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2006年 07月 30日

◎◎「ダブルアップ」 ハセベバクシンオー 宝島社 1890円 2005/6


 2年と少し前、鹿児島を単身で離れるときまでの3年半、鹿児島市内の所轄の警察署の協議会委員を委嘱されていた評者である。公職として、3ヶ月に1回、署長や課長と、住民の代表として話し合う場が協議会である。しかし、公的に設置された会議ではあるけど、同じ人間として色んな会話もなされるわけで、たまに警察組織としての裏話なんかも聞けたりすると、一般人としては非常に興味をそそられたりするわけである。

 一度、天皇皇后両陛下が来鹿されたことがあって、そりゃあ沿道は凄い警備で、終ってから署長に“警察には、いつ頃から訪問の日の通知みたいのがあるんですか?”と問うたら、想像以上に早い時期から通知のあることを教えてもらい、その間警察はマンホールの下に異常な物が置かれてないことを確認して封印したりとか、相当な準備をすることを聞くに及び、大変なんだなあなんて思ったものである。

 ゲーム賭博喫茶なんかの摘発の事情なんかも、聞いてみると面白かったものである。なんかよく知らんけど、ゲーム賭博喫茶みたいのはたくさんあるのが現状。友人に電話すると、今喫茶店にいるから、そこに来いよなんて言われ、行ってみるとポーカーゲームなんかやっていて、じゃあ飲みに行こうなんて言って、店員に精算を頼むシーンなんて珍しくもなんともない。色んなところで、このゲーム賭博はされているわけで、じゃあ、警察は全部摘発すればいいじゃん、と思うのだが実はそうはいかないらしいのだ。例えば、情報により1軒の悪質な店を摘発したとしよう。そうすると、店に置いてある機械を全部証拠物件として押収せねばならず、15台押収したとしたら、署の会議室の空きスペースはそれらに占領されてしまい、事件が解決するまでは、次の事件を摘発しようにも、新たな押収物件を置くスペースがなく、できないらしいのだ。ははは、なんか間抜け。そいでもって、そろそろその事件が解決して、次の摘発に乗り出そうかという時期になると“○○喫茶で、大いに違法に派手に悪質に、賭博やっているよん”という垂れ込みの電話が頻繁に入ってくるらしい。実は、その垂れ込みの電話をかけている人物も、賭博喫茶の店長である場合が多いらしい。こういうことだ。A店が摘発される。B店とC店は、これでしばらく警察はその事件で手がかかり、押収台を置くスペースもないので、安心、安心、ああよかったねと安堵するわけで、時期がきてそろそろ次の摘発かななんて思って、B店の店長が“C店で賭博やってまっせ。悪い店でっせ、あそこは。摘発なされ”と先手を打ち、後手に廻ったC店は摘発され、B店の店長は、またしばらくの間、安堵というわけなのである。ははは、なんか間抜け。

 本書『ダブルアップ』は、そんなポーカー賭博屋に焦点を当て、新宿歌舞伎町、渋谷といった街の裏側を背景にした物語なのである。評者が聞きかじった裏事情なんて、どうやら初歩の初歩、あいうえおのあ、ABCのA、ピノキオのピなんてもので、テレビポーカー屋の裏幕が、冒頭でこれでもかこれでもかと明かされ興味津々で物語の中へ引き込まれていく。

 数年前、新宿歌舞伎町の雑居ビルで起きた火災もうまく題材に捉え、フィクションとノンフィクションが微妙に絡み合い、強盗事件も殺人も、そんなことはフィクションなんだけど、あながち作り話でもないよなあ、なんて読者の興味を惹きながら、立ち上がりの軽妙さは、中盤では紡がれる物語へと変化し、終盤はどこかサスペンスフルで結局ノワール。

 実は、評者は2ヶ月前、本書の著者ハセベ様とお会いし、飲んだ。だからの評価◎◎ではない。とにかく面白いのだ。頁を繰る手が止まらず、土曜の夜から読み始め、眠くなって寝て、起きたら読んで、日曜の昼には読了し、まあ簡単にいうとイッキ読みだったのである。展開の妙に加え、生きた会話が可笑しく、途中何度か吹き出した読書中でもある。特に飲み屋での会話がもう無茶苦茶で、話の流れがあっちゃこっちゃ、のび太の話になったり・・・しかし、地蔵シリーズの会話は、大笑い(^.^)・・・未読の人、意味がわからんかったら・・・読むべし!

