「本のことども」by聖月

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2008年 09月 18日

◎「温室デイズ」 瀬尾まいこ 角川書店 1365円 2006/7

b0037682_10384295.jpg 評者の中学というのは、世の中的に温室と呼ばれていたが、今振り返ってみても、温室だったよなあと自分的にも思うわけで、鹿児島大学教育学部附属中学校という名前からわかるとおり、入学に際してはセレクションがあり、かつては入試だったが、不正入試があったとかなかったとかいう事件があったかなかった、よくわからんけれどそういう事情で、評者の入学時のセレクションは抽選で、抽選なら誰でもOKなのだけど、平民は受けちゃ駄目みたいな不文律があり、医者の子息や商売屋のご令嬢などがこぞって受けていたのだが、平民の中にもその不文律を無視する家庭なんかもあって、だから平屋に住む評者なんかも入っちゃったわけである。

 で、実際に入ってみると、平民層より育ちのいい富豪層が多く、会話も俺やお前や彼奴等ではなく、僕や某や君や貴君や貴殿や御学友なんて人称で展開するわけで、そんなところには不良も暴力もいじめもドクダミ草も育たないわけで、とにかく温室なわけで、評者たちは早期出荷の甘い苺のように育ったわけである。まさしく温室デイズな学園デイズ。

 なんて、評者が勝手な言葉を並べてみても、それは主観的な温室であり、反論したくなる輩もいるかもしれないので、一応客観的な証拠を申しまするれば、3年間の在学中、どの学年においても不登校はゼロなのである。今じゃあ、考えられないひとつの証拠。

 我が家の二人の娘、上は温室私立中学、下は公立普通小学校に通っているが、昔よりもっと温室(甘やかし構造)に評者には見えるのだが、不登校はゼロじゃないし、暴力は言葉や行動として存在するらしい。

 そういえば、評者の中学時代にこんな事件があったなあ。附属中学は、セレクションで選ばれた富豪及び平民の少年少女が、鹿児島市内各地から通うわけで、バス通学、電車通学の御学友が多く、外部の人からこんな苦情が寄せられた。朝礼で校長先生“外部の人から、こんな苦情が来ました。先日バスに乗っているときに、オタクの生徒さんたちが少し騒がしすぎるので注意したら、失礼な言葉を返された。立腹、リップクリーム”結局、校長先生は、その失礼な言葉について明らかにせず、評者たちの間で、一体何と言ったのかが話題になったのである。秘密裏に調査隊が組まれ、その結果、次の会話であったとの結論。“ちょっと、あなたたち、他のお客様もいるんですから、少し静かにしなさい”“にゃん♪”(20080901)

※実はその後、真の真相が判明し、“にゃん♪”ではなく“くそばばあ”だったのことども。そりゃあ立腹リームものだよね。(書評No831)

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by kotodomo | 2008-09-18 10:38 | 書評 | Trackback(2) | Comments(0)
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