2005年 05月 30日
評者が最初に読んだ古川作品が◎『13』。その後◎◎『アラビアの夜の種族』や ○『サウンドトラック』で再び古川作品を堪能し、すると「JardinSoleil」の四季さんが、文庫化された際に二つの単行本が一つに収蔵された『沈黙/アビシニアン』(←四季さんの感想です)にお薦めマークをつけたので、早速単行本の方の◎『アビシニアン』を読んだところで、当然のように四季さんから『沈黙』のほうも面白いですよと言われ、そのとき評者はこういう風に返事をしたのを記憶している。いや、多分、面白いとは思うのですが、古川作品て深呼吸して気を入れて読まないといけないので、しばし休憩、いずれ・・・みたいな。 ところが、その後に読んだ◎◎『ボディ・アンド・ソウル』や○『gift』があまりにも軽妙。それまでの作品群のG重圧を忘れさせるような、プカプカ浮いちゃうような、そんな逆Gの重圧を感じるような浮遊感。 結局、今度の古川作品がどちらの作品群に位置するのかも確認せずに、本書『ベルカ、吠えないのか?』を読み出した評者なのである。結論は前者。重量級。軽みや可笑しみを感じさせる表現も交えども、奥深く、概念深く、疲れさせてくれる。粗筋作家ではなく文体作家だと、評者は古川日出男を称するが、それでも『アラビアの夜の種族』で見せた紡ぐ作家の力量は相当なもので、やはり最終的な評価は◎◎に落ち着いた次第なのである。 アリューシャン列島のキスカ島、第二大戦終戦間際の軍用犬の系譜はそこから始まる。彼らが紡ぐクロニクル。地図をハワイ、アメリカ、ベトナム、ソ連、アフガニスタン・・・と移動していき、歴史を局地戦争(朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン紛争・・・)をと彷徨っていく子孫への系譜、祖先からの系譜。そして作者はそれを結び紡ぎ結び紡ぐ。う~ん、超絶小説なり。 345頁の小説なのだが、これから読もうとする人は、600頁の長編作品に挑むくらいの覚悟をされたし。深く深呼吸して、そして息を吸い込み、息継ぎなしでメドレーリレーに挑むくらいの覚悟をされたし。たったこれだけ読むのに、評者の脳みその皺はシワシワシワワとなってしまったぞ。思考力が激減したまま、この書評を書いているぞ。 読み終えて思ったのだが、これだけの作品となると、なにかの賞を取るに相応しい。直木賞でもなし、芥川賞でもなし・・・一番相応しいのは三島由紀夫の賞あたりか。いや、もっといいのは古川日出男賞なんてのを作って、自分が一番最初の受賞者になるのが、比喩としては一番相応しいのかもしれない。 そうそう、賞のことで思い出したが、本日2005/5/30の讀賣夕刊にこんな記事があった。“三島・山本賞で「候補作ねじれ」”という題で、三島賞の候補に◎◎『となり町戦争』三崎亜記が、山本周五郎賞の候補に『ナラタージュ』島本理生が選ばれたのはジャンルのねじれだと記者(署名記事)は書いている。三島賞=文芸作品、山本賞=大衆作品、ゆえに『となり町戦争』=エンタメ、『ナラタージュ』=文芸、そういうジャンルの作品が候補になるのはねじれだという・・・ジャンルを読み間違っている。簡単にわかりやすく言えば、小説の長短は別にしても、『となり町戦争』は芥川賞の選考に耐えられる文芸性はあるが、『ナラタージュ』は文芸性よりは大衆への共感性で成り立っており、芥川賞という文芸性の強いジャンルには耐えられない作品なのである。好悪の話ではなく、あくまでジャンルの話で。だから『となり町戦争』を読んで批判的な感想の多くは、ジャンルを誤ってエンタメとして読んでいるところに根源的な要因があるのである。はっきり言おう。『となり町戦争』は文芸作品である。『ナラタージュ』は、優れた大衆作品である・・・評者には、ち~っともわからんかったが、そういう風に高評価の方々は共感しているようだ。 同様に、本書の評価も、どういうジャンルの本を読んでいるかの読者の“つもり”で評価はわかれてくるだろう。じゃあ、どういうジャンルかって?今から、深呼吸して三島由紀夫全集を読破するくらい気力と体力がいる読書ジャンルである。その気のある方は、その“つもり”で読むべし。(20050530) ※なんか、久々、勝手な持論を吠えてしまった。聖月、吠えないのか?もう吠えた。(書評No524) 書評一覧 ↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
by kotodomo
| 2005-05-30 23:36
| 書評
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Comments(12)
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from どこまで行ったらお茶の時間
at 2005-06-22 10:05
タイトル : 古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』
ベルカ、吠えないのか? 1943年、日本軍が撤収したキスカ島。無人の島には4頭の軍用犬が残された。捨てられた事実を理解するイヌたち。やがて彼らが島を離れる日がきて−。それは大いなる「イヌによる現代史」の始まりだった! 1943年の4頭の軍用犬から始まり、ソ連崩壊までの約半世紀を走り抜けた 犬の系譜―犬の目線による現代史と、謎の老人と少女の物語が交互に語られる 壮大な物語。 最初の4頭を祖とする血筋の犬が枝分かれするかのように世界中に散らばり、 各地で数奇な運命を辿る様子が、神の視...... more
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from 日々のちょろいも
at 2005-07-08 14:14
タイトル : 『ベルカ、吠えないのか?』読了。
ようやく1ヶ月前に読んだ『ベルカ、吠えないのか?』の感想をこちらにアップ。ふー。 でも昨日直木賞候補作の発表があって、ちょうどこの本も候補に!! ぎゃー(興奮)! 今回の直木賞はホントになんだか久しぶりにワクワクするわっ。個人的には恩田陸の『ユーラ.... more
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from 図書館で本を借りよう!〜..
at 2005-07-18 07:47
タイトル : 「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男
「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男(2005)☆☆☆★★ ※[913]、国内、現代、小説、犬、軍用犬、年代記 二つの犬の系統の話。二つの大きな物語の流れ。 イヌよ、イヌよ、お前たちはどこにいる? 1943年、アリューシャン列島の無人の島に残された日本軍の軍用犬四頭を祖とする血統の物語。それは時をまたぎ、世界をまