「本のことども」by聖月

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2013年 10月 02日

2013年9月に読んだ本のことども

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1852ページ
ナイス数:86ナイス

影法師影法師感想
◎◎2012年発行の大傑作。なぜ、今までこの作品を知らずにいたのか不思議。今回の百田ブームで作者借りして出会うまで。武士の矜持、不可思議な因縁、主人公の成長物語であり、竹馬の友の磊落物語。中盤で、これは泣いた赤鬼の百田版と気付いても、その絡まった糸の正体は最後までわからない。最後の最後になって、解き明かされると、熱い涙がほろりんこん。放送作家だけあって、その台詞回し、場の展開が絶妙。実は「海賊」は史実の狂言回しみたいで、途中で退屈になったのだが、これはいい!傑作。大傑作。永遠に読み継がれて欲しい一冊だな。
読了日:9月22日 著者:百田尚樹
骨の祭壇(下) (新潮文庫)骨の祭壇(下) (新潮文庫)感想
上巻と比べて、下巻はやや冗長に。ラブロマンスを予感させる二人の粋な会話も少しありきたりだし、謎はインディジョーンズな古代史的な謎のままだし。でも、非常にスペクタクルでハリウッドな上下巻でした。年末のランクインはさておき、今年の抑え本の一つでしょう。しかし、この男性主人公、世界中に貸しを作りまくっているのが凄い(笑)。あと、女性主人公のほうは、登場した時点とそれからの造形とは、美貌のあり方も生き方も、相当ずれが感じられるけど、それはそれで面白けりゃいいのだ。名の売れた訳者の担当作品はやはり原著が面白いせい?
読了日:9月18日 著者:フィリップカーター
骨の祭壇(上) (新潮文庫)骨の祭壇(上) (新潮文庫)感想
◎◎読書メーターで引っかかった面白本。色んな方々が「面白い」と感想を述べているので、ベタな表紙だなあなんて思いながら図書館で借りたら、これがやっぱり面白い。100頁くらいまでは、読みやすい、くらいの感想だったが、そこから先は一気読み。理由もわからず、命からがら逃げなきゃならんわけで、手に汗の読書。悪玉のキャラも中々で、やっぱ悪玉がクリアに描写されているから、尚更面白いのだな。「骨の祭壇」の謎と、「フィルム」の謎。作者は正体不明の有名作家、いわゆる覆面作家らしいが、ディーヴァーがサスペンス書いたらこんな感じ
読了日:9月16日 著者:フィリップカーター
Tarzan (ターザン) 2013年 2/28号 [雑誌]Tarzan (ターザン) 2013年 2/28号 [雑誌]感想
◎ジョギングはするけれど、走ることで何かをなしとげる、何かを追及する気持ちがない自分は、これまで一度もランニング雑誌を読んだこともなく、今回バックナンバーを取り寄せ、読んでみれば目から鱗。タイツ買わなきゃ!今回、何気に買ったランニングシューズも参考商品に挙がっていたので、何となく一安心。ストレッチ、筋トレの多彩さ、それの目的とする結果、そんなものに唸る。これまでの自分は何も考えずに(血圧と体重のことは考えていたが)走っていたが、距離を走ることと、楽に走ることを考えようと考えた。要するにまだ考え中(^.^)
読了日:9月16日 著者:
死神の浮力死神の浮力感想
◎◎前作は短編集ということもあり、伊坂の企みは少なく、どこか物足りなかったのだが、今回の長編は、伊坂らしい企みに満ち満ちていて大満足。加えて、イマイチつかみ切れていなかった千葉のキャラが大炸裂。前作を読んだときはシリーズ希望は思わなかったが、本作で大希望なのである。ある意味、懐古も含めた家族小説でもあり、なんとなく「重力ピエロ」と重なった読中読後。狂人に与えた重罰も、怖いようでユーモラス。あと、映画じゃ陳腐なエンディングは、なるほど、こうなるのか。この前振りがあればこそ、陳腐な終焉も、光を放つのだなあ。
読了日:9月8日 著者:伊坂幸太郎
出訴期限出訴期限感想
◎これまでの作風や作者から、リーガルな法廷物と思って手に取ったらさにあらず。リーガル風味なミステリー。要するに、法廷での検事と弁護の丁々発止や、シーソーゲームとは無縁で、相手の正体がわからない謎の脅しの、カラクリや如何にというところ。その謎や動機が明らかにされたとき、読者はその真相に納得至極。さすが、トゥロー。前作「無罪」のほうが最新作で、本書のほうが作品としては古く、「無罪」の主人公にとっても、まだ「無罪」での出来事は起こっていないのだが、それを知ろうと知るまいと、読者には特に問題はなく、独立した作品。
読了日:9月1日 著者:スコットトゥロー

読書メーター

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by kotodomo | 2013-10-02 18:57 | 読書メーター