 多分、終盤のノワール的な展開、最後の終息のさせ方について、読む人によっては意見がわかれるのかもしれないが、評者には間違いなく◎◎。物語が紡がれていて、頁を繰る手が止まらない筆力があれば、もう楽しく読めて仕方がないのである・・・そうだなあ、『グレイヴディッガー』高野和明なんかも終盤で意見がわかれそうな作品なんだけど、ああいうのを評価する読書人にはお薦めの一冊だろう。(20060730)

※ハセベ様、なんでそんなに裏事情に詳しいの?クスリや賭博・・・さては・・・(書評No658)

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by kotodomo | 2006-07-30 14:42 | 書評 | Trackback | Comments(2)
2006年 07月 29日

◎「陽気なギャングの日常と襲撃」 伊坂幸太郎 祥伝社ノン・ノベル 880円 2006/5


 シリーズの一作目◎『陽気なギャングが地球を回す』を読了した日を調べてみると、書評の末尾に2003/06/05と記載されている。そう、評者は、書評の末尾に読了日を記載する、自分に対してきめ細やかな配慮をする人物なのである。いつ頃読んだんだっけ?なんて、自分の疑問に答えられるようにである。

 まあ、そんなことは「本のことども」ファンの方には直接関係ない話なんだけど、結局3年ぶりにシリーズ二作目を読むということは、前作に対する印象は残っていても、細かい設定までは覚えていないという自分が存在するわけで、帯のコピーを読まずに小説の中身に入っていく評者としては、そこらへんが、チョイと気懸かりなのである。前作での細かい設定を忘れたまま読んで、小説の中で置いてきぼりを食わないかしらと。

 杞憂であった。伊坂っちは、そこらへんの配慮が上手である。サービス精神が行き届いていると言い換えてもよい。第一章が、4つの短編で構成されているのだが、その短編が4人のギャングそれぞれを主人公として書かれたもので、ああそうか、こいつはこんな特徴を持ったやつだったなあなんて、思いださせてくれるからである。人間嘘発見器の成瀬、体内時計付きドライブ上手の雪子、掏りの名人久遠、それに無意味演説上手の響野。そうだった、そうだった、そういう登場人物たちの設定だったと思い出し、安心して物語に身を委ねさせてくれる伊坂っちは親切な物語作家なのである。

 そして、2章、3章、4章と、陽気なギャングの日常と襲撃が書かれるわけなのである。以上・・・シリーズ前作のときも粗筋を書かなかったが、今回も放棄。粗筋は書かない。面倒だ。面白いから読みなさいとだけ言っておこう。書いておこう。

 でも、それだけじゃあ、「本のことども」ファンに申し訳ないので、伊坂っちのサービス程度には聖月っちもサービス精神を発揮しなきゃあなあ。

 まあ、ひと言アドバイスくらい言っておこう。書いておこう。色んなネタが小噺が、本書の中には切れ切れにテンコ盛りに詰まっているので、舐めるように読むべし。気を抜かず、読み流すべからず!例えば後半219ページ前段から後段にかけて、便利屋の田中という人物について会話されている。この田中という人物、本当に便利なやつで、彼に頼むと、色んなことを解決してくれる。その田中に頼んでもいいが、田中に頼むと、またか、と思われるかもしれないと、成瀬が危惧する。響野が“誰に、思われるんだ!”と問う。そうすると、また成瀬が、何でも田中に任せれば済むんじゃないのなどと見透かされてしまう、と答える。すると響野が“だから、誰にだ!”と再び問うシーン。こういうお遊びを読み流しちゃ伊坂ファンはダメですよ。このお遊びの裏にあるものを、ニンマリと感じて楽しむべし、伊坂ファン!

