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2012年 12月 07日

2012年11月に読んだ本のことども

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1944ページ
ナイス数:101ナイス

羊をめぐる冒険羊をめぐる冒険感想
◎◎ダンスを再読したあと、風→ピンボール→本書と再読。本書は会話部分が素晴らしい。運転手との会話、黒服との会話、彼女との会話、その手抜きのない会話がいい。ただ、羊や鼠との会話になると、全二作のテンションを継がざるをえないので、そこはちょっと冴えないのだけど。本書「羊をめぐる冒険」と次作「ダンス~」は、やはり初期作品の代表作だし、最近の「1Q84」より、遥かに自分の好みなのだなあ。最高傑作「世界の終り~」も再読したいのだけど、二つの交互するパートの世界の終りのほうが軽快じゃないのがわかっているので少し躊躇。
読了日:11月26日 著者:村上 春樹
九月の四分の一九月の四分の一感想
◎◎9年ぶりの再読。著者は自ら村上春樹チルドレンと言っているだけあって、冒頭の「報われざるエリシオのために」には確かに村上春樹と静謐な大崎善生節が内包されて旋律を奏でているのだな。「ケンジントンに捧げる花束」では、9年前同様泣いちゃったし、収められた4編ともに素敵な作品なのである。最近はアタリとハズレを繰り返している大崎善生作品だが、たまにはまたこんな短編集(中編集)出してほしいのだなあ。ケンジントン・・・イギリスで頑張ってきた80歳老人の無邪気な姿に涙に、理屈にならない涙があふれてくるのだなぁ。
読了日:11月25日 著者:大崎 善生
残穢残穢感想
△何年振りかのホラー小説。怖さがヒタヒタと伝わってくるのを、恐れ期待半々で読み始めたのだが・・・退屈であった。途中からは、なんだか京極夏彦が書く因果とはみたいな薀蓄を読まされているような・・・もう中盤からは飛ばし読みでした。でも中々に評判はいいようで、個人的には合わなかったとだけ付け加えておきます。
読了日:11月23日 著者:小野 不由美
白ゆき姫殺人事件白ゆき姫殺人事件感想
◎◎素直に面白い。構造的にもある意味傑作かもしれない。美貌のOLが殺され、その同僚OLが失踪し犯人と目されて進んでいくだけの物語なのだが・・・色んな人間の視点と語りだけで構成されていて、こういう構造はあまり好きじゃない評者なのだが、本書に関しては興味深く引き摺り込まれて一気読みであったのだ。で、面白いのが、小説自体の巻末に、長々と付録部分がある。事件に関するツイッターログや、週刊誌記事など。蛇足ともとれるのだが、そういえば何で社内で盗みがあったのか、犯人の動機はなんだっけ?そんなことを埋めてくれる蛇足。
読了日:11月18日 著者:湊 かなえ
5つのコツで もっと伸びる カラダが変わる ストレッチ・メソッド5つのコツで もっと伸びる カラダが変わる ストレッチ・メソッド感想
◎一回目の流し読み終了。丁寧で、理屈もわかりやすく、難しいものもない(自分の場合、足を90度開いて座ったかたちで・・・なんて言われたら、もうそこから動けないので(笑)あと、こういう本で大事なのはモデル。美人もいけないし、ぺったんこもいけないし、どこぞのおっさん?(いわゆる中高年もできますよのアピールのためのシルバーモデル)もいけないし、男性モデルも女性モデルも、ちょっといい感じ感のチョイスが大事なのだが、本書はバッチシ。気にならない程度にいい感じの男女モデル。こういのが、スマホに入れて持ち歩けたらなあ。
読了日:11月11日 著者:谷本 道哉,石井 直方
1973年のピンボール1973年のピンボール感想
〇8年ぶりの再読・・・今、読んでみると、ここには村上春樹らしさが希薄。冒険がないし、描写が文学小説みたく細かい部分が多くて、中々情景がすんなりと入ってこないのである。「風の歌を聴け」「ダンス・ダンス・ダンス」も最近再読したが、この二作品に関しては特に感じなかったのだけど。なんか、未完の小説を読まされたような、そんな読後感。まあいいや。このまま「羊をめぐる冒険」の再読に入りましょう。ダンス→風の歌→1973年と読んできて、ダンスで出てきた僕と、本書の僕の流れが埋まっていくことでしょう。ゆっくりと読みましょう
読了日:11月9日 著者:村上 春樹
アルカード城の殺人 (扶桑社ミステりー)アルカード城の殺人 (扶桑社ミステりー)感想
〇ウェストレイクという著者名で手に取ったが、実際には純粋な小説ではなく、氏主催のミステリーイベント(参加者がホテルに集まって、大まかな筋と容疑者たちへのインタビューで犯人を当てる)を小説の形式にしたものである。イベントの特別ゲストも容疑者役を割り振られたりするわけで、そういう意味で本書の中にスティーヴン・キングが出演しており、まあ文章も寄せているので、キングも参加してるよと解釈できる。つまり、読者は参加者になって容疑者たちの言葉を吟味しながら犯人を当てる、そういう作りなのである。果たしてキングは犯人か?
読了日:11月3日 著者:ドナルド&アビー・ウェストレイク
風の歌を聴け (講談社文庫)風の歌を聴け (講談社文庫)感想
◎9年ぶりの再読。そうか、こういう話だったか、っていうのが素直な印象。テイストは覚えていてもストーリーは忘却の川をって感じなんだけど、ストーリー自体がないし、すべては収斂していかない。最新作「1Q84」のほうが、よっぽど謎のピースは回収されているわけで、デビュー作の本書は、大学生の主人公の夏休みの風景を描いただけの作品である。描写して描写して、ただ終わるだけ。散文的な風景ながらすこぶる面白いのだけど。ただ、主人公が学生なだけに、生き方の自己責任のありどころが不在なのが少し不安気かな。再びの村上初期は新鮮!
読了日:11月2日 著者:村上 春樹

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by kotodomo | 2012-12-07 19:21 | 読書メーター