「本のことども」by聖月

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2004年 11月 30日

電車男の図書館での出足

b0037682_7485925.jpg村上春樹『アフターダーク』のときは、3日目で70番待ちくらいの様子だったのですが。
『電車男』は、なんと120番待ちくらい。
凄い評判ですね。
読む気はないけど。いや機会と余裕があれば読んでみたい気もしないではない。
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by kotodomo | 2004-11-30 07:49 | メモる | Trackback(1) | Comments(7)
2004年 11月 29日

作家のことども増殖中です

昨日、図書館の帰り道に「!」と思い立って、そこからは読書もせず、
作家のことどもコーナーを立ち上げ中。

一覧で評価記号を見れる、というのがコンセプト。
全作家を網羅するつもりはなく、とりあえず数が揃っていて、
お薦めの作家たちを。

勿論、数は少なくても「綿矢りさのことども」は作るつもり(^^ゞ
かわいいし。

ぼちぼち整理増殖予定。
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by kotodomo | 2004-11-29 07:48 | メモる | Trackback | Comments(0)
2004年 11月 28日

〇「ロング・グッドバイ」 矢作俊彦 角川書店 1890円 2004/9

b0037682_0125317.jpg 評者が年間100冊超えて本を読むようになったのは(2004年は現在のところ上下巻も1冊、3分冊〇『ねじまき鳥クロニクル』第1部~3部村上春樹も1冊と勘定して128冊)この4年ぐらいのことである。それ以前は年間10冊~30冊くらいで、特に海外物となると余程傑作の誉れが自然と聞こえてこない限り、アンテナに引っかかって読むような読書状況ではなかったのである。ところが約5年前、当時引き込まれていった海外ミステリーサイトに影響されて、それが転機となって海外物読むぞ、読むぞ!読んだるぞ(^O^)/と大いに一念発起した時期があったのである。そこで古書店に通い、海外物を100冊ばっかり仕入れて読み始めたのが、今の読書スタイルの礎となったのである。結局、その当時買った本の消化率は未だに20%程度で、国内物への比重が高くなってしまった今のスタイルなのだが、当時意識して買って、意識して読んだ本が『長いお別れ(The Long Goodbye)』レイモンド・チャンドラーだったのである。不朽の名作と言われ、その後のハードボイルド系ミステリー作家たちがチャンドラーの後継者とか書かれている書評などを読むにつけ、こりゃ読んでないといかんなあ、と思ったわけである。

 『長いお別れ』の細かい粗筋はもう忘れたが、正統で静調なハードボイルドであったかと思う。実にしみじみとしたハードボイルドであり、ミステリーであった。私が酒場で知り合いになった友人。なぜ、その友人が主人公にとってそこまで惹かれるのか評者には汲み取れないという違和感があったものの、その友人がある事件を機に私の前から姿を消す。事件の解決を図りながら、長いお別れを痛切に感じる私。そして長いお別れの先にあったものは・・・長いお別れであったという、実にしんみりとした物語であった。主人公を突き動かす行動哲学も評者には理解しがたいものであったにもかかわらず、男の美学に憧れた読書体験でもあったのである。

 本書『ロング・グッドバイ(The Wrong Goodbye)』は直訳すれば「悪いお別れ」なのだが、テイストも粗筋も本家と瓜二つで、お互いの英題名を取り替えてもそんなに違和感はないだろう。結局、長いお別れっていうのは、つらく切なくWRONGなお別れなんだから。本書でも、冒頭私はある男と知り合い、ただ飲み交わすだけの関係となる。今回もまた、評者はなぜ主人公がその男にそこまで惹かれるのか汲み取れなかったのだが、その友人がある事件を契機に私の前から姿を消すのである。さよならも言わずに。また会おうと言って。

 『長いお別れ』の焼き直し作品と言っていいだろう。ハードボイルドもその粋な会話が、無粋な評者には70%くらいしか理解できないくらいに悦に入っているし、雰囲気も静調でしみじみなのである。最近の進化したハードボイルドではなく、正統でレトロな男のロマン的ハードボイルドなのである。これはいい。実にいい。いいのだが、展開に難ありなのである。小さな動きが多すぎて読書中の視点がぶれるし、ほんの些細な局地的事件がグローバルな謀略小説に発展してしまって、一人の男がしんみり生きるには余りにも世界がでか過ぎるのである。実は評者は、国際的謀略小説みたいなのはあまり好きくないのである。だから、大沢在昌なんかを読むと、渋いねえ、いいねえ、と初っ端は面白く読み始めるのだが、途中から話が大きくなるにつれ関係性を読み取るのが面倒になって、なんだかなあ、と思ってしまうわけである。本書も同様。もう少しこじんまりとしていてほしかったなあ。

