「本のことども」by聖月

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カテゴリ:読書メーター( 98 )


2014年 03月 02日

2014年2月に読んだ本のことども

2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2250ページ
ナイス数:97ナイス

かにみそ (単行本)かにみそ (単行本)感想
〇2つの中編が収められているが、表題作のみ読んで読了ということで。海辺で拾ってきた蟹が、無邪気に喋り始めるまでは面白いと思ったのだが、あとのホラー的要素はありきたりで、しっかり描きこんであるのだが、後半は拾い読み。もう、この手のやつを楽しむには年齢が合わなくなってきたのか・・・多分、想像力が乏しくなってきたのだろうな。文章自体は、新人とは思えぬ、堂々とした筆捌き。
読了日:2月23日 著者:倉狩聡
世界でいちばん美しい世界でいちばん美しい感想
〇面白かったような、イマイチだったような微妙な感じ。暗い部分がなく、明るい部分でもっと進行したほうが良かったような。少年期の部分は「船に乗れ!」の焼き直しのようでもあるが、中々に面白く、青年期の部分はなんだか言葉足らずの展開かなあ。ただ、作者自身が音楽に造詣が深く、自分の土俵で勝負しているところが、全体に深みを与えているよう。
読了日:2月16日 著者:藤谷治
日本全国もっと津々うりゃうりゃ日本全国もっと津々うりゃうりゃ感想
△著者のなんとなくのファンなのだが、面白くないというより、脱力系文章のノンフィクション旅行記なんで、つまらないというのが正しいのか。この著者の持ち味は、いかにつまらないことで笑わせるかにかかっていて、一度も笑う隙がなかったのは無念至極でうりゃうりゃであった。あとがきに第3弾(本書は第2弾)も出すようなことを書いているが、出すなとは言わない、ただそれなりの文章を書いて欲しいとうりゃうりゃ思うのである。
読了日:2月7日 著者:宮田珠己
死もまた我等なり(下): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)死もまた我等なり(下): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)感想
◎◎1部2部の上下巻、計4冊。表紙絵は大体ハリーの背景を体現している感じで、今回は上巻は刑務所の運度場、下巻は戦場となっている。が、しかし、各々の登場人物の視点で描かれる各章のハリーの部分は意外に少なく、そういう意味ではやはりハリーを中心とした一族の年代記なのである。下巻の注目は、上巻で出てきた嫌な登場人物たちが報いを受けるとこかな。誰かがあっさり殺されたりもするが、それで話の展開が早まるならOK。ただし終盤の法廷での争い事は日本人にはピンと来ず、判決を第3部に委ねているが、どうなるの?とは思わない(笑)
読了日:2月2日 著者:ジェフリーアーチャー
死もまた我等なり(上): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)死もまた我等なり(上): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)感想
◎◎シリーズ第2弾の上巻のテイストは・・・おおシドニィー・シェルダンみたい(笑)平易な文章で、面白けりゃなんでもござれの展開。特に今回は憎むべきキャラが散見。いつかギャフンと言わせたく、読んでるこちらもムズムズ。でも一筋縄ではいかずに、主人公キャラたちを応援しまくり。刑務所物、ストレンジャーINアメリカ、戦争に脱走。こりゃあ面白くないわけがない。だが、上巻なので何も解決されず下巻へ。救いはエマがハリーの生存を確認したことのみ。舞台のほどんどは、英国を離れ展開していくが、果たして下巻では何が解決されるのか?
読了日:2月1日 著者:ジェフリーアーチャー
とっぴんぱらりの風太郎とっぴんぱらりの風太郎感想
◎◎巧緻に重層に紡がれる物語。にんにくや瓢箪や黒弓の喋りといったコミカルな材料に、読書の心地よさを置きながらも、あくまで通底するのはハードボイルな登場人物の各々の生き様。最終章も予定調和な後日談が描かれるのかと思いきや、あくまで切ない信念を貫いた男の生き様。大傑作である。筆の反射神経で紡ぐ作家と思いきや、あくまでも丹念な話の運び。この作品を上手く訳すことが出来たなら、ジャパニーズ忍者ハードボイルドとして海外でも支持を得られるのではないのかな。下手に訳すとコミカル忍者ファンタジー。本作の評価もそこが分れ目。
読了日:2月1日 著者:万城目学

読書メーター

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by kotodomo | 2014-03-02 13:35 | 読書メーター
2014年 02月 01日