 あと、第1章で、いくつかの格言が出てくるが、小説の中身と相まって、それぞれに味がある。評者が一番気に入ったのが「ガラスの家に住む者は、石を投げてはいけない」・・・意味がわからん?うんうん、評者も最初意味がわかりませんでした。まあ、簡単に言えば「虚勢を張るな」ということですな。自分の家はガラスなのに、相手に石を投げて攻撃したら、相手に石を投げ返されたとき、自分の弱い家は粉々なっちゃうよ、みたいな。例えば、職場などで、スキルも能力もないのに、いかにも知ったような振る舞いをして回りのみんなにいい顔しいで得意になっても、隙をつかれて見抜かれたなら、あんたボロボロされちゃうよ、みたいなね。そんなヤツ、身の回りに居たりするよね。そういうこと。

 とにかく、今回は前作に比べても、読みどころは多い。特に、中盤までの小気味いいハードボイルドな会話が良いのだなあ。良いのだけれど、終盤には物語の筋の展開に押されてしまうところが、ちと残念なのだなあ。またしても、結局は評価記号は◎なのだなあ。でも、伊坂だから辛口の◎。(20060729)

※「卵を割らなければ、オムレツを作ることはできない」という格言・・・あと、かきまぜたり、火を使わないとオムレツは作れないわけで・・・「卵を割ったからといって、オムレツが作れるわけでもない」という言葉を、伊坂っちに返しておこう(^.^)(書評No657)

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by kotodomo | 2006-07-29 22:45 | 書評 | Trackback(9) | Comments(0)
2006年 07月 29日

雨にも負けず粛々と


雨に負けず
風にも負けず
駿河の夏の暑さにも負けず

スパムが多くても記事で言及せず
ブログポリシーなど主張せず
無理に記事を書くこともせず
それでいて馬鹿な記事を連ね

本が読めなくとも書評ブログを貫き
せめて1週間に1冊は・・・とあがき
北に本好きがいれば交流し
南に病気の人がいれば楽しい本を紹介し

粗筋は書かなくても
馬鹿な話ばかりダラダラ書いても
イメージが伝わって
読んでみたい♪

そんな人がいればいいなというようなブログになりたい・・・のことども
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by kotodomo | 2006-07-29 09:05 | メモる | Trackback | Comments(0)
2006年 07月 28日

『ビッグタイム』ハセベバクシンオーを注文したのことども


amazonで注文したかんね、ハセベ様。

ついでに『処刑御使』荒山徹も。

どちらも、7月新発売のことども。

で、先に『ダブルアップ』から読むかんね、ハセベ様。

今の伊坂の本が終わったら・・・はてさて、伊坂とどっちがオモロイかや?

ついでに、ハセベ様との出会いの記事も上げとこう↓。
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by kotodomo | 2006-07-28 12:04 | メモる | Trackback | Comments(2)
2006年 07月 28日

超オフ会のことども:フカマチック・ナイト

ということで、今、駿府の我が家へ帰宅。
昨夜はというと、渋谷で超オフ会!
メンバーは、あのこのミス受賞作家の『果てしなき渇き』深町大先生、『パーフェクト・プラン』柳原慧様、『ビッグボーナス』ハセベバクシンオー様、そして聖月様に、通行人A、B、C、Dの4名の、計8名である・・・で、通行人A、B、C、Dはこのまま文中に、通行人A、B、C、Dとして登場してもらおうと思っていたのだが、あまりにも素晴らしい女性陣だったので、のちほど文中で言い直すことにしよう。

