う~む、伝書用の鳩小屋が新聞社の屋上に立つ風景や、離島への連絡船に乗り合せた女の子の描写に、いやあ、中々読ませると思ったのも束の間、中盤からは読ませない。いや、会話が多くテンポはいいのだが、会話を読ませるだけで色んなことが解決済みになってしまうので、なんだかなあ。確かに、言われてみればなるほどの、新聞がデジタル化すれば、販売所を含めた発信の在り方が変わるわけで、要するにメシの食い処の構造が変わってしまうわけで、それはそれでなるほどなのだけど、会話だけでチョー難しいことが解決するのなら、小説はいらないかも。
で、引き続き下巻を10頁読んで、放り投げた。ので、書評一覧には載せないのことども。