「本のことども」by聖月

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カテゴリ:読書メーター( 102 )


2017年 11月 10日

2017年10月に読んだ本のことども

10月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1026
ナイス数:24

ジャンプジャンプ感想
11年ぶりに再読。さっぱり忘れていて、謎解きに最後まで付き合わされる。誰にも話さない謎。私にもあります。訊きたいけど聞けない、配偶者への質問。一体あのときどうだったのか、あのあとどうだったのか、訊いてしまえば今が壊れそうなそんな疑問。彼女の失踪、りんご、手紙か何かの策略、そんなことだけ薄っすらと覚えていたジャンプ。直木賞を受賞した今、この本がミステリーとして再度話題を呼べば、相当売れるだろうな。「Y」「彼女について知ることのすべて」そして本書。あとは「カップルズ」を読んだら、私の佐藤正午再読の旅は終わり。
読了日:10月14日 著者:佐藤 正午
がんを告知されたら読む本―専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい“がん"の話がんを告知されたら読む本―専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい“がん"の話感想
amazonプライム特典で何気に読んでみたが良書であった。告知される前に読んだほうがいい。
読了日:10月11日 著者:谷川啓司
彼女について知ることのすべて (光文社文庫)彼女について知ることのすべて (光文社文庫)感想
2006年に読んだ本の再読。さっぱり覚えていないことに驚く。そして、最後の数ページを指して、傑作と言い切っている自分がわからない。今回は何か大事なものを、拾い逃したのだろうか。ふむ、8年の歳月ではなく、11年の歳月は、私を変えたのかもしれない。
読了日:10月03日 著者:佐藤 正午

読書メーター

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by kotodomo | 2017-11-10 10:43 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
2017年 09月 05日

2017年8月に読んだ本のことども

8月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:476
ナイス数:27

鳩の撃退法 上鳩の撃退法 上感想
直木賞受賞ということで、そのデビュー当時から長編は全部、短編やエッセーもほとんど読んでいたはずなのだが、この長編は読んでおらず、多分図書館で借りたけど読まずに返したのだと思い、再度かりたのだが。まず、主人公津田の名前に既視感を覚える。デリヘルの送迎に既視感を覚える。調べてみたら「5」の主人公と一緒。だからだと思って読み始めると、色んな場面で既視感。話の内容は全然知らないのに、シーンによって感じるのである。多分、自分は読まずに返したのではなく、途中まで読んで返したのだろうなあ。スピンでの場面も記憶にあるし。
読了日:08月13日 著者:佐藤 正午

読書メーター

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by kotodomo | 2017-09-05 09:45 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
2017年 08月 02日

2017年7月に読んだ本のことども

7月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:336
ナイス数:33

月の満ち欠け月の満ち欠け感想
佐藤正午は、デビュー作からずっとお付き合いしている、私と等身大の作家である。私とともに齢を重ね、文章を重ねている。すべてをタイムリーに読んできたわけではないが、傑作もあれば佳作もあれば凡作もある。今回、直木賞候補となっていることを前提に読んだが、巧い作家なのに、辻褄をあわせるため、文章が全体的に下手である。妻が運転好きのエピソード。あとで回収はされるが、いらないのではないか。主人公目線の男性3人というのも話がこんがらがるし。是非、直木賞を今更とってほしい作家なのだが、この作品ではない。
読了日:07月09日 著者:佐藤 正午

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by kotodomo | 2017-08-02 10:57 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
2017年 07月 03日

2017年6月に読んだ本のことども

6月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:540
ナイス数:42

無貌の神無貌の神感想
恒川光太郎、最近は長編で随分凄いなあと思わせてくれますが、この短編集はなんかどうでもいいような作品ばかり。雑誌掲載を前提に書かれているので、所謂売文、言い方は悪いですが作品の出来はそんな感じ。不思議な世界観はいつもの通りなんだけど、別の見方をすれば既に和風テイストのSF。途中で読むのをやめようかとも思ったけど、もしかしたら次の作品は面白いのでは?なんて勘違いして最後まで。もうこれからは、長編だけ読むことにした。凄く力のある作家なんだけどさ。
読了日:06月19日 著者:恒川 光太郎
遠縁の女遠縁の女感想
素晴らしい文筆。これまでに読んできた本の最高峰。同じ作家の本も読んできた中で、ここまで座った本はなかった。いやあ、読書の喜び、生きていて、本を読んできてよかった。中篇が三作。どれも、そこそこの家格ながら、御国の事情で食い扶持を減らしていくのが共通なのだが、そこからまったく別個の話が紡がれる。そして、主人公たちの心の在り様が、この作家の紡ぎの真骨頂。唸る。とにかく読んでみろとしか言いようのない素晴らしさ。巻末の遠縁の女も、武者修行の話かと思えば、やはり遠縁の女の話。そうきたか、やられた。
読了日:06月15日 著者:青山 文平

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by kotodomo | 2017-07-03 09:33 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
2017年 05月 02日

