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2004年 12月 19日
これから書く話は、少なくともある年代以上の人間にしかわからない話で、そのうえ、その年代以上でも某国営放送NHKのドラマを観ていた上、記憶していないと何の話じゃとなるわけで、そういう意味では全然一般性のない導入部分になるので悪しからず。評者が、過去の自分の年齢を換算するときのひとつのキーが、昭和47年鹿児島太陽国体のあった年は、自分は小学校4年生だったというものである。意味はない。ただ、間違いのないこととして勝手に個人的に記憶しているだけの話である。そして今から話す番組が、その前後に放映されていた「天下御免」昭和46年出演者・・・山口崇、中野良子、林隆三、津坂まさあき(秋野大作)、太池喜和子「天下堂々」昭和48年出演者・・・篠田三郎、水沢アキ、柴俊夫、石橋正次、桃井かおりとういうドラマ番組である。一応、今回は「天下堂々」のほうは直接関係ないのだが、この2作品はセットで語られるもので(ホントか?)、評者の記憶も曖昧だったので、あっ!私知ってる♪という方もどっちがどっちだったか区別を助けんがために載っけたのであり、ついでに言うなら、「天下堂々」で初めてみた水沢アキという人が凄く少年心を疼かせたし、これも初めて見た桃井かおりという女優の鼻にかかった声に、こいつノータリンじゃねえの?と思った記憶があるということを言っときたかっただけのことである。 で、本命の前者「天下御免」山口崇演じるところの平賀源内がしぶくてカッコよくて、いいなあ素敵だなあと思っていた少年評者なのである。発明というものに憧れもあったし、坂本九の玄白がターヘルアナトミヤ(解体新書)を扱っていたり、源内がエレキテールをなんじゃかんじゃしてたり、ついでに言えば中野良子もよかったしで、とにかくなんもかんも良かったので、この作品のせいで、平賀源内好き!!!!の刷り込みがDNAにインプットされている評者なのである。だから、本書『エレキ源内殺しからくり』という題名を目にしたとき、勿論エレキを持った若大将みたいな映像を浮かべる勘違いはしなかったし、多分源内がそのエジソン的な頭を駆使して事件を解決するお話かと思ったのである。 ところがどっこい、本書の中の源内はとんでもないやつである。どこぞの女を孕ませ捨て去り、立身出世だらけの脳みそで、酒に頼り、なんと24頁で死んでしまうので全然主役でもなんでもないのである。話は源内が死んだところから始まる。源内の残した秘宝捜しで登場する悪役たち、そして源内に捨てられた母親から生まれ育ったつばめ、その悪と善の冒険道中お江戸八百有名人も出るよ物語なのである。 そして評者の評価が『紀文大尽舞』と同様低くなってしまった所以も、この有名人も出るよというところにある。評者の米村圭伍の作品への評価は概して高い。それは有名人がほとんど出ないからである。ところが本書、時の老中やら徳川御三家が出てくるのはいいが、その政治的関係が微妙に入り組んでいて、そう難しいことが書いてあるわけではないのだが、そこらへんでもうアウトなのである。評者は、もっとのんびりゆっくり楽しめるこの作家の作品のほうが好きなのである。簡単に言えば、日本史背景の時代物はあまり好きくないのである。まあ、それでも、米村圭伍の筆によるのんびりムードは本書内にもあるわけで、特に前半部分は楽しく読んだのだけどね。歴史に詳しいこの作家ならではの、解釈に一太刀、これが評者には合わないだけなのである。(20041219) ※参考までに米村圭伍のことども(書評No450) 書評一覧 ↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
by kotodomo
| 2004-12-19 13:09
| 書評
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