まずは、なんでそんな大それたメンバーと飲むことになったかというと・・・
あれは、評者が『果てしなき渇き』の書評をアップした頃、そのときに深町大先生が“書評をありがとう。今度奢らせてください”とカキコしたので“銀座の寿司”と返答したら“銀座の寿司でも、築地でふぐの丸焼きでもなんでもOK”という返事をいただき、このたびやっと念願かなってお互いのスケジュールの調整がついたわけなのである。

で“空いてますか?”とメールがきたので“空いてます”と言って、フタを開けたらこのメンバーである。場所は渋谷にとってあるという。そして、なんでそんなに集まるのかというと、深町大先生がただ単に東京に遊びにきたくなって人を集めただけなのである。

そして、実は評者、駿府を出る前にしたことを報告すると、財布の中身を確かめ、一応5万は持っていたのだけど、やはりこのミス作家の飲み会だからと新たに3万おろし、8万円持って上京・・・なんのことはない。場所は、料亭か割烹かと思いきや、居酒屋である。作家という職業はどうやら厳しいらしい。
深町大先生も、文章を書くかたわら、クスリなどを流して日銭を稼いでいるわけで、やはりノワールな作風に闇の仕事もぴったりと・・・いうわけでなく、作家として独立するにはいたらず、相変わらず薬品メーカーに勤めているというだけの話である。

さて、問題は待ち合わせである。
事前のメールのやり取りで“じゃあ、オーソドックスにハチ公のとこで、ハチ公にタッチして待っています”と答えた評者。
そのようにして待っていると、約束通り“LA”の野球帽をかぶったアナーキーな野郎が近寄ってくる。クスリの売人か?と思っていると、やはりそうで、結局それが深町大先生で、さすが作家の方はそんな感じでも、どこかそれなりのオーラが・・・ない(笑)。単に、渋谷で待ち合わせの大群衆の中の一人の若者って感じ?って、想像以上に若かったのが第一印象である。
どのくらい若いのかというと、評者を人事部長に喩えれば、深町大先生は二浪して大学に入って、4ダブリくらいしてやっと社会人になって面接にきたってえ感じ?

それにしても“よくすぐ聖月様とお気づきになりましたねえ”と言うと、
“わかりすぎですよ”と深町大先生。
そう、聖月様はハチ公に跨っていたのである。

で、そこで自己紹介しながら、約束の飲み屋へ。
道々、次の作品が学園物であること、デビュー作が何百万部売れただの、そんな会話を。

店に入ると・・・誰~れもいない!・・・ので、またまた二人で楽しく会話。
ネットではわかりにくいお互いの日常などを。

と、そこに通行人Aならぬ、素敵な女性が登場。
K嬢である。
自己紹介の後、お互いの好きな作家の話。伊坂に大崎善生・・・。
話が合う合う。こんなに合うと“なんで私たちこんなに合うんでしょう♪”と共感が恋愛に発展しそうなもんだが、そんなことはなく、なぜならこれは合コンではなく、おまけに人を待っているわけで、とにかく人が中々集まらない。

続きまして、帽子を目深にかぶり、競馬新聞を握り締めたダフ屋風の兄ちゃん登場。
ハセベバクシンオー様である。
自己紹介の後・・・しかし、話の面白れえ兄ちゃんである(^.^)

お次は、通行人Bならぬ、清楚な女性が登場。
H嬢である。
お仕事を訊くと、本の装丁とのこと。
もっとつっこんで訊くと、BL本の装丁とのこと。おお!素晴らしい!
ヨン様とキムタクが抱き合う世界である。素晴らしい!!!

