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「本のことども」by聖月

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2004年 11月 23日

×「どこかに神様がいると思っていた」 新野哲也 新潮社 1470円 2004/8

×「どこかに神様がいると思っていた」 新野哲也 新潮社 1470円 2004/8_b0037682_0345989.jpg 明日、というか本日11月23日に相棒と小樽へ行く。仕事上のビジネスパートナーである。で、本書『どこかに神様がいると思っていた』を読み終え、巻末の著者略歴を見て、おんや、と思う。小樽出身の作者なのである。書評家池上冬樹氏の朝日新聞の書評に騙され読んだだけで、そういう情報は知らず、小樽というそう大きくなく自分が行きそうでない地域が重なるというのは、これ奇遇である。少しばかし時の巡り合せというのを感じる。それだけが収穫の本でしかなかったのでもあるが。

 短編小説集なのだが、こんな小説初めて読んだ。少なくとも、自分がこうやって感想書き始めてからは初めてであるし、記憶を手繰り寄せても、多分こんな小説を読んだのは初めてだろう。下手なのである。もしかしたら蛭子漫画みたいに下手ウマの評価もあるのかもしれないが、はっきり言って下手なのである。ノンフィクションライターで17年振りの小説2作目だというが、書かなきゃいいのに、編集者はつかずに書いたのだろうか、などと思うくらい。

 もう少しイメージをわかりやすく伝えれば、どこかの大学祭でバンドが歌っていて、“僕は君が好きで、雨は横に降り、傘を横に差したら、君が見えなくなったあ~、う~う~、ハードボイルド、う、う、ラヴィンギュー♪”という歌詞を酔い痴れて歌っているくらい下手なのである。

 確かに、読むきっかけとなった池上氏の書評内にあるように、評者が大好きな作家稲見一良を微かながらに彷彿させる部分を感じなくはなかった。でも、彷彿させようがさせまいが下手なものはしょうがない。

 繰り返したくないが、こんな下手な小説読んだのは初めて。自分には合わないとか、人により好悪は分かれるだろうとかじゃなく、とにかく評者の感想は下手。

 繰り返すが、明日、というか本日は相棒と小樽へ。評者の鞄の中には、プレゼント本『ルール』古処誠二と青いブックカバーが入っている。夜は彼に蟹などをご馳走させる。だって仕事で行くんだもん。そいでもって、一応自分の上司ってことになってるからさあ(笑)。(20041122)

※題名と表紙カバーは中々の本(書評No437)

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by kotodomo | 2004-11-23 00:36 | 書評 | Trackback | Comments(0)


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