンと来ない退屈な話も多いことがわかってきましたが、大抵の場合、最低ひとつは当りがあるので嬉しいですね。 本書の場合、旧仮名遣いが実は出鱈目という最後の告白が可笑しかったです。 この作家、本当に言葉に対して、国語に対して敏感・・・そうそう、中学英語に対しても見識の持ち主です。 |
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