 しかし、昨年評判になって読んだ◎◎『ららら科學の子』との作風と比べると、この作品のテイストはまた違ったものであり、この作者の引き出しの懐の奥深さを感じざるを得ないし、あえて不朽の名作に対するオマージュ作品を上梓する自信も大したものだと感心してしまうのである。そういえば昔『長いお別れ』読んだなあ、内容忘れたけどなんかよかったなあ、と思い出された方は是非お試しを。雰囲気や話の骨子は、まったく本家そのままの作品である。(20041127)

※表紙カバー写真の帯に偽りあり。探偵小説という範疇は広いのかも知れないが、少なくとも主人公の職業は探偵ではない。警官である。テイストは探偵小説である。(書評No439)

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by kotodomo | 2004-11-28 00:13 | 書評 | Trackback(4) | Comments(0)
2004年 11月 27日

僕が讀賣新聞をとっているわけ

b0037682_8541833.jpg鹿児島で家族と住んでいた頃には、日経と地元紙と二紙とっていました。
東京へ出て、現在単身暮らし。
讀賣新聞をとっています。

友人が“なんで日経とらないの?”と言います。
朝から自分でメシやコーヒーの準備をするので、二紙読む余裕がありません。
で、なぜ日経ではなく讀賣なのかというと、
「娯楽新刊の広告が日経では少なすぎるから」という消極的理由です。

朝日をとらない理由はあります。でも産経や毎日や東京でもよさそうなものなのですが。
「単に勧誘員が最初に来た」という理由で、讀賣をとっています。

「読書新聞」っていうの、誰か作らないかな?
日経みたいに、テレビ欄もスポーツ欄も社会面も国際面も普通にあって、
読書のことに少し特化したような新聞。あればとるのに・・・

※画像は諸国日々新聞「病気の母を苦に身投げした女、船頭に助けられる。」って、わけわかんない新聞(笑)
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by kotodomo | 2004-11-27 08:56 | メモる | Trackback | Comments(0)
2004年 11月 26日

週末の読書予定

土日連休の前には、これとこれを読みたいな、といつも考えるのが楽しい。

今1/5の『ロング・グッドバイ』矢作俊彦を読み終え、『リピート』乾くるみを読んで、
そして一気に『魔術師』ジェフィリー・ディーバーを読み終えたいなあ。

昼休み時間が取れる日は『らせん』鈴木光司を読んでいます。
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by kotodomo | 2004-11-26 07:03 | メモる | Trackback | Comments(0)
2004年 11月 25日

またまたまたまたまたまた 図書館の予約本到着

『なぎさの媚薬-敦夫の青春研介の青春- 』重松清
『 孤独な鳥がうたうとき』T・H・クック

これで9冊未消化、手元ととりおきと。
とにかく読むだな(^.^)
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by kotodomo | 2004-11-25 21:25 | メモる | Trackback | Comments(8)
2004年 11月 25日

小樽の昼飯と図書館の予約本と

b0037682_1231281.jpg本日の小樽の昼飯は、特選うに丼ハーフ。
ハーフなのに2500円。
それとボタンえびと焼き牡蠣と蟹汁。ああ、うまかった(^O^)/

小樽から帰ると、新たに図書館予約本到着のメールが。
『真夜中の神話』真保裕一
『万物理論』グレッグ・イーガン

最近の真保裕一って、全然話題になりませんなあ。
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by kotodomo | 2004-11-25 01:23 | メモる | Trackback | Comments(0)
2004年 11月 24日

小樽で朝を迎えました

旅のお供は『ロング・グッドバイ』 矢作俊彦。
テイストはまさしく『長いお別れ』チャンドラー。
いいなあ、たまにはハードボイルド風味も。

小樽の街は素敵です。
本日は小樽港付近でお仕事。

そうそう、北海道の女性は顔立ちがよろしい!
相棒にも宣言した。
“俺、北海道事業担当部長ね”
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by kotodomo | 2004-11-24 08:14 | メモる | Trackback | Comments(0)
2004年 11月 23日