続々登場。
続いては・・・ワンレン・ボディコンの黒ずくめの女性が黒い扇子を持って(ないって!)登場。
柳原慧女史である。噂には女であるらしいと聞いていたのだが、やはり女性・・・くほほ。
聖月様が焼酎海童のおかわりをするたびに、入口に近いケイ様が手渡してくれ、そのときに指と指が触れあい、電気が走り“ああ、女流作家に触れてしまった!”と感激し、逆に触れなおして、ハセベ様に殴られて・・・(はいないって)。

そいでもって、通行人Cならぬ、チャッキリした女性が登場。
T社(宝島社)のこのミス新人叱咤担当S嬢である。
いきなり“聖月様のブログを本にしてくれ!”とか、
“このミスの時期は終った。これからはこのブロの時代だ!”とか勝手に言い出したら、
ハセベ様に殴られて・・・(いないって)。

最後に登場は、知性的な落ち着き女性。
♪嬢である。
外国文学の話に、フランス映画の話、本当にディープな世界のディープな話に、
思わずチンプンカンプンの聖月様は、本当に映像系には弱い・・・
のに、そこで深町大先生が映像系の話をオタク風にディープにして、
オーイ(^_^)/待ってくれい・・・話についていけない聖月様。

その他諸々。
ケイ様は近々取材に出かけるらしいのだが、訊いてみると自費らしい。作家は大変だあ。
いきなりテーブルの向こうで、打合せを始める深町大先生とT社(宝島社)S嬢。
ハセベ様と町田康『告白』は傑作だ!で意気投合。
聖月様はどうしてそんなにスーパーサラリーマンなのかを解説。
書評の評価記号の基準を訊かれたので、いかにいい加減かを説明、大いに納得されてしまう。
ハセベ様と、またまたパチスロ話で意気投合。
K嬢が深町大先生の著書にサインをねだり、サインとともに座右の銘を書こうとするが、座右の銘が思い出せない深町大先生苦悩の図、っていうか、それじゃあ、全然座右じゃないじゃん。

そうそう、“このミス大賞受賞”を連発していた聖月っちに“僕は大賞じゃないです。優秀賞です”といじけてしまい、下を向いてしまったハセベ様、おお!しまった!失言!と思ったら、下を向いて馬券を握り締め、祈っているだけだったハセベ様。
しかし、8番人気くらいの18倍アサクサデンエンを1万円も一点買いとは・・・鋭いのか単なる・・・
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三人の作家さんたちに、“次の作品の登場人物に聖月(みづき)を出してくれ”と相変わらず無理を注文する聖月っち。

“世の中が嫌い!”とアナーキーな深町大先生。

実に人の話によく耳を傾け、落ち着きと明るさのケイ様。

そして楽しい夜もお会計。
なんと、同じ店に5時間も・・・一人、3785円・・・って、細かい計算をして、本当に細かいお金を出す作家という職業は大変らしい。
“聖月さんの分は僕が出します”と言って、銀座の寿司や築地のふぐの丸焼きの話を帳消しにしようとする深町大先生も大変らしい。

その後は・・・実は、評者は仕事の相棒の家に泊まりにいく約束で、あまり遅くてもいけないので、その場でお暇したのだが・・・麻雀しようとかマンガ喫茶とか、発想が一般人の作家さんたちは、とりあえずもう一軒に向かったのでした。

記念写真を撮らせていただき、“ブログに顔が載ったらまずい人います?”って訊いたら、みんな“いいんじゃない”って・・・
作家って、大変なんだから、肖像権とか意匠権とか特許権とか主張して・・・みるほどの世界でもないらしい。

しかし、本当に皆様、楽しい夜をありがとうございました。

記念写真・・・パチリ・・・クリックするとでかくなるど
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by kotodomo | 2006-07-28 10:49 | 聖月(みづき)様のことども | Trackback | Comments(10)
2006年 07月 27日

飽食の果てのことども


一昨日は、小料理屋で大いに飲んだことども。

昨日は、寿司屋で大いに飲んだことども・・・少し今朝は疲れ気味。

しかし、もう飽食は飽き飽き食食。

そこで決意!!!
もう、家では飲まない!!!
いや、家では飲まないというのは厳しいので、水曜と土曜だけ飲んでいいことにしよう。
今日からと思ったけど、自分が可哀想なので明日からにしよう・・・