2014年1月に読んだ本のことども

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2957ページ
ナイス数:124ナイス

モンスターモンスター感想
△この作者にしては芸がない。導入部分の、不細工に生まれついた少女の生い立ちもつまらないし、見事な整形を経て舞い戻った美貌の女性の謀りも、たいした工夫もない。ただ、整形に目覚めた主人公が、整形にのめり込む様は興味深い。美容整形における黄金比率、モンキーなどの分類を表す用語とか。大昔は整形などあるまじきと思っていた自分も、最近の風潮や慣れから考えたとき、今はある意味許容派かと。ただ失敗の心配や、人体への悪影響が一切ないのが前提だけど。あほな部分のピアスや、入れ墨は、今でも無意味と感じるが。前向きに頭髪の整形?
読了日:1月19日 著者:百田尚樹
金色機械金色機械感想
◎◎あれれ、恒川光太郎も文章で遊ぶことあるんだねえ。ふざけるユーモアを持ってるんだねえ、と思ったのは、後半、夜隼の正体を明かしたときの熊の反応や、あと終盤の金色様をお茶目に描き切っているところだろう。この作家の作品は、普段はどこか異界の世界を描くことが多いが、今回は割とリアル。この世のものでない技も出てくるし、月の子孫も出てくるが、それでも小説上はリアル。壮大な物語の繋ぎに出てくる金色様。最後は、繋ぎではなくやはり主役であった。あっぱれの大作(^.^)
読了日:1月18日 著者:恒川光太郎
書楼弔堂 破暁書楼弔堂 破暁感想
△水戸黄門をレンタルで6本借りてきたら、みたいな読後感。最初はそれぞれ興味深いエピソードから始まる。どうする連なんか、どうでもいいのに、何か時代を感じるし、主人公の問わず語りも中々面白い。でも中盤以降はみんな一緒。結局、最後の章なんて、途中まで読んで、それ以上は読まずに読了・・・って言っていいものか。まあ京極の薀蓄が好きな方にしても、毎日1編とかせめて2編じゃないと、水戸黄門に飽きちゃうぞ。あと著者は、当時の著名人の活き活きした姿を描きたかったんだろうなあというのは、よく理解できるが。
読了日:1月18日 著者:京極夏彦
櫛挽道守櫛挽道守感想
◎◎素晴らしい。どういう賛辞を送っていいかわからぬが、今一度本書で直木賞をというくらいに素晴らしい。木曽の山奥の櫛挽きの家に生まれた女性主人公の話って枠組みで、これだけ読ませるとは。無駄のない重厚な筆致ながら、さらさらと読めるのも、とっくに直木賞を受賞した高みの匠の巧みと言えようか。家に背を向ける妹、12歳で死んだ弟、そういう風に書くと面白くもない材料だが、う~む、読ませるなあ。図書館の新刊コーナー、中身も知らず著書借り。ある男に感服し、漂砂は途中で放り投げた自分なのだが、気になって読んで大正解。名女流。
読了日:1月13日 著者:木内昇
ウォータースライドをのぼれ (創元推理文庫)ウォータースライドをのぼれ (創元推理文庫)感想
〇このシリーズ、2作目までは丁寧な感じだったのが、段々と大味に。結局、1作目とかでは感情移入できた主人公なのだが、本作などでは何を考えているのやら。あと、有名人の浮気、お相手の女性が雲隠れの出だしはいいのだが、結局、最後に遊園地が舞台となるのは、なんかピンとこない感じ。これを読めとはいわないが、ぜひ1作目の「ストリートキッズ」と続く「仏陀の鏡への道」はご一読を(^.^)
読了日:1月12日 著者:ドン・ウィンズロウ
伊藤博文邸の怪事件伊藤博文邸の怪事件感想
△推理物は今さら読みたくはなかったのだが、なんとなく伊藤博文とその時代なんてのがわかるかと思って読み始めたが、そんなことはなかった(笑)ただの推理小説だった(笑)伊藤の邸に住み込むこととなった主人公青年。そこでの怪事件は少し密室、少しアリバイ、動機やトリックはなんて本当に推理小説で、最後には死体が自分で歩いてしまうあたりは興醒め。時代を代表する歴史上の人物たちの名前は紹介程度登場はしたけれど、やはり推理しても推理できない推理小説なのであった。もう、こんなタイプの本は読まないぞ!と固く誓った2014年。
読了日:1月12日 著者:岡田秀文
検事の死命 (「このミス」大賞シリーズ)検事の死命 (「このミス」大賞シリーズ)感想
〇冗長。前作「検事の本懐」のようなキレはなし。特に、主人公の親父さんの秘密を書いた章は、謎の本質はどうでもいいのだが、登場人物たちの会話や反応がまるで作り事。あと連作4編を読む間に3回出てきた、「教師に叱られた子供のような」的、陳腐な表現から是非早めに脱出してほしいものである。前作が相当によかっただけに、本作は残念。最後の章も面白い謎解き部分はあるが、裁判の構成的にはあり得ないような。クロスが決まったから良かったものの、弁護側の不意打ちがなければ逆に嫌疑を固められなかったような気がするのだが。次回は頑張れ
読了日:1月5日 著者:柚月裕子
浮世女房洒落日記浮世女房洒落日記感想
◎堅苦しい題名にわかりやすく副題をつけるなら「浮世の歳時記を洒落て綴った女房ブログ」ってな感じ。1月に日記を書き始め、12月に仕舞うのは、月々の祭事や季節を楽しみながらの生活記で全然肩の凝らない読み物。へえ、蓮見ってのは行事の名なのか。蓮の花の咲く時期に、早朝に蓮池に見にいくのね。そんな季節の楽しみ方。江戸の火消や鳶の粋なこと。当時からアンアンやるるぶみたいな指南書が流行っていたこと。それ以外にも、近所の人々との触れ合いに、事件や恋の行方と、いかにも何気ない連続ドラマを見ているよう。これぞブログ江戸版。
読了日:1月2日 著者:木内昇

読書メーター

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by kotodomo | 2014-02-01 23:26 | 読書メーター
2014年 01月 01日

2013年12月に読んだ本のことども

2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:3117ページ
ナイス数:76ナイス

高く孤独な道を行け (創元推理文庫)高く孤独な道を行け (創元推理文庫)感想
◎最近読書が苦痛になってきた感があって、やっぱ読書は娯楽じゃなきゃと思い、積読であったニール・ケアリーを手に取ったら、そこには娯楽があって読書が楽しかった。ただし、中盤からは苦しい。目的のために、愛する人を裏切り、そして終盤にはウィンズロウの黒い作品によくあるような、死人ゴロゴロのヘットヘト。シリーズ3作目。あとの2作も大事に娯楽読書しなきゃね。今回の任務は、子供取戻し作戦なのだが、序盤は農場のお世話になったり牧歌的。中盤はどこか人情的。そして最後は戦闘モード。最後のエピローグにホッコリ。やはり上手いね。
読了日:12月31日 著者:ドンウィンズロウ
悪医悪医感想
◎非常に読みやすい。がん患者と向き合う医師と、がんと闘う末期の患者の視点と、交互に物語は進んでいくのだが、パートの切り替えが短くてサクサクと読める。半日で読了。手の施しようがなくなった時に、医師はどう考え、患者はどう考えるのか。ひとつのフィクションの中に、様々なノンフクションを組み入れたような構造で、色々と考えさせられる。不謹慎な言い方かもしれないが、その日のために、読んでおけば、また色んなものが違って見える本なのかもしれない。何も主張せず、医療の現場を肌で感じて、今後の考え方の構築の一助にしてほしい。
読了日:12月29日 著者:久坂部羊
有罪答弁有罪答弁感想
△なんじゃこりゃ!今度こそトゥローの法廷物と思って読んだら・・・ハードボイルド無秩序へたれ主人公物。トゥローと思って読み始めたら、途中からウェストレイク風、コメディタッチのヘトヘトハードボイルドみたいな感じで、図書館本だったので、思わず表紙カバーと中身に相違ないか確かめ、結局「有罪答弁」なんていうシリアスさは皆無。事前にわかっていなかった自分がいけないのだろう。過去のこのミスランクイン作品でもあるので、当時はこの作者の新境地と評判をとったんだろうなあ。最近の二作品を読んで、法廷物と遡った自分には、意外作!
読了日:12月17日 著者:スコットトゥロー
シャドウ・ストーカーシャドウ・ストーカー感想
◎ディーヴァーの物語の組立にももう慣れてきて、限られた時間で二転三転のスリリングな展開をするわけで、今回の章立ても、日曜日、月曜・・・金曜日まであって、水曜日で物語が一件落着すると、おお、ここから二転三転だなあとわかっていても面白いのは流石。人気カントリー女性シンガーを追うストーカー。そこに心理分析官的、女捜査官がいつもの活躍。水戸黄門的な土台なのだが、そこはディーヴァー、ハリウッド映画的に巧い。Aが犯人と思わせておいて・・・そんな先の読めない極上のミステリー・・・なのだが、主人公の恋の早とちりは蛇足。
読了日:12月16日 著者:ジェフリーディーヴァー
立証責任〈下〉 (文春文庫)立証責任〈下〉 (文春文庫)感想
◎結局、法廷物では全然なく、ミステリーとしては面白いし、主人公を中心とした群像劇としては、抜群に面白い。妻の自死、息子や娘が親に黙っていた事実、そんなこんなを合わせると、この主人公も随分と寂しい背景を持っていたことに気付く。逆に一番身近で親身だったのが、義弟じゃないのかな。結局、男は50歳を過ぎれば孤独なことに気付くべきで、いやそうじゃないと言う人は、自分の職業の殻、近親者との関係性などを今一度冷静に見つめる必要があるかも知れない。そういう意味で、本編とはなく自分はグランドゴルフに集う老後は送りたくない。
読了日:12月15日 著者:スコットトゥロー
立証責任〈上〉 (文春文庫)立証責任〈上〉 (文春文庫)感想
◎上巻では、未だ法廷物にならず。下巻ではどうなんでしょう。妻に先立たれた、50代中年弁護士が登場。息子、娘との関係性、顧問上の問題、そんなことが描かれる中、なんとメインは彼を取り巻く、第二の人生、下半身の人生、女性関係への目覚めなのである。単なる法廷物作家かと思いきや、こういう心情を伴う描写も上手いのだなあ、トゥロー。出版から20年。たまたま自分が50歳を超えてから読むわけで、30代だったら、そうかなあ?と思ったであろうことが、頷けて読めるのである。失意からすぐ立ち直り、新たな恋に落ちる?果たして自分は?
読了日:12月14日 著者:スコットトゥロー
生活安全課0係 ファイヤーボール生活安全課0係 ファイヤーボール感想
〇お気楽コミカル警察小説。普通の警察組織では、こんな言動、こんな行動とったら怒られちゃうでしょうのオンパレードだけど、面白ければそれでいいのだという、作者の開き直った筆の捌きがすべて。放火犯対お荷物0係の構図で始まる物語なのだが、脱線を繰り返し、結局は帯の惹句からはかけ離れた面白さ(笑)傑作とかではないのだが、主人公島流しキャリア君のセリフが、時々ツボにはまったように楽しい。都合も良過ぎるし、解明されないエピソード(手品のネタ仕入れも含めて(笑)も多いけど、良くも悪くも気軽に楽しく読ませます。是非図書館で
読了日:12月7日 著者:富樫倫太郎
非常識マラソンメソッド ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9ヵ月で3時間13分! (ソフトバンク新書)非常識マラソンメソッド ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9ヵ月で3時間13分! (ソフトバンク新書)感想
〇常識的で総体まとまった本。ある程度、知識を吸収したランナーが、全体をつかむのに適した本。ただし、副題のキャバ嬢が云々は、本筋とは関係なく、キャバ嬢に埋もれた才能が存在していた程度のお話。結局は、自分にとってあちら側の人(サブ5とか4とか)たちの話で、初ゴールを目指すこちら側の人には、何がヒントになるかが鍵。栄養補給、走行距離とか。自分が参考になったのは峠走。峠を走る体力はないが、近所の一つのコースが浮かび、あの学校坂500mをバテるまで往復して、超回復がいいかも!の発想。走後のストレッチ不要論には反対。
読了日:12月1日 著者:岩本能史

