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「本のことども」by聖月

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2013年 01月 01日

2012年12月に読んだ本のことども

2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2485ページ
ナイス数:89ナイス

あと少し、もう少しあと少し、もう少し感想
◎◎いやあ実によい。6区間の中学駅伝を走るそれぞれのキャラもいいし、それぞれの視点で語られる章立てで浮き上がってくる、素人顧問上原先生や、家庭の事情なども実に鮮やかに爽やかに映ってくる。単純に6回熱い涙を流せる良書(笑)だって、それぞれ6人の視点で語られる章の最後は、どうしてもウルウルなるんだもの(笑)カバー絵も素晴らしくて(普段カバーにここまで心惹かれることのない自分です)、装画の亀澤裕也氏のサイトまで覗きにいったら、このカバー絵も紹介されていて嬉しくなった。最初見たときは、なんで2番目少年頭が黄色?と
読了日:12月31日 著者:瀬尾 まいこ
このミステリーがすごい! 2013年版このミステリーがすごい! 2013年版感想
年末年始の年越し本で島田荘司「アルカトラズ幻想」を借りてきたが、ちょっとだけ読んで、読みたいタイプの話じゃないと思いそのまま返却することに決めたが、本書内の私の隠し玉コーナーの2012年の№1という企画で、伊坂幸太郎がすっげえ面白れえみたいなことを書いているので、やっぱり読んでみることにした、今日は2012年大晦日である。今現在は瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」を読んでいるのだが、2012年もあと少しもう少しである。
読了日:12月31日 著者:
繚乱繚乱感想
〇二宮君のシリーズと勘違いして読み始め、「悪果」のシリーズとネットで知り、自分は読んだっけ?と思い、過去の記録を見たら読んではいるのだが内容は忘れている。悪徳警官二人の物語であったことは、本書を読みながらうっすらと思い出しはしたが・・・今回は二人とも元警官になってはいるが、前回同様、悪事だろうが正義だろうがイケイケドンドンの活躍である。ただやはり、二宮シリーズほどの面白さは感じない。主役の二人のキャラに差がないので、どっちが何をしようが結果オーライ。やっぱへたれ二宮と経済やくざのドタバタ劇のほうが好み。
読了日:12月30日 著者:黒川 博行
国道沿いのファミレス国道沿いのファミレス感想
◎◎ドロドロ感あり、サッパリ感あり。言い換えると、イタイ感あり、希望感ありといったところか。本部で問題を起こした(ことになってしまっている)ファミレス社員の男子主人公の物語。どうしても読み間違えてしまうのは、主人公の友人が読み手にはぶよぶよ太ったオタクに読めてしまうのだけど、実際にはハーフウェンツ的な部分かな。結局は、登場人物複数の恋愛物語なんだけど、それに留まらない人間物語。これがデビュー作、男子視点なんだけど、とにかくこの作家は些末まで巧い。この視点、この筆致、決して女流作家ではなく、小説作家である。
読了日:12月27日 著者:畑野 智美
黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2感想
◎◎二編の中編が収録されたクワコー准教授のトホホ爆笑物語。シリーズとしては、3作目にあたるのだが、これだけ読んでも全然構わない。クールな自分も24回くらい、ウププと噴出した、遊び文章満載の滑稽本。女子大の先生なので、そこの文芸部員たちの会話シーンが多いのだが、これがまた見事。いかにもギャルたちが、いかにもギャル言葉で喋りまくるので、オジサン読者にはわかるようなわからないような面白さ。「彼はそんなことはしない。だって太宰を読んでいるから。」って意味わかんねえし(笑)二作目、三作目を通して、ジンジン探偵完成!
読了日:12月24日 著者:奥泉 光
無罪 INNOCENT無罪 INNOCENT感想
◎う~む、面白いのだけどイマイチ。前作にあたる『推定無罪』ほどのカタルシスは得られない。やはり、この手の本は法廷部分が一番楽しいわけで、法廷が開始されるまで、その前提となる物語を読まされ、法廷部分も予想より早く終わってしまい、その後の物語を読まされると、どこか退屈な気がしないでもないのだな。このミス海外編でも上位にランクイン。多くの人が支持する良書であることには間違いのないところ。あとは、読者が人間物語を好むか、法廷部分を重視するかで、好みの深みが違ってくるんじゃないかな。リーガル物には間違いないんだけど
読了日:12月23日 著者:スコット トゥロー
そのときは彼によろしくそのときは彼によろしく感想
◎◎8年ぶりの再読。傑作は今読んでも傑作。冴えない人生を送る水草ショップの経営者の主人公。ショップのアルバイトがこち亀の麗子に中川ってな設定が、今読むと新鮮。文体小説としても、恋愛小説としても素晴らしい。ただ展開が中盤までは百点満点なんだけど、再読してみると、終盤はちょっと散漫な感じがしないのでもないのだけど。とにかく傑作。42歳のときに初読、今回50歳にして再読なんだけど、面白さは変わらないが、再びの出逢いの年齢に、家庭を築くのであれば、もっと早くないとなんて思いながらも、やはりこんな恋にあこがれるのだ
読了日:12月19日 著者:市川 拓司
本の雑誌353号本の雑誌353号感想
うーむ、神保町の食い物の話、魅力的だが鹿児島人が読んでもなあ。
読了日:12月7日 著者:

読書メーター


by kotodomo | 2013-01-01 05:10 | 読書メーター


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