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2014年 03月 02日

2014年2月に読んだ本のことども

2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2250ページ
ナイス数:97ナイス

かにみそ (単行本)かにみそ (単行本)感想
〇2つの中編が収められているが、表題作のみ読んで読了ということで。海辺で拾ってきた蟹が、無邪気に喋り始めるまでは面白いと思ったのだが、あとのホラー的要素はありきたりで、しっかり描きこんであるのだが、後半は拾い読み。もう、この手のやつを楽しむには年齢が合わなくなってきたのか・・・多分、想像力が乏しくなってきたのだろうな。文章自体は、新人とは思えぬ、堂々とした筆捌き。
読了日:2月23日 著者:倉狩聡
世界でいちばん美しい世界でいちばん美しい感想
〇面白かったような、イマイチだったような微妙な感じ。暗い部分がなく、明るい部分でもっと進行したほうが良かったような。少年期の部分は「船に乗れ!」の焼き直しのようでもあるが、中々に面白く、青年期の部分はなんだか言葉足らずの展開かなあ。ただ、作者自身が音楽に造詣が深く、自分の土俵で勝負しているところが、全体に深みを与えているよう。
読了日:2月16日 著者:藤谷治
日本全国もっと津々うりゃうりゃ日本全国もっと津々うりゃうりゃ感想
△著者のなんとなくのファンなのだが、面白くないというより、脱力系文章のノンフィクション旅行記なんで、つまらないというのが正しいのか。この著者の持ち味は、いかにつまらないことで笑わせるかにかかっていて、一度も笑う隙がなかったのは無念至極でうりゃうりゃであった。あとがきに第3弾(本書は第2弾)も出すようなことを書いているが、出すなとは言わない、ただそれなりの文章を書いて欲しいとうりゃうりゃ思うのである。
読了日:2月7日 著者:宮田珠己
死もまた我等なり(下): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)死もまた我等なり(下): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)感想
◎◎1部2部の上下巻、計4冊。表紙絵は大体ハリーの背景を体現している感じで、今回は上巻は刑務所の運度場、下巻は戦場となっている。が、しかし、各々の登場人物の視点で描かれる各章のハリーの部分は意外に少なく、そういう意味ではやはりハリーを中心とした一族の年代記なのである。下巻の注目は、上巻で出てきた嫌な登場人物たちが報いを受けるとこかな。誰かがあっさり殺されたりもするが、それで話の展開が早まるならOK。ただし終盤の法廷での争い事は日本人にはピンと来ず、判決を第3部に委ねているが、どうなるの?とは思わない(笑)
読了日:2月2日 著者:ジェフリーアーチャー
死もまた我等なり(上): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)死もまた我等なり(上): クリフトン年代記 第2部 (新潮文庫)感想
◎◎シリーズ第2弾の上巻のテイストは・・・おおシドニィー・シェルダンみたい(笑)平易な文章で、面白けりゃなんでもござれの展開。特に今回は憎むべきキャラが散見。いつかギャフンと言わせたく、読んでるこちらもムズムズ。でも一筋縄ではいかずに、主人公キャラたちを応援しまくり。刑務所物、ストレンジャーINアメリカ、戦争に脱走。こりゃあ面白くないわけがない。だが、上巻なので何も解決されず下巻へ。救いはエマがハリーの生存を確認したことのみ。舞台のほどんどは、英国を離れ展開していくが、果たして下巻では何が解決されるのか?
読了日:2月1日 著者:ジェフリーアーチャー
とっぴんぱらりの風太郎とっぴんぱらりの風太郎感想
◎◎巧緻に重層に紡がれる物語。にんにくや瓢箪や黒弓の喋りといったコミカルな材料に、読書の心地よさを置きながらも、あくまで通底するのはハードボイルな登場人物の各々の生き様。最終章も予定調和な後日談が描かれるのかと思いきや、あくまで切ない信念を貫いた男の生き様。大傑作である。筆の反射神経で紡ぐ作家と思いきや、あくまでも丹念な話の運び。この作品を上手く訳すことが出来たなら、ジャパニーズ忍者ハードボイルドとして海外でも支持を得られるのではないのかな。下手に訳すとコミカル忍者ファンタジー。本作の評価もそこが分れ目。
読了日:2月1日 著者:万城目学

読書メーター

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by kotodomo | 2014-03-02 13:35 | 読書メーター