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by kotodomo | 2014-01-01 07:10 | 読書メーター
2013年 12月 01日

2013年11月に読んだ本のことども

2013年11月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1394ページ
ナイス数:83ナイス

島はぼくらと島はぼくらと感想
△二章までは丁寧に読んでいたのだが、焦点がぼやけ過ぎで、三章から終盤は拾い読み。兄弟の意味とか、火山であることとか、高校二年生の視点とか、そういうことの意味が不明で、結局は作者が母子を囲む風景を書きたかったのかなあ。ゼロハチなんかで、変なキャラを出していた、あんな作風がないとこの作家の筆は、個人的には面白くないようで。ちょっと期待していた分、期待外れ感の強い読後感。ごめんなさい。以上、個人的な感想です。忘れてください。他の方の感想を読むと、多くの方に支持されている作品です。
読了日:11月17日 著者:辻村深月,五十嵐大介
11/22/63 下11/22/63 下感想
◎◎結果として、物語の大枠も設定も陳腐なのだが、滅茶苦茶読ませるストーリー。上下巻読み終わった後は、もうヘトヘトながら、長い旅の達成感に浸るようなそんな気分。結局、ケネディ暗殺もベトナムも歴史の繋ぎ役でしかなく、今から100年後、果たしてそれが歴史の記憶に残るのか、単なる遺物のひとつにしか過ぎないのか。日本でも板垣、伊東は遠くなりにけり。この物語で、日本でもと思ったのが喫煙に対する過去の寛容。飛行機でホームで職場で煙草が吸えていた時代を記憶する自分。米国ならではと思ったのが、芝生とスプリンクラー。懐古的。
読了日:11月10日 著者:スティーヴンキング
11/22/63 上11/22/63 上感想
◎◎凄過ぎる面白さ。実はキングの本を読むのは初めてで、映画はいくつか観たよなあと思いwikiったら、「ショーシャンクの空に」もキングだったのか。「スタンド・バイ・ミー」もかあ。「シャイニング」「クリスティーン」「ペットセメタリー」は把握して鑑賞したけどさ。てな按配で、ホラーテラーを読まされるのかと思っていたら、めっちゃ映像系エンタメ度高し!過去に遡って歴史を改編するワンアイディアの設定から、これでもかの冒険、恋愛、人情そしてホラーというか不思議の繋がりのテンコ盛り。上巻の最後が謎の意味わからず、いざ下巻。
読了日:11月3日 著者:スティーヴンキング

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by kotodomo | 2013-12-01 06:44 | 読書メーター
2013年 11月 02日

2013年10月に読んだ本のことども

2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1382ページ
ナイス数:79ナイス

ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅感想
〇自分が65歳くらいになって、引退していて、嫁さんと二人、鹿児島に住んでいるところに、嫁さんの青森の知人から手紙が届き、嫁さんがそれに返事を書き、ポストの出してくるわと言って外出し、中々帰って来ず、電話が嫁さんから入り、やっぱり会いに行くことにしたわ、歩いて、今は串木野なんだけど・・・そんなことになったら自分はどうするのかなあ?ひとつわかったことは、宝くじで億の金が当たったらどうしましょう?と思っていたのが、ひたすらの旅に出てもいいかなということ。勿論嫁さんも連れてね。何しに?私は行かないわと言われそう。
読了日:10月14日 著者:レイチェル・ジョイス
月下上海月下上海感想
〇史実小説を読んでいるようで、少しあっさりめ過ぎ。夫とそのお相手を嵌めたことも、そんなにうまくいくのかどうかということは関係なしに、事実は事実。第二次世界大戦、中国での日本のあり方、菊池寛という文藝春秋の祖、色んな事実に挟まって、出来事自体も事実は事実的。もしや、モデルになった人がいるのではと思って検索してみたが該当なし。物語は、女流画家が戦時中の上海で、裏側の世界に取り込まれ、濁流から岸に這い上がろうとするようなお話。評判が気になって読んだのだが、兎にも角にも自分にはあっさりし過ぎた物語でした。
読了日:10月13日 著者:山口恵以子
教場教場感想
◎◎カチリとハマった警察学校を舞台にした連作短編集。柳広司「ジョーカーゲーム」や横山秀夫「第三の時効」とテイストの似た佳作。ただ、登場するキャラたちが、警察官になるべく教練を受けているのに、心がみんなスパイなのが面白い。要するに、駆け引きが面白いのである。騙し騙され、その理由と最終的な勝者はどっち?みたいな面白さなのである。最後まで人物の底が見えない教官風間の魅力かな。あと、職務質問、取り調べの妙なんかも、微妙な味付け。もう少し、そこらへんの薀蓄を入れ込んでもよかったのかもしれない。作者が化けた感の作品。
読了日:10月6日 著者:長岡弘樹
こんなにも優しい、世界の終わりかたこんなにも優しい、世界の終わりかた感想
▲「いつだって僕たちは」小説の第一人者で、プチオカルト作風が味付けの作家なんだけど、今回はウーム。自認してるにしても「いつだって」という言葉が、物語の中に20回も登場するのは、ちょっとやり過ぎ。それとオカルトがプチじゃなくてメガなので、その設定の存在が大きすぎて邪魔な感じ。少年と少女と、変てこな友人というのは、「そのときは彼によろしく」と同じで、少女との再会も同様なので、なんか焼き直し感が強いなあ。初めて読む読者には、それなりに受け入れられるかも知れないが、「その彼」や「今会い」のファンには少し乱暴かも。
読了日:10月6日 著者:市川拓司