ということは、今夜も飲んでいいし、明日は飲めないけど、明後日は飲んでいいってことだ(^_^)

そして、隙を見て本を読むのことども。
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by kotodomo | 2006-07-27 09:38 | メモる | Trackback | Comments(0)
2006年 07月 26日

2006年上半期の読書


1月までは、東京ライフ・・・結構読めていたんだけど、
2月からは、駿河ライフ・・・これから読む体勢作らなきゃ。
◎◎は勿論お薦めだけど、
『男殺しのロニー』レイ・シャノン・・・読むべし!!!

6月
書評No653 ◎◎「町長選挙」 奥田英朗
書評No652 ◎◎「テースト・オブ・苦虫2」 町田康
書評No651   △「ルート350」 古川日出男

5月
書評No650   ◎「プラスティック・ソウル」 阿部和重
書評No649   ○「スパイ大作戦」 室積光
書評No648   ○「永遠の仔」上下 天童荒太
書評No647   △「キッチン」 吉本ばなな

4月
書評No646   ▲「重金属青年団」 花村萬月
書評No645 ◎◎「夏への扉」 ロバート・A・ハインライン
書評No644   △「七回死んだ男」 西澤保彦
書評No643   ◎「クリスマスに少女は還る」 キャロル・オコンネル
書評No642   ◎「沖で待つ」 絲山秋子
書評No641   ◎「終末のフール」 伊坂幸太郎
書評No640   ◎「毒入りチョコレート事件」 アントニイ・バークリー
書評No639 ◎◎「コインロッカー・ベイビーズ」上下 村上龍

3月
書評No638   ◎「試行錯誤」 アントニイ・バークリー
書評No637   ◎「ヒストリアン」ⅠⅡ エリザベス・コストヴァ
書評No636   ◎「空想自然科学入門-アシモフの科学エッセイ①」 アイザック・アシモフ
書評No635   ○「暗い日曜日」 朔立木
書評No634   ○「グランド・ミステリー」 奥泉光

2月
書評No633   ◎「ジャンプ」 佐藤正午
書評No632   △「あの日にドライブ」 荻原浩
書評No631   ▲「亡命者 ザ・ジョーカー」 大沢在昌
書評No630   ○「ザ・ジョーカー」 大沢在昌
書評No629   ◎「ダックスフントのワープ」 藤原伊織
書評No628   ◎「正直じゃいけん」 町田康
書評No627 ◎◎「チーム・バチスタの栄光」 海堂尊

1月
書評No626   ◎「スティル・ライフ」 池澤夏樹
書評No625 ◎◎「北緯四十三度の神話」 浅倉卓弥
書評No624   ◎「硝煙のトランザム」 ロブ・ライアン
書評No623   ○「ハダシのカッちゃん」 室積光
書評No622 ◎◎「遮断」 古処誠二
書評No621   ◎「クライム・マシン」 ジャック・リッチー
書評No620 ◎◎「男殺しのロニー」 レイ・シャノン
書評No619   ◎「エデンの命題」 島田荘司
書評No618   ×「摩天楼の怪人」 島田荘司
書評No617   ▲「G.I.B 聖なる死神の伝説」 沢井鯨
書評No616   ◎「彼岸先生」 島田雅彦
書評No615   ◎「さあ、気ちがいになりなさい」 フレドリック・ブラウン
書評No614 ◎◎「暗礁」 黒川博行
書評No613   ○「金春屋ゴメス」 西條奈加
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by kotodomo | 2006-07-26 10:16 | メモる | Trackback(1) | Comments(0)
2006年 07月 25日

◎◎「アラビアの夜の種族」 古川日出男 角川文庫 3分冊で文庫化!