2017年4月に読んだ本のことども

4月の読書メーター読んだ本の数:1読んだページ数:211ナイス数:19ベトナムとビジネスをするための鉄則55 (アルク はたらく×英語シリーズ)ベトナムとビジネスをするための鉄則55 (アルク はたらく×英語シリーズ)感想そこそこためになりますが、少し浅いかな。もう少し、ベトナム人の気質まで踏み込んでほしい気がしました。15分の遅刻は、遅刻の範疇に入らないとか、謝らないとか、多少は触れていますが。私自身、今、ベトナム人実習生と接触していますが、誉めて伸びるタイプだと思っています。叱るときには叱りますが、日本人よりプライドがあるので、みんなの前では叱らないとか。あと、鉄則ではないですね。極めて原則。だから、変化球をもう少し盛り込んでほしかったかなと思います。基本書ですね。でも、著者のベトナムに対する愛は感じます。読了日:04月25日 著者:古川 悠紀
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by kotodomo | 2017-05-02 09:15 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
2017年 03月 01日

2017年2月に読んだ本のことども

2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:248ページ
ナイス数:40ナイス

半席半席感想
このミスになんでこの作家がランクイン?と思ったけれど、間違いなくミステリー、それも極上の。空が晴れ上がったような小気味よさをまとった、いい意味での安楽椅子探偵小説。ただし、その謎解きは、江戸の文化、侍文化があってこそ成り立ち、逆に読者は、そういう侍精神に新鮮さを感じる。事件が起こり、犯人は判明し自白すらしていても、なぜ事を起こしたのか、そこがわからない。主人公は、その事を解き明かすのだが、あっちこっち奔走するわけではない。熟慮を重ね、仮説を立て、相手にぶつけるのみである。自分だけの理由を語られるとねえ。
読了日:2月19日 著者:青山文平

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by kotodomo | 2017-03-01 14:27 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 01日

2017年1月に読んだ本のことども

2017年1月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1100ページ
ナイス数:65ナイス

一流アスリートの食事一流アスリートの食事感想
物語としてはチクハグ。結局、何が錦織を強くしているのか、高梨の勝負メシとは何なのかわからない。炭水化物がエネルギーの素という考えは、私の考えと一致しているので、大きな懐疑感はないが、そもそも何をすべきかという動機が伝わってこない。結局は、バランスのいい食事というのが根本にあり、そういう意味で私はサプリを摂ることにした。私は、趣味で長距離を走るが、最近はバテ気味。ヘモグロビンのことなんて考えたことなかったが、ふむ、鉄分は足らないような気がする。マルチビタミンミネラル、鉄、アミノ酸のサプリを発注。偏食解決。
読了日:1月21日 著者:細野恵美
浮遊霊ブラジル浮遊霊ブラジル感想
いやあ愉快。最初の二編は、長編の出だし風。三編目は、まあ短編。次の「地獄」から奇想が爆発、実に愉快な読書となりました。芥川賞作家ならではの言葉の操りで、読者をありもしない世界へと引き込んでいく。そして最後の「浮遊霊ブラジル」。成仏しない魂が主人公なんだけど、その冒険の物語とでも言おうか。最近手垢がついてきた感のある町田康節に少し飽いた自分には、凄く新鮮な津村流津村節。地獄もブラジルも主人公が年寄りなんだけど、感覚がヤングで発想も若い。今年は始まったばかりだが、一番の読書の喜びの収穫。ついていきます津村節。
読了日:1月13日 著者:津村記久子
煽動者煽動者感想
ふむ、騙して、騙されたふりをして、相手を読み、相手の読みを読み、なんてのが、この作家の繰り出す巧さなんだけど、この本はそういう部分は大いにあるにしても少し退屈。ちょっと起こりえないような、チープな犯罪が中心にあるので、サスペンス的ハラハラドキドキ感に欠ける。帯に二度読み必至とあるが、ああそうだったんですかと納得して、二度読みはしないし、背負い投げを食わせられても、ああ大技でしたねと思うだけ。ダンス=女性=二人の子持ち、どうしても話が小さくなっちゃう感じです。
読了日:1月7日 著者:ジェフリーディーヴァー
手のひらの京手のひらの京感想
京=みやこ。そう京都の三姉妹のお話。手のひらのようなその盆地に馴染み、そこにいい意味で捉われる。京都には一度行って、特に京都ファンではない私からすれば、京都の入門書でもあります。いけずという言葉は知っていても、その深い意味、適切な場面というのを、こうやって丁寧に説明されたら理解します。ただ、読んでいて思うのは、京都は地縛の土地柄なんでしょう。戦争とは違う戦があり、合戦があり、江戸が開ける前から栄えた地。大阪商人とは、まったく違った文化。その中での三姉妹。はんなりとしたした中に、強かさも感じる両親と三姉妹。
読了日:1月3日 著者:綿矢りさ

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by kotodomo | 2017-02-01 14:42 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 01日

2016年11月に読んだ本のことども

2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:644ページ
ナイス数:44ナイス

光炎の人 (上)光炎の人 (上)感想
木内昇にしては、野心作と思ってしまう上巻。単なる風情物語の枠を出て、ある男の血と汗を描く。機械や工学の話なので、さぞ下調べをして書いたのだろうと思う反面、素人にはやはり伝わりづらい。あと、謎の叔母との関係も、上巻では明かされないのだが、ベタな手法でいらつくかなあ。ただ、物語自体は、いつもの丁寧な筆。主人公が生まれた場所、池田、徳島の範囲、そういうものをあらためて認識しながら読みました。大昔の発明物語ながら、現代にも通じるところがあるでしょう。しかし、上巻最後の主人公の女性に対する、上司に対する態度は狂気。
読了日:11月15日 著者:木内昇
終わらない歌終わらない歌感想
前作を読んでいないと意味のわからない物語。逆に、前作の余韻で読ませる物語なので、間が空いても意味がつかめないかもしれない。私の場合、何も知らず本書を借りてからシリーズ2作目と知って、慌てて1作目を借りてきたので、間を空けずに読めました。でも、イマイチ。一番最初の短編は輝きがあるのだが、それ以外は説明みたいな感じで。別の見方をすれば、女子高校生たちが大人になっていく物語で、うどん屋の娘がこうなったのかあとか、あの先生を好きだったのかあみたいな。底に通ずるのは希望かな。パンドラの例も出てくるが、最後には希望。
読了日:11月15日 著者:宮下奈都

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by kotodomo | 2016-12-01 10:25 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 02日

2016年10月に読んだ本のことども

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:803ページ
ナイス数:86ナイス

よろこびの歌 (実業之日本社文庫)よろこびの歌 (実業之日本社文庫)感想
連作短編。心が温まります。最初の編は、イマイチ盛り上がらないけど、実はこれが伏線となって、後半のふくよかな広がりを見せていく。最初のうちは、時間軸のズレを文章で読み取っていたけど、途中で各編の扉に日付があることに気付き、なるほどなと思いながら、後半は読み進めることに。女子高のクラスの話であり、まとまりの話であり、よろこびの歌の話。合唱の出来は・・・これは読者の想像に委ねられるが、きっときっと心に響く素晴らしい出来だったでしょう。
読了日:10月29日 著者:宮下奈都
女のいない男たち女のいない男たち感想
生家も今の家も、どうにも女が過半数を占めていて、女のいる男の私。ところで、村上春樹がノーベル賞をとると、たぶん直近のこの本が読まれるだろうけど、この本の中には、そういう才能は見られない。カフカの頃で、終わった感じかなあと。
読了日:10月26日 著者:村上春樹
羊と鋼の森羊と鋼の森感想
傑作でした。初めて本屋大賞に感謝。本屋の店員さんたちに感謝。静謐な物語。これだけ静かに丁寧に書かれていると、1頁1頁を、本自体を抱きしめたくなる。読み終わって楽しいじゃなく、読んでいて楽しい。空気に漂っている音楽を音符にして、ピアノから出したくなる。何の不幸も不安もなく希望に満ち溢れている。印象に残ったシーンは、子犬のワルツ。少し大きめな子犬とワルツを踊ってみたい。秋野さんの話に含まれている虚構は結局わからなかったけど、それはそれでいい。連作短編集のような流れの中で、主人公はどんどん大きくなって森になる。
読了日:10月13日 著者:宮下奈都

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by kotodomo | 2016-11-02 23:44 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 02日

2016年8月に読んだ本のことども

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:763ページ
ナイス数:66ナイス

サブマリンサブマリン感想
最近、伊坂と波長が合わなくなってきていたけどこれはバッチリ。死神短編が合わず、死神長編がバッチリ、チルドレンはイマイチだったけどなあと思いながら読んでみると、やはり長編は波長が合います。キャプテンサンダーボルト、火星に住むつもりかいを途中で放り投げ、ジャイロスコープはイマイチ、陽気なギャングは読む気になれず、そしてこれはとても面白かった。チルドレンは再読する気にならず、自分の過去の感想を読んで、陣内、武藤、永瀬のキャラを押さえて読みました。非常にまとまり感のある小説。ただ、説明されないエピソードがなあ。
読了日:8月28日 著者:伊坂幸太郎
記憶の渚にて記憶の渚にて感想
いつもの感じの男性主人公、妙に感性が強く、いたって料理上手、で、これからどうなるの?と思っていたら、1/3も行かないところで、死んでしまったのは、最近にはないサプライズ。登場人物が多すぎるという前評判で、読みながら、いつもよりは多いけど、まあ付いて行けるなあと思っていたら、終盤にかけてウジャウジャ。最後の、あの部屋にもウジャウジャ。白石一文らしくない、手を込めすぎたミステリーって感じです。まあ、文体は作者らしいんだけど、広げた大風呂敷の大きさ、その畳み方は島田荘司にも似ている。このミス候補になれば面白い。
読了日:8月23日 著者:白石一文

読書メーター

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by kotodomo | 2016-09-02 13:27 | 読書メーター | Trackback | Comments(0)