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by kotodomo | 2013-11-02 13:00 | 読書メーター
2013年 10月 02日

2013年9月に読んだ本のことども

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1852ページ
ナイス数:86ナイス

影法師影法師感想
◎◎2012年発行の大傑作。なぜ、今までこの作品を知らずにいたのか不思議。今回の百田ブームで作者借りして出会うまで。武士の矜持、不可思議な因縁、主人公の成長物語であり、竹馬の友の磊落物語。中盤で、これは泣いた赤鬼の百田版と気付いても、その絡まった糸の正体は最後までわからない。最後の最後になって、解き明かされると、熱い涙がほろりんこん。放送作家だけあって、その台詞回し、場の展開が絶妙。実は「海賊」は史実の狂言回しみたいで、途中で退屈になったのだが、これはいい!傑作。大傑作。永遠に読み継がれて欲しい一冊だな。
読了日:9月22日 著者:百田尚樹
骨の祭壇(下) (新潮文庫)骨の祭壇(下) (新潮文庫)感想
上巻と比べて、下巻はやや冗長に。ラブロマンスを予感させる二人の粋な会話も少しありきたりだし、謎はインディジョーンズな古代史的な謎のままだし。でも、非常にスペクタクルでハリウッドな上下巻でした。年末のランクインはさておき、今年の抑え本の一つでしょう。しかし、この男性主人公、世界中に貸しを作りまくっているのが凄い(笑)。あと、女性主人公のほうは、登場した時点とそれからの造形とは、美貌のあり方も生き方も、相当ずれが感じられるけど、それはそれで面白けりゃいいのだ。名の売れた訳者の担当作品はやはり原著が面白いせい?
読了日:9月18日 著者:フィリップカーター
骨の祭壇(上) (新潮文庫)骨の祭壇(上) (新潮文庫)感想
◎◎読書メーターで引っかかった面白本。色んな方々が「面白い」と感想を述べているので、ベタな表紙だなあなんて思いながら図書館で借りたら、これがやっぱり面白い。100頁くらいまでは、読みやすい、くらいの感想だったが、そこから先は一気読み。理由もわからず、命からがら逃げなきゃならんわけで、手に汗の読書。悪玉のキャラも中々で、やっぱ悪玉がクリアに描写されているから、尚更面白いのだな。「骨の祭壇」の謎と、「フィルム」の謎。作者は正体不明の有名作家、いわゆる覆面作家らしいが、ディーヴァーがサスペンス書いたらこんな感じ
読了日:9月16日 著者:フィリップカーター
Tarzan (ターザン) 2013年 2/28号 [雑誌]Tarzan (ターザン) 2013年 2/28号 [雑誌]感想
◎ジョギングはするけれど、走ることで何かをなしとげる、何かを追及する気持ちがない自分は、これまで一度もランニング雑誌を読んだこともなく、今回バックナンバーを取り寄せ、読んでみれば目から鱗。タイツ買わなきゃ!今回、何気に買ったランニングシューズも参考商品に挙がっていたので、何となく一安心。ストレッチ、筋トレの多彩さ、それの目的とする結果、そんなものに唸る。これまでの自分は何も考えずに(血圧と体重のことは考えていたが)走っていたが、距離を走ることと、楽に走ることを考えようと考えた。要するにまだ考え中(^.^)
読了日:9月16日 著者:
死神の浮力死神の浮力感想
◎◎前作は短編集ということもあり、伊坂の企みは少なく、どこか物足りなかったのだが、今回の長編は、伊坂らしい企みに満ち満ちていて大満足。加えて、イマイチつかみ切れていなかった千葉のキャラが大炸裂。前作を読んだときはシリーズ希望は思わなかったが、本作で大希望なのである。ある意味、懐古も含めた家族小説でもあり、なんとなく「重力ピエロ」と重なった読中読後。狂人に与えた重罰も、怖いようでユーモラス。あと、映画じゃ陳腐なエンディングは、なるほど、こうなるのか。この前振りがあればこそ、陳腐な終焉も、光を放つのだなあ。
読了日:9月8日 著者:伊坂幸太郎
出訴期限出訴期限感想
◎これまでの作風や作者から、リーガルな法廷物と思って手に取ったらさにあらず。リーガル風味なミステリー。要するに、法廷での検事と弁護の丁々発止や、シーソーゲームとは無縁で、相手の正体がわからない謎の脅しの、カラクリや如何にというところ。その謎や動機が明らかにされたとき、読者はその真相に納得至極。さすが、トゥロー。前作「無罪」のほうが最新作で、本書のほうが作品としては古く、「無罪」の主人公にとっても、まだ「無罪」での出来事は起こっていないのだが、それを知ろうと知るまいと、読者には特に問題はなく、独立した作品。
読了日:9月1日 著者:スコットトゥロー

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by kotodomo | 2013-10-02 18:57 | 読書メーター
2013年 09月 01日