◎◎「海の仙人」 絲山秋子 新潮社 1365円 2004/8

b0037682_1143586.jpg 多分、今年一番の小説だろう。修飾語を付けるなら、今年一番心地良く読んだ小説だろう。いや、間違いなし。今年一番の心地良い読書を楽しみたい方は、本書『海の仙人』を読むべし、読むべし、べし、べし、べし。

 多分、本書を読んでいる評者の表情を傍らで見ていたとしたら、中盤まではニコニコニコニコして読んでいたはずだし、3回吹き出したはずだし、後半は少し胸を痛めたような表情で読んでいたはずだし、最後にはハートウォーミングな顔をしていたはずだ。ただし、どのパートにおいても、ひとつひとつの表現が、ひとつひとつの言葉が評者の心に沁みていたのは傍目にはわからなかっただろうけど。

 海辺の町に住み着いた素朴な主人公。目の前に突然現れたファンタジィなる登場人物と、かりんという女性との運命的な出会い。そこに片桐という女性が加わって、この物語は静かな進行を開始する。素朴な生活の描写、おかしなことを言うファンタジィという人物の配置、愉快なロードノベルの軽やかな行程、愛おしさ、切なさ、やすらぎ、いろんなものが沁みるように滑るように流れていく。

 こんな素敵な小説に多くの言葉はいらない。評者も内容につき、もう書き過ぎたような気がする。何も考えず、何も疑わず、素直に読んでほしい。

 この小説は第130回芥川賞候補になった作品なのだが、この作品が受賞せず、他の作品が受賞したという事実は不思議でならない。そうではあるが、この小説が候補に残ったという事実は、賞の良識を感じさせる事実でもある。

 完成度では、評者べた褒めの◎◎『博士の愛した数式』小川洋子のほうが上だが、テイストは本書『海の仙人』が格段に上と言えよう。厳かに繰り返そう。今年一番の心地良い小説を、読むべし、読むべし、べし、べし、べし。こんな言葉しかこれ以上思い浮かばない。(20041122)

※凄い才能を持った作家である。(書評No438)

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by kotodomo | 2004-11-23 01:14 | 書評 | Trackback(9) | Comments(8)
2004年 11月 23日

×「どこかに神様がいると思っていた」 新野哲也 新潮社 1470円 2004/8

b0037682_0345989.jpg 明日、というか本日11月23日に相棒と小樽へ行く。仕事上のビジネスパートナーである。で、本書『どこかに神様がいると思っていた』を読み終え、巻末の著者略歴を見て、おんや、と思う。小樽出身の作者なのである。書評家池上冬樹氏の朝日新聞の書評に騙され読んだだけで、そういう情報は知らず、小樽というそう大きくなく自分が行きそうでない地域が重なるというのは、これ奇遇である。少しばかし時の巡り合せというのを感じる。それだけが収穫の本でしかなかったのでもあるが。

 短編小説集なのだが、こんな小説初めて読んだ。少なくとも、自分がこうやって感想書き始めてからは初めてであるし、記憶を手繰り寄せても、多分こんな小説を読んだのは初めてだろう。下手なのである。もしかしたら蛭子漫画みたいに下手ウマの評価もあるのかもしれないが、はっきり言って下手なのである。ノンフィクションライターで17年振りの小説2作目だというが、書かなきゃいいのに、編集者はつかずに書いたのだろうか、などと思うくらい。

 もう少しイメージをわかりやすく伝えれば、どこかの大学祭でバンドが歌っていて、“僕は君が好きで、雨は横に降り、傘を横に差したら、君が見えなくなったあ~、う~う~、ハードボイルド、う、う、ラヴィンギュー♪”という歌詞を酔い痴れて歌っているくらい下手なのである。

 確かに、読むきっかけとなった池上氏の書評内にあるように、評者が大好きな作家稲見一良を微かながらに彷彿させる部分を感じなくはなかった。でも、彷彿させようがさせまいが下手なものはしょうがない。

 繰り返したくないが、こんな下手な小説読んだのは初めて。自分には合わないとか、人により好悪は分かれるだろうとかじゃなく、とにかく評者の感想は下手。

 繰り返すが、明日、というか本日は相棒と小樽へ。評者の鞄の中には、プレゼント本『ルール』古処誠二と青いブックカバーが入っている。夜は彼に蟹などをご馳走させる。だって仕事で行くんだもん。そいでもって、一応自分の上司ってことになってるからさあ(笑)。(20041122)

※題名と表紙カバーは中々の本(書評No437)

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by kotodomo | 2004-11-23 00:36 | 書評 | Trackback | Comments(0)