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「本のことども」by聖月

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2006年 01月 02日

今年の初日のことども

今年の初日のことども_b0037682_7172368.gif朝、ご飯となめこ汁を食っていたら、
娘が“パパあ、初詣行こうよ♪”という。
嫁さんが横から“早くいいなさい。パパはもう時間ないんだから”と言う。
お義母さんも嫁さんに“早く送っていかないと遅れるかも”と心配して言う。

で、嫁さんに送ってもらってパチンコ屋へ。到着は丁度10時。
“なんか人いないよ。開いてるの?待っててあげようか”と嫁さん。

結局、開店時に客は、自分も合わせて二人、ははは。
初日から勝ったあ(^O^)/ルパン三世はオモロイ(^O^)/

ということで、本日は予習もせずハリポタ映画鑑賞。
読書予定も切替。
『金春屋ゴメス』にしちゃおうかな。

# by kotodomo | 2006-01-02 07:18 | メモる | Trackback | Comments(0)
2006年 01月 01日

日々のことども


今朝、嫁さんが書斎に入ってきた。
どうしたの?と訊いたら、パパに恋人が出来て、鹿児島に帰ってこなくなった夢を見たという。
原因は、NHKの「行く年来る年」をパパが見るというのに、自分はジャニーズのカウントダウンを見ると譲らなかったことにあるらしい。
恋人ができる素敵な夢が叶うかどうかは別にして、夕べテレビ番組のチャンネル権を主張したことが気になっていたようである。

で、今日は行くの?とニコニコしながら訊くので、ウンと答える。
勿論、パチンコである。
どうも年末から調子がいい。調子がいいときは行き続けるのが男である。薩摩隼人である。益荒男である。
昨日も、夕方6時過ぎまで打っていたが・・・自分のことは棚にあげて言うが、こいつら晦日のこんな時間になんでこんなとこいるの?そんなことを思ったことども。

朝御飯、何食べる?とは訊かない。
昨日訊かれて、ご飯となめこ汁と伝えてあるので。
勿論、朝から飲む気はない。
パチンコは神聖であるからにして・・・って、本当に今日営業してんの?
休みの告知もなかったから、多分開いているんだろうけど。

で、二人の娘は毎日何をしているかと言うと、勉強かゲームボーイである。
ゲームボーイも大変らしい。
今「牧場物語」で、牧場を営む二人の娘。
台風2号が近づいていて、農作物が飛ばされないか心配している。
なんでも、3年以内に牧場を軌道に乗せないと、レジャーランドに変えられてしまうそうな。

その二人の娘と明日はハリポタ4の映画鑑賞なのだが・・・
パチプロは目標を違えてしまい、上下巻の本をまだ全く読めていない。
で、本日も生活を支えるためリーチをかけに行くわけなので、明日は予習なし鑑賞じゃ。

年末ジャンボは3000円が3300円になったので、家族にあげた。
持ち帰り寿司の足しにせよと。みんなこんなことで大喜び。

昨日も、今朝も、嫁さんが、幸せだねえという。本当に、と呟く。
・・・評者をして、幸せなオッサンだと揶揄しているわけじゃないよ。
娘たちと毎日楽しく過ごせて、自分の母親も含め女三代みたいな家庭で、幸せだなあって。

そんな嫁さんが毎日パチンコ屋まで送り迎えしてくれるので、評者も大いに幸せであるのことども。

# by kotodomo | 2006-01-01 08:16 | メモる | Trackback | Comments(6)
2005年 12月 31日

冊数とかのことども


年間読破目標なんて決めていないので、でも今年は一番で157冊っていうか、157タイトル。
とにかく、年間の目安が140冊。
今年もいけたとか、今年はいけなかった、そんな管理。

で、数じゃなくて読書は中身だとは思うんだけど、読んでいる人は読んでいるわけで、
例えばすみたこさんは今年丁度300冊、読まないように押さえて300冊だし、
四季さんなんて470冊なわけで・・・
ふう、157冊ですう、新記録ですう、なんてハシャゲルわけがない(笑)

しかし、思うに、自分の場合、どんなに生活のスタイル変えたとしても、年間300冊がいいところだろう。
年中休み、自由にしていいよ、なんて言われても、一日一冊以上のペースは出来んかも。

ところで、色んな書評サイト及びブログがあるが、
評者のこだわりなどを

①タイトルに出版社及び価格を必ず入れる
いや、馬鹿話しか書いていないんだけど、元々は一人でも多くの人が“読もうかな”なんて思ってくれることが目的で始めたわけで、そういう人のために必ず入れる。
まあ、今はアフェリエイトの貼り付けなんかで、結構そういう情報が盛り込まれている記事は多いんだけど、評者はブログタイトルに必ず盛り込むようにしている。

②アフェリエイトはしない
いや、一時期しようかとも思った時期はありました。
でもね、これやると、写真で遊べなくなる。
タイトルとは別な本を持ってきたりとかね。たとえばこれなんかそう。

③記事内容と全体の構成を考える
要するに、自分のスタイルの記事を書く。
アクセス数なんて構わない。
それと、例えば検索なんかを考えて、自分があとで検索しやすいような構成にする。
そうすれば、少しわかったリピーターなんかも、使い勝手がいいかも、みたいな。

とにかくね、重ねる。それだけである。
自分を重ねていくのである。人生はね、積み重ねなのだよ。

今年も色んな罪を重ねてきたなあ。

# by kotodomo | 2005-12-31 09:45 | 聖月(みづき)様のことども | Trackback | Comments(4)
2005年 12月 30日

◎「アンボス・ムンドス」 桐野夏生 文藝春秋 1365円 2005/10


 7つの作品が収められた短編集である。短編集なんていうとサラリとした良作が収められていて、なんていうのが評者の想像する一般的なパターンなのだが、本書に収められている作品群は重量級である。長編作品の平均重量が100kだとしたときに、通常の短編の重量は平均して30~50kくらいだとNASA(アメリカ航空宇宙局)では発表しているが、評者の推測するところ本書に収められた短編群の平均重量は60~70kくらいと、通常地球に飛来してくる隕石の2倍近い重量感がある。

 別の見方をしたとき、勿体無いくらいである。そのまま、その想像力の翼を広げていけば長編が丸々一冊かけてしまうような重量級の作品が並んでいるのである。それを長編にしちゃいけないという法律もなく、かつて村上春樹なんかも『螢』を『ノルウェイの森』に化けさせたりしたことを考えると、案外、将来この作品群の中から、もっと重量を増した長編が誕生するのかもしれない。

 それにしても、ドロドロした小説たちである。評者は、基本的に女性の群像というか、女性の内面に共感を憶えるような作品群が並ぶと、そういう憶えがないのでイマイチに感じる場合が多いのだが、本書のように、ここまでドロドロしていると、わかりやすく、想像しやすくて、そういう理由で、紡がれる物語として入り込めた気がするのである。

 基本的に、どの登場人物たちも、内面、もしくは外面が不細工な女性たち。その不細工さが、不器用さが際立っており、ただただその行き先を確かめずにはおれなくなる、そんなリーダビリィティに圧倒されるのである。

 一番好きな作品は・・・冒頭の「植林」かなあ。コスメドラッグで働く不細工。職場では相手にされず、家に帰れば兄夫婦のせいで居場所がない。そんな彼女が見たテレビの画面には昔の有名事件が流れ・・・記憶が甦り・・・自分の凄さに気付き・・・ドロドロ。

 桐野夏生、たったこれだけの小品集に、これだけの物語とその背景を入れ込むとは、恐るべし、読むべし、べし、べし、べし(20051230)

※意味不明の題名の意味はわかったが、何もこれを題名にしなくてもという気もしないではない。(書評No612)

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# by kotodomo | 2005-12-30 09:12 | 書評 | Trackback(3) | Comments(0)
2005年 12月 29日

◎「風味絶佳」 山田詠美 文藝春秋 1290円 2005/5

 まずはカバー表(おもて)の話から。題名の読み方・・・ずっとゼッケイだと思っていたら、使われていた漢字も違うし、小さくアルファベット表記があるのも読み取れるだろう。そう『ふうみぜっか』である。絶佳って言葉を知らなかった評者。ちゃんと今ワードで変換しても普通に出てくるし。風景が優れている様なんかに使う言葉らしいけどね。知っていました?ついでに、このカバー絵を大きくしたのには、もう一つ理由があって、色合いも森永ミルクキャラメルのようだが、あの四角いのも、そうキャラメルなのだよ。この本はキャラメルの箱をデザインしているのである。

 ということで、カバー裏(うら)も携帯でデジってみた評者。表のやつはネットからなんだけど、裏の写真はないから自分で撮ってみたの。接写機能を使ってみたけど、なかなかいいね、うんうん(クリックすると大きくなるよ)。
◎「風味絶佳」 山田詠美 文藝春秋 1290円 2005/5_b0037682_16575554.jpg
 ということで、ということで、キャラメルの裏って感じの但し書きが・・・色々と気が利いているんだけど、右下囲みの成分栄養表、ここに書かれているものが、各短編の題名なのです。ということで短編集なのです。上の囲みにも“内容量 6篇”って書かれているけどね。あと、これは面白いと思ったのが、“原材料名”。紙だけかと思ったら、のりに花布にスピンについでに山田詠美。うん、確かに原材料のおおもとは山田詠美に違いない。

 ということで、ということで、ということで、本書は安心印、滋養豊富、風味絶佳の良品集。残念ながらグリコじゃなくて森永なので、一粒で二度美味しいとは謳えないが、滋養豊富、風味絶佳なのである。多分、美容や健康に気を遣う女性読者には受けがいいでしょう。表題作の「風味絶佳」なんて読めば、心と気力の滋養になるでしょう。

 あと評者が気に入ったのが「夕餉」。女性が手の込んだ夕食を作るだけの表描写。そこに回想が挟まれて物語が構成されるのだけど、その挿入の仕方が上手いし、挿話のこちら側にある女性の作る夕餉が出来上がっていく様の描写も素敵なのである。是非、彼女の手料理を食べてみたい、そんな気にさせてくれる一篇である。

 男性読者として、今ひとつ心から入り込めない部分もあったかもしれないが(「春眠」の父親やその奥様は自分勝手な悪人としか思えなかったり)、全体としてはまさしく風味絶佳なり。是非ご堪能を。(20051229)

※今年2005年は山田詠美の作品を読むようになった素敵な年でした(^.^)(書評No611)

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# by kotodomo | 2005-12-29 16:59 | 書評 | Trackback(2) | Comments(2)