2013年8月に読んだ本のことども

2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2920ページ
ナイス数:131ナイス

風景を見る犬風景を見る犬感想
◎◎自分にとっての、樋口有介、久々の会心作。無口でそれでいて軽口を叩く料理の上手い沖縄の男子高校生が主人公。二つの殺人事件の推理なんて本書にとっては全然重要ではなく、個性的で魅力的なキャラたちのコミュニケーションが楽しい。主人公の母親は売春宿経営ながら36歳。でも物腰は、やっぱオッカサン。「~しましょうね」という、沖縄独特の言葉が魅力。あと、やはりこの作家の作品の魅力は、主人公を取り囲む複数の魅力的女性人たち。いっつも美人ばっか(笑)中でも、一人真面目な睨み美人が、学級委員長みたいな性格で面白いのだなあ。
読了日:8月25日 著者:樋口有介
聖痕聖痕感想
◎◎ある聖人の成長と家族と友人達の物語。それを作者が筆の勢いと反射神経と勝手な造語と美しい日本語で紡ぐのがメッチャ楽しい。そんな日本語ないだろう!けど意味わかるぅ(^.^)みたいな感じで、決して乱れた日本語を使っているわけではなくて、よくわからない美しい日本語で綴っていく。少し残念なのは、最後のほうで言葉遊びが多くなりすぎて、物語の展開に結びついていかないところか。要するに、主人公がお店を開くまでは、非常にノリノリでウィットでユーモラスで楽しいのだが、開店してからは場面が動かないので、少しつまらないのだ。
読了日:8月18日 著者:筒井康隆
時のみぞ知る(下): クリフトン年代記 第1部 (新潮文庫)時のみぞ知る(下): クリフトン年代記 第1部 (新潮文庫)感想
◎◎上巻のハリポタ的滑り出しから、下巻に入るとロミオとジュリエット、最後はなんと言えばいいのか、サスペンススタート!的な感じで幕を閉じる。副題に「クリフトン年代記第1部」とあり、続編を読むのが待ちきれないし、作者も若くないので最後まで書き終えるの?大丈夫?と思っていたら、あとがきで英国本国では第3部まで出版されているとのことで、ちょっと安心。面白いぞぉ。クリフトン家のハリーを中心に据えた(今のところ)年代記。友情、恋愛、信頼、悪意、勇気、冒険、そんなものが一杯詰まった紡がれる物語。楽しく楽しく読みました。
読了日:8月16日 著者:ジェフリーアーチャー
時のみぞ知る(上): クリフトン年代記 第1部 (新潮文庫)時のみぞ知る(上): クリフトン年代記 第1部 (新潮文庫)感想
◎◎滅茶苦茶面白い。あっと言う間の上巻読了。ハリーポッターたすケインとアベルって感じかな。ある日、才能に気付くこととなった少年が、同じ才能をもつ友人たちと寄宿舎生活を送ることに。ここまではハリポタ。ただし、自分の出自は低く、おまけに父親の死(失踪)の謎はわからず、親友の父親の自分に対する態度がおかしく、果たして明かされない運命の歯車はどこへ。この辺がケインとアベル。上巻では、浅からぬ運命の糸は、誰と誰に張られているのか、はっきりしているようで、よくわからない。ちなみに主人公の名前はハリー。魔法はなし(笑)
読了日:8月15日 著者:ジェフリーアーチャー
南部芸能事務所南部芸能事務所感想
×この作家の2作目を読んで、妙に馴染んで、デビュー作を読んで端から巧いじゃんと感心し、3作目を読んで追っかけようと思い、4作目の本書で、連載の仕事もらってこんなお話こんにちはみたいな文章書いたらいけんでしょう!とがっかりしたのであった。相変わらずの、登場人物の視点を変えての物語構成は健在なのだが、微妙な感性を上手く紡ぐこの作者の妙技は存在せず、普段はページを繰る手が止まらないのに、今回はページを飛ばして読みたくなる(最後には、ほぼ会話だけ追って読んだが)。でも、次の作品も読みますからこういう仕事はなしね。
読了日:8月14日 著者:畑野智美
かけおちるかけおちる感想
◎時代物の傑作異端本。何が異端かといえば、いかにもの大衆文学の要素を持ちながら、ブンガク的な哲学をも内包。直木賞、芥川賞を跨るような風味だからである。現代でも、県が産業を振興するように、かつては藩が自分の地域に見合った農業商業を模索していた時代。担当のお役人が主人公・・・と言っていいのか。個性引き立つ登場人物たちが散りばめられ、結局、この物語が向かう先が中々見えず(産業としての鮭の遡上が成功するが、話はそちらに向かわなかったり)、そして最後には題名に収斂していく。いわゆる駆け落ちなのだが、その意味は深い。
読了日:8月13日 著者:青山文平
ふがいない僕は空を見たふがいない僕は空を見た感想
◎◎この文庫が凄いの第一位に納得。本屋大賞僅差の二位に納得(一位が当時広告バンバンの末、売れに売れた謎解きディナーなら尚更)。ただし、序盤の設定が、男子高校生と人妻のコスプレ不倫物語で、R指定的なので年少者にお勧めできないので万人向けではないのかもしれないが。湊かなえ「告白」も連想させるが、全体的にはこちらのほうが完成度が高い。あちらは、完成度の高い第一章に蛇足を付け足したような全体だったが、こちらは章毎にも全体的にも完成された紡ぎ話。印象に残ったのはセイタカ。困難に囲まれても米を研ぎ飯を炊く。頑張れよ!
読了日:8月11日 著者:窪美澄
ランチのアッコちゃんランチのアッコちゃん感想
×柚木裕子の本と間違えて図書館に予約し、その後間違いに気づき、予習のつもりで『早稲女、女、男』を借りて読んだら、そこそこ面白く、ある程度は期待して読み始めたのだが・・・申し訳ございません。自分のような中年オヤジが読むような本ではございませんでした。最初の2編は普通に読んで、あとの2編はパラパラ読みました。読む本を間違えたの巻。
読了日:8月11日 著者:柚木麻子
フェイササイズ―自分でできるフェイシャル・エクササイズフェイササイズ―自分でできるフェイシャル・エクササイズ感想
◎男性版フェイスビルダーの説明がわかりにかったので、それより先に出た女性版フェイササイズを手に取る。内容に大差なく、こちらの説明のほうがわかりやすい。で、中年男性として、どちらの本を支持するかというと、こちらフェイササイズ。じゃあ、男性版は無意味かというと、あちらは運転時に出来る体操にも意識を置いているところが進化。どちらの本でも言えるのだが、基本論の講釈は大切だが、繰り返しが多くて、ちょっとページ稼ぎの嫌いが。でも、美顔器具として考えれば、効果さえ間違いなければお手軽価格。電気代もいらないし壊れないし。
読了日:8月4日 著者:キャロルマッジオ
世界を回せ 下世界を回せ 下感想
◎◎名品である。今はなきツインタワーを1974年に綱渡った男が居たのは事実なのだが、本書の内容は、それとは無関係という関係性みたいな群像タペストリーなのである。連作短編のような手法をとりながら、まったくひとつのお話なのである。凄い物語を読んだというのが、素直な感想。あと、この著者の語りも凄い。これだけ語り紡がれると、神の目で描かれたような完璧性を帯びてくる。何の話とも一括りにできないこの構成は、既視感的に表現すれば、ポール・オースター『オラクル・ナイト』的?名品は味わい深い分、そう簡単に頁は進まないけど。
読了日:8月4日 著者:コラム・マッキャン
世界を回せ 上世界を回せ 上感想
◎図書館の新刊書棚で見つけ、まあSFなんじゃないの、と思って借りたら大間違い。精巧な筆致の現代文学もしくは隙のないパッチワーク構成の物語。上巻で、5つの物語が交錯していて、それもテクニックに頼らず自然で、一つ一つの物語は明確に浮かびあがるのに、果たして上巻を読み終えても、自分が何を読まされているのかも、題名の本来の意味さえも判然としない。で、面白い。アイルランド出身の兄弟の話、ベトナムで息子を失った母親たちの話、頽廃的な若い夫婦の物語など、細かな描写が非常にブンガク。綱渡りの話は、想像して粟立ち必至だし。
読了日:8月3日 著者:コラム・マッキャン
日本人の知らない日本語4  海外編日本人の知らない日本語4 海外編感想
◎◎やはり、このシリーズは超面白い(←これも間違った日本語?)。前回で、日本で日本語を学ぶ外国の方々は一旦卒業。今回は、自国で日本語を学ぶ外国の人々&風景集。県民ショーならぬ、国民ショー的な意味合いも興味深い。時間、気遣い的に、日本に一番近い国はスイスだとか。ベルギーは平たい国で、最も標高が高い山が694Mとか(スカイツリーほど)。イギリスは日本より国土は狭いが、可住面積は断然大きいとか。前回までと視点が違うのは、結構漫画家の蛇蔵さんの視点でも多くの逸話が語られているところ。中々、素人目線で発見があるぞ。
読了日:8月3日 著者:蛇蔵,海野凪子