4年半の時を経て、待望の文庫化(^O^)/540円+660円+660円=1860円だけど、単行本2700円よりは安い(^_^)


 うーん、大傑作である。夢と魔法のファンタジックアドベンチャーである。アラビアを舞台にした比類ない冒険活劇である。砂漠の町を舞台の中心に据え、砂漠の地下に存在する迷宮へ読む者を引きずり込む幻想世界である。そんな設定のみでなく、著者の精緻な文体も冴えまくり、言葉の引き出しから繰り広げられる魔法に酔いしれる評者。自分の心の奥底がどんなに想像力を膨らませても、紡ぎ出せない不思議な世界の体感は、只ただ、著者の筆力に平伏(ひれふ)す感動としてのみ存在する、、、のだが。

 エジプト、カイロの町に、ナポレオン・ボナパルト率いるフランク軍隊が迫って来ている。迎え撃つエジプトの騎馬隊は、歴戦の勇者揃い。その優雅にして鍛え上げられた軍団は、向かうところ敵なしのはずだった。フランク軍の火縄銃の部隊と相対するまでは。

 町を率いる実力者の一人は、そんな戦況を予測していた。カイロを救うためには、あの書物を手に入れるしかないと考えていた。あの書物とは、読む物を物語の世界に没頭させ、その書物を読み続けるためなら、周囲の状況、事情などお構いなしとする「災厄(わざわい)の書」。
その書物を、敵国軍隊率いるボナパルトに読ませることにより、
フランク軍の戦意を喪失させたいと考える。

 ところで、その「災厄の書」は何処に?捜し回った結果、麗容な女、その名はズームルッドという、書物の内容の語り部と邂逅する。敗戦を回避するため、毎夜、語り部ズームルッドの口から物語は吐き出され、いわゆる口述筆記され、敵国語に訳され、「災厄の書」が紡ぎ編まれていく。毎夜、毎夜。アラビアの夜の種族たちが集う。

 ズームルッドよって語られた物語には、三人の主要な人物が登場する。一人目は、邪教に近づくためには友も敵も裏切る魔法の使い手アーダム。邪教に近づき、邪神と契りを結ぶアーダムの物語が展開される。舞台は、砂漠の町。そして、砂漠の町の下の迷宮(ラビリンス)。

 二人目は、色彩のない赤子、欠色(アルビノ)としてこの世に生を受けたために、森に捨てられ、森と、そこに住む「左利き族」に育てられたファラー。ファラーの血をめぐる物語、魔法によって部族内での自分の存在意義を見出そうとする物語が、著者の精緻な描写のもと紡ぎ出されていく。ここまでで、全650頁中の260頁。ここまで読んでもまだ、評者は断読を考えていた。読みやめることを。確かに、精緻な筆体で綴られる不可思議な物語は、それとなく面白いが、こんな調子のまま物語が最後まで進むようなら、それは少し退屈なことであると考えて。ところが、ところが。

 三人目、サフィアーン、王の血を継ぎながらも赤子として捨てられ、砂漠の町の一人の住民として育てられる、後の剣王となるサフィアーンのこのくだりから、物語はリズム、息吹を与えられる。それまで精緻だった著者の筆致も、踊り、遊ぶ。原文そのままではないが、父王が病に伏してひきこもり、空いた玉座を見ながらの姫君のセリフの引用。"あたし、この席、この椅子に座っちゃってもいいかしら。座っちゃおうかな。座っちゃった。まあ、この椅子、私にぴったし。オケツにぴったり。"これまでの古川日出男の小説で、こんなリズムの表現はなかったのでは。

 冒険に、活劇に、著者の言葉遊びに、評者は先へ先へと読み進めた。評者が昔はまったテレビゲーム"ドラクエ"や"女神転生"を思い出したりしながら。地下迷宮の魔物を倒すため、各地の勇者たちが砂漠の町に集まる。自称:勇者たちが、どんどん集う。剣豪の勇者、魔導師の勇者などなど。地下迷宮に入っても、すぐに目的の最終ボスのところへは行かない。ちょろい魔物たちを倒しながら、経験を積み、魔物が持っている財宝を稼ぐ。そうして機を見計らう。大物を倒すときも、決して単独というわけではない。武術の使い手と、魔法の使い手が複数のパーティーを組んで挑んでいく。誰が魔王に挑んでいくのか。魔王の正体は。三人の主要登場人物たちの物語は、合わさり紡がれていく。

 ところで、この本書紹介の最初のほうで、"感動としてのみ存在する、、、のだが"と書いた。本書は傑作なのである。大傑作なのである。だが、ゆめゆめ侮るなかれの本なのである。カイロを舞台にした物語内における現在の部分の筆致は、精緻過ぎて万人には受け入れられない。読み始めて、"自分には読み進められない!"と思ったら、5行ずつ飛ばし読みしながら読んでもいい。とにかく、語り部ズームルッドの口から語られる物語内の物語のほうが中心であり、面白さは格別である。物語内の物語が面白くないと思われる方も、どうか三人目の登場人物サフィアーンが出てくるまで我慢して読んでほしい。評者も、我慢して、我慢して、我慢して読み進めた。途中からは、我慢の必要もなくなった。逆に、読み続けたいのに、済ませなきゃいけない用をしなければならなく、読み続けたいという願望を我慢する結果になってしまった。

 本好き、読書好き、知性派、冒険派、是非お試しあれの大傑作。古川日出男が生み出した比類なき
「幸福(よろこび)の書」を、是非に、是非に。

※インターネットで調べてみたら、鹿児島市立図書館にあり。ということで、図書館で捜したが見つからない。図書館の検索装置で調べたら、貸し出し中ではない。係の人に相談したら、裏の倉庫から真新しい本書が出てきたではないか。汚さないように、汚さないように大事に読んだ。返却したが、買うことにした。先を急ぐあまり、評者も精緻な文章を味わって読まなかった気がするし、すぐの再読にも耐えられる大傑作であったからである。
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by kotodomo | 2006-07-25 08:24 | メモる | Trackback(1) | Comments(0)
2006年 07月 24日

去年の今頃の記事を読んでいたら、予言していたのことども

まずは、2005年7月14日に書いたメモをご紹介

クールビズってみるのことども


政治家もすなるというクールビズを、自分も最近やってみたりする。
本日もそのスタイルでおでかけ。

いいか悪いか涼しいかは別にして、気になるのはこれが毎年のように定着するかどうか。
定着するのかもしんない。そのためには、クールビズの言葉が定着するかどうかなのだ。
このまま定着しそうな予感。昔流行った省エネルックと違ってさ(笑)

多分今年の流行語大賞の2位になるだろう「クールビズ」
燦然と1位に輝くのはもちろん「ことども」
嘘だと思うなら、googleでもヤフーでも検索してみたらいい。
「ことども」で一発でこのブログが出てくるぞ!!!(っていうのは、全然理由になっていないが)。

授賞式で小泉君と聖月様が壇上に並ぶ姿、想像してちゃぶだい。


ということで「流行語大賞」を確認したら、2位ははずれだけど「クールビズ」3位にランク。
1位は勿論「本のことども」・・・聖月様のアクセスランキングでは!
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by kotodomo | 2006-07-24 12:51 | メモる | Trackback | Comments(0)
2006年 07月 23日

本日は父の日パパの日飲む日

父の日の前から、嫁さん焼酎を宅配便にて用意していたのだが・・・

送るための段ボール箱が埋まらないと、送れないというケチ性に罹患してるため、
最近になって、やっとその他カジュアルシャツを購入の上、本日到着・・・父の日の贈り物。

二人の娘たちは絵で応援(^O^)/・・・よし!パパは今夜も読まずに飲むからね!

・・・まあ、昼間、伊坂本を2/3読んだけどさ。
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by kotodomo | 2006-07-23 18:19 | メモる | Trackback | Comments(0)