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by kotodomo | 2013-09-01 08:25 | 読書メーター
2013年 08月 03日

2013年7月に読んだ本のことども

2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2442ページ
ナイス数:90ナイス

できる男の顔になるフェイス・ビルダー―人生を変えるフェイシャル筋トレできる男の顔になるフェイス・ビルダー―人生を変えるフェイシャル筋トレ感想
〇う~む、説明が解りづらいぞ。顔の筋肉の動かし方は、イメージの持ちようなので尚更である。口をOの字にして、上唇と下唇をなるべく歯茎にかぶせ、鼻の下は伸ばし・・・ここまではいいが、下唇のみでアイスを舐めるように???でも、頑張ります。そのエクソサイズごとに負荷のかかる部分は示してあるので、実感がなかったら、ちょっと自分なりに工夫して、みたいな。一日10分、2回と書いてあるが、自分の場合、学びながらも含めて、①一日1回30分かな。目指すは、顔年齢マイナス5歳(^O^)/基本は、暇な時は変な顔をしまくると見た!
読了日:7月28日 著者:キャロル マッジオ
野蛮なやつら (角川文庫)野蛮なやつら (角川文庫)感想
〇ウィンズロウによる、新たな文体小説。ポップでカルカル。中身は凄惨なのに、読んでいてのサクサク感。パッパと読めるのはいいが、途中から少し誰が誰だかわからなくなるほどのスピード感が逆にマイナスなのかな。映画化されるらしいが、逆に映画を観て、自分が読んだ物語を再構築したくなるような物語。作者お得意の麻薬戦争ものなんだけど、この手の題材は少し好きくないかもの自分(笑)
読了日:7月25日 著者:ドン・ウィンズロウ
この文庫がすごい! 2013年版この文庫がすごい! 2013年版感想
◎◎買って損はなし。久々に宝島社から出た、文庫系のすごい本。毎年、このミスばかり気にしていると、見逃してしまうような掘り出し物に気付くはず。あと、著者インタビューが、読みどころ。伊坂幸太郎のインタビューは過去2度ほど読んだことはあるが、熟成した伊坂は今何を考えているのか、百田尚樹はどんな作家なのかとか。「ふがいない僕は空を見た」窪美澄なんて、題名は聞いたことがあるような気もするが、作家名は記憶になく、今後意識するようになるだろう。果たして、中年男にとって面白いかどうかはわからないのだが。
読了日:7月25日 著者:
ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実感想
〇なんのノウハウもないが、企業というものを考察しなおす良書。流行の経営手法の危うさ、一昔前、キラ星のごとくもてはやされた企業の、現代での現状。ただ、表面だけ読むと、何も残らない嫌いもあるので、二度読み、行間読みをお薦めする。社員レベル、経営者レベルの視点ではなく、企業を経済学的に見ているので、現象としての経営を考察するのに向いているのかもしれない。
読了日:7月25日 著者:フリーク ヴァーミューレン
早稲女、女、男早稲女、女、男感想
◎在学中も、卒業から約30年経った今も耳にも目にもしたことのない単語「ワセジョ」。ネットで検索すると確かに普通名詞のようであるが、果たして昔からあったのか?早稲女はイタイ。そんなモチーフ。そんなこともないだろうと思い読み進めると、他の大学よりはあるかも感。特に地方から出てきて一人住まい、色々と頑張る部分はあるわけで、ポンジョに入って早稲田のサークルに入るお気楽なお嬢様方とは確かに違うかもである。他に、学習院、立教、ポンジョ、慶応、青山の女学生たちも登場。ふむ「皿洗い池」?「血洗い池」でした、学習院。院歌!
読了日:7月21日 著者:柚木 麻子
死神の精度死神の精度感想
〇八年ぶりの再読。死神と音楽とどこかのんびりした雰囲気は覚えていたが、実際に読んでみると初読と一緒で、その後の展開を何も覚えていやしない。だから普通の読書となりました。普通に読んで、8年ぶりに読んで、でも初読の時と印象は一緒で、読んでいてどこかもどかしい。なんかパロディを読まされているような、もしくは「こんなのもいいでしょう雰囲気的に」と作者は主張しているが、やはり自分には合わないような。続編の長編を読むためには役立ったかな。「千葉」とか「ミュージック」なんて単語の位置づけがわかっただけでもね。
読了日:7月21日 著者:伊坂 幸太郎
巨鯨の海巨鯨の海感想
◎さすが、149回直木賞候補だけのことはあって、文章も骨太、物語も骨太。欠点は、これだけ骨太の短編を6本も読むとお腹いっぱいって感じで、4編くらいでもよかったのかもという、へたれ読者の自分(笑)湾を囲む鯨漁港と、海と男の物語。当時の捕鯨って、褌男たちの命を賭した試合だったのがよくわかる。アメフトよろしく作戦があり、船同士の作戦タイムがあり、船それぞれの役割があり、ヒーローが居り、全員がチーム。2編が漂流ものであり、読んでるこっちは同化して海面でヒイヒイ言いながら読み進む。米国は、捕鯨がしたくて日本を開国。
読了日:7月15日 著者:伊東 潤
コリーニ事件コリーニ事件感想
〇世間的には割と評判が良いようなのだが、自分にとってはワンアイディア本でしかなかったような。淡々とした語り口も魅力の反面、薄味。村上春樹チックな描写はちょっと面白いけど(通りに見える男が荷物をひっくり返し、タクシーをつかまえるまでを眺める、部屋の中の男女の視点として)。第二次世界大戦は、随分と昔の出来事になって、でも今の出来事でもあって、各国がそれなりにそれを引きずっていて(領土、慰安婦、戦争犯罪等)、特にドイツなんてナチスという別の国内の歴史的なものを抱えているわけで、本書の好悪はさて、ふむ!と考える。
読了日:7月14日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
夢を売る男夢を売る男感想
◎◎どんだけドキュメンタリーな物語なのかと思って読み始めたら、百田版出版事情パロディ小説でした。しかし、これが面白い。自費でもいいから出版したいと考える人たちの、深層心理を巧みに描いているし、一般的な出版事情なんかも面白い。特に、普段から本に親しんでいる読者ならば、業界裏話は楽しくて仕方がないだろう。そしてネットが構築した世界で変わってきている事情・・・FBやSNSで発信したい人、自分に関心を持ってもらいたい人々の増殖なんかも、さもあらんと納得。半日で一気に読んだ図書館本。買わずに読んで御免なさいです。
読了日:7月13日 著者:百田 尚樹

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by kotodomo | 2013-08-03 19:20 | 読書メーター
2013年 07月 13日

2013年6月に読んだ本のことども

2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2686ページ
ナイス数:97ナイス

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年感想
▲後出しジャンケン承知で言えば、本書を絶賛する人、否定する人、否定する人を否定する人がいて、それじゃあ自分はと問われれば、卑怯だけど絶賛も否定もせず、自分の中の村上春樹書棚論に沿っていえば、再読しない書棚に入れる。先日、ダンスや羊を再読、堪能したが、本書は一回こっきり。ノルウェイやスプートニクと同じ扱い。ノルウェイは自分の中で高評価だったけど、再読はそそられない。結局、わかるように表現すれば、どこかもどかしい物語は再読しようとは思わない。世界の終りが著者の最高傑作だと思っているが、もどかしさ内包で再読なし
読了日:6月23日 著者:村上 春樹
国境のインテリジェンス国境のインテリジェンス感想
〇ある面で、知の巨人でもある著者だが、ふざけた(くだけた)文章も多く(アサヒ芸能連載)、そういった文章たちが、著者の姿勢を歪ませて見せるのが瑕の一冊。外務省→鈴木宗男事件で逮捕→獄中→評論活動の現在、本書の中身は、中、韓、露を主な題材にした、国境の知的戦略の見方を示したもの。あとは、古巣の外務省批判。いただけないのは、どうしてもムネリンのことになると、完全肯定なので、他の論拠にもご都合が入ってんじゃないの?と思わせることかな。「国家の罠」「自壊する帝国」が名著だっただけに、こういう迷著は、評判落とすかも。
読了日:6月22日 著者:佐藤 優
時の地図 下 (ハヤカワ文庫 NV ハ 30-2)時の地図 下 (ハヤカワ文庫 NV ハ 30-2)感想
◎やはりSFではなかった、というより島田荘司だった(笑)島田作品に、巨人が出現しようが透明人間が出てこようが、最後はその大風呂敷を丁寧に畳んで収斂させてしまう、あの手管の物語であった。上巻では、単純な展開から物語が始まっていったのだが、下巻では伏線が絡まりあい、だまし絵をなし、最後には、そのだまし絵の見方を解き明かすような、そんなあざとさがこの物語にはある。上巻の感想にH・G・ウェルズを準脇役と書いてしまったが、結果的にはウェルズ主役のタイムトラベル考察冒険物といったほうがいいか。特有のカタルシスはないが
読了日:6月22日 著者:フェリクス J.パルマ
時の地図 上 (ハヤカワ文庫 NV ハ 30-1)時の地図 上 (ハヤカワ文庫 NV ハ 30-1)感想
〇ネタバレしない程度に表現すれば、コテコテのSFを読むつもりで構えていたのだが、随分とリアルな物語である。でも、時は1800年代終わりで、H・G・ウェルズや切り裂きジャックなんて、誰でも知っている歴史的人物たちが登場するのは楽しいし、ウェルズ自体、準主役級ってのもワクワクするね。ただ、宮部みゆきのダラダラ節じゃないけど、肝心のタイムスリップまで280/400頁というのは、本筋以外に紡がれる物語が多い証拠。中々にロジックが納得いくもので、この作者、それなりに紡ぎの巧い作家なり。さて、下巻の展開や如何に?
読了日:6月15日 著者:フェリクス J.パルマ
快挙快挙感想
◎◎もう一度、直木賞をあげてもいいかもと思わせる佳作。白石作品にしては、陰がさしてもあくまで前向きな展開で、お得意の白石哲学の注入も、性的描写の加減も、どちらも程よい感じの、男と女の連れ添い物語。1993年に結婚した自分が読むと、物語の背景に阪神大震災や村山総理退陣などのニュースが描かれ、懐かしさも含め面白かったのだが、若い読み手には、どう映るのかな?「草にすわる」のような幸福の黄色いハンカチエンディングを期待したが、それはなく、でもこういう平凡な幸せのエンディングもリアルでいいのだなあ。前向きな物語。
読了日:6月14日 著者:白石 一文
ジヴェルニーの食卓ジヴェルニーの食卓感想
〇モネやドガという教科書にも出てくる卑近な、それでいて大昔の画家たちの風景を切り取った4つの短編が収められた良書。出てくる作品名を頭の記憶庫から引っ張り出して楽しむ人、出てくる作品を片っ端からネットで引いて参照しながら読み進める人、作品も知らないまま、ただ想像だけで読み進める人。色んな読み方ができると思うが、多分ネット参照がベターなんだろうな。自分は、3番目の想像だけの読み方に終始したが(少し時間が割けなかったので)。このご時世だからできる、ネット検索あってこそ生きてくる良書である。著者の得意とする分野。
読了日:6月9日 著者:原田 マハ
追撃の森 (文春文庫)追撃の森 (文春文庫)感想
◎女二人が逃げて、殺し屋二人が追う話。それだけ書くと陳腐な感じがするが、序盤はお互いの知恵比べが中々に面白い。裏をかくのか、裏の裏をかくのかみたいな。舞台は人気のないシーズンオフの山林。2対2の戦いが進行していくのだが、そのうち、なんだか山の中の人数が多くなってしまう(笑)この4人は死なないのに、別の巻き添え死者が本筋とは関係なく、積み上げられていくのである。まあ、やっぱディーヴァーなわけで、一筋縄ではいかないストーリー展開はさすが。ただ、動機や背景が少しわかりにくく、主人公の家族の事情もも少し活きてない
読了日:6月2日 著者:ジェフリー ディーヴァー
なんらかの事情なんらかの事情感想
〇軽いノリの思弁的なエッセイかと思いきや、途中でSFになったりするので、丸呑みして読み込まないように(笑)『ねにもつタイプ』の後に、書きたまった連載を本にしたわけで、テイストは丸っきり前作と同じ。人は夢をみれば、自分らしくもなく幻想的であったり唐突であったりするわけで、そんなお話がこの本の中に詰まっていると思えばわかりやすいか。同様のタイプの話が多く、少し飽きも来ないではないが、脱力的なわかりやすい文章は、あまり本を読まない、特に作者と同姓の女性には案外面白く読めるかも。自分にとっては息抜きの読書でした。
読了日:6月1日 著者:岸本 佐知子

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by kotodomo | 2013-07-13 14:03 | 読書メーター
2013年 06月 01日

2013年5月に読んだ本のことども

2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3296ページ
ナイス数:144ナイス

あの日、パナマホテルで (集英社文庫)あの日、パナマホテルで (集英社文庫)感想
〇ほとんど話題にもならず、ただ読んだ人のみが拾い物と感じるそんな情報を入手し読んでみたが、自分的にはそこまで拾い物感はなかったなあ。ただし、良書。素直な物語。第二次大戦が始まったその後のアメリカの内側の物語を読んだのは初めて。戦争が始まり、中国系二世の主人公ヘンリーと、日経二世のケイコの周りでは、アジア系に対する、日本を憎む動きがじわじわと。結果的にケイコの家族は強制的に収容されるのだが。読後、なんとなく思ったことは、そういえば、日本には基地の街意外に、リトルアメリカみたいなところはないな。関係ないけど。
読了日:5月28日 著者:ジェイミー・フォード
四次元温泉日記四次元温泉日記感想
〇アトラクションや迷路には興味があるが、温泉なんて家風呂とどこが違うのという温泉音痴の作者が、温泉旅館の迷路探求を主目的とした、旅エッセー集である。文章は脱力系。基本的には、温泉行きました。迷路的でした。温泉はよくわかりませんでしたという話の連続なので、この作者に馴染みのない読者は飽きがくるかも。よく、温泉に寝湯っていうのがあるが、自分も家風呂では寝湯なんだよなあ。嫁さんが勿体ないって、湯を浅く張るもんで、狭い湯船に寝転ぶようにしないと身体が浸からないんだよね。で、温泉に行ったら寝湯入る自分が居るのだ。
読了日:5月26日 著者:宮田 珠己
米朝快談米朝快談感想
◎◎嶽本野ばら、天才ですな。最近読んだ文章の中で別格。ただし、野ばら作品をかじり、落語をかじり、前衛的な表現の面白みがわかっていないと、そこまでは楽しめないかもしれない。米朝の落語を語りながら、自分の身辺的エッセーを織り交ぜ、そこに文学を加味した、まさしく天賦の才のなせる快談ここにあり。あと、本書の文章には所々毒もあって、この毒を上手く飲みこめるかが、肝要かな。これは、作者と読者の距離感が関係してくるので、野ばら初読みじゃ、ちと困難かな。しかし、簡単な解説のついた、噛み砕かれた落語の世界は楽しいなあ。
読了日:5月26日 著者:嶽本 野ばら
日本人はなぜ大災害を受け止めることができるのか―グローバル時代を生きるための新・日本人論日本人はなぜ大災害を受け止めることができるのか―グローバル時代を生きるための新・日本人論感想
〇良書だが題名に惑わされるなかれ。東日本大震災に触れていないわけではないが、触れてないのと同じこと。多分、出版社が震災関連本として、少しでも売れるよう「大災害」を強調したのだと思う。実際の内容は、他国と比べ、特異な国土、特異な歴史を歩んできた日本人の本質の、良い部分も悪い部分も構築してきた閉ざされた人間社会の考察本。確かに日本には建国の歴史がない。欧米や、中国や韓国も、近代における建国という概念があるわけで、歴史を水に流すとか、それは過去のお話でしょ、とか、一言で片づけられない背景があるわけなのだな。納得
読了日:5月24日 著者:大石 久和
ガソリン生活ガソリン生活感想
「吾輩は猫である」の主人公は猫ではなく人間社会なわけで、猫の視点を利用しているだけの話で、本書も望月家族が主人公であって、僕=車は語り部なのである。ただ、猫の場合だと、物語を語らせるためにいくらでも移動させられるのだが、車の視点だと、車中もしくは社外の見える範囲でしか語ることができない。のに、ユーモア的ミステリーが完成されているのは、伊坂お見事でござる。でも前半で見せた巧妙な語り口が、後半はやや物語の収斂のために冗長になるのは、少し物足りないかな。あと貨物車の話したこと、帽子の謎が今一つ腑に落ちないかな。
読了日:5月19日 著者:伊坂幸太郎
国土と日本人 - 災害大国の生き方 (中公新書)国土と日本人 - 災害大国の生き方 (中公新書)感想
◎落としどころありきじゃない良書。英独仏なんかでは、地震は想定されていないし、台風は来ないし、豪雪地帯のことは考えなくていいし、氾濫するような日本型の川はないし、高速造るのに日本みたいに長大なトンネルや迂回は必要ないし、そんな国土とは違う日本は、この高度成長の中で、もっともっと手をかけないと、災害は減らせないよというお話をデータを基に諭すお話。著者はそこまで言及していないが「コンクリートから人へ」そんな甘言で、国土に手をかけない政策を打ち出したら、津波をコンクリートでは守れず「コンクリートで人を」なお話。
読了日:5月16日 著者:大石 久和
夜明けのパトロール (角川文庫)夜明けのパトロール (角川文庫)感想
◎◎さすが、ドン・ウィンズロウって感じの軽妙な面白さ。サーフ仲間っていっても、それぞれに職業があるわけで、それぞれの立場を上手く生かし切った、冒頭は軽妙洒脱、後半はノワールな暗き重き罪を暴く展開の物語。本書の味付けの一番はなんといっても、生真面目で「ですます調」で話す美女ペトラ。美人で生真面目ってだけでも面白いのだけど、粗暴な主人公に付かず離れずして、気丈に振る舞うのがどこか可愛い。主人公探偵とは、依頼してきた弁護士事務所の担当者って関係で、責任感ゆえに付いて回る健気さが、付かず離れずの理由なんだけどね。
読了日:5月12日 著者:ドン・ウィンズロウ
最後の証人最後の証人感想
▲「検事の本懐」を先に読み、そして本書を読んだためイマイチ。作家として一作分、稚拙な感じ。いや全体としては、それなりの構成だと思うのだが、日本語の過ちや(編集者が見過ごすのいけないが)、蓋然性のなさがその要因。登場人物たちが実際の場面で、果たしてそのような行動をするだろうか。また、裁判の終盤の展開も、裁判長はそういう判断をするだろうか。そして一番大事なのは、計画を立てた夫婦は、果たして7年前の事件との関連性を疑われることはないと考えうるだろうか?そういうことばかり気になる自分は天邪鬼だろうか(笑)わからん
読了日:5月5日 著者:柚月 裕子
ふるふる感想
▲この作家は、直木賞よりの作品と芥川賞よりの作品と、テイストが分かれる作品を描くのだが、本書は後者。何気ない風景を文章にしたためる的作風なのだが、こういう作品では、作者の素っ頓狂な持ち味が封印されてしまうわけで、結果、面白くはないのである。悪くないが、面白くはないのである。主人公女性、花しすのOL的今と、過去のお話との入れ子構造なのだが、特に入れ子にする必然性はなく、作者の描きたいものが時系列に並べられなかった結果なのかな。活き活きした会話部分も、リアルさより軽さが際立ってイマイチ。男性読者初読には不向き
読了日:5月4日 著者:西加奈子
ふくわらいふくわらい感想
◎◎いつか、直木賞を獲りますね。そんなことを思わせる作品。出だしは、どうなんだろう、面白くなるのかと感じたのも杞憂で、結局、この作者は変な人を描かせたらピカイチで、変な人が出てきた時点で物語は流れるように進んでいく。それも今回は変な人が一人だけじゃなく複数なので尚更なのである。編集者の主人公女性が、実直で変。プロレスラー作家も変。日本人外人の男も変。それぞれの変なところが微妙に重なっていき、全体はとっても優しい物語。難点はカバー絵。もう少し暖かい感じのカバーだったら、物語の温度がひと肌なのがわかるのだが。
読了日:5月3日 著者:西 加奈子

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by kotodomo | 2013-06-01 12:06 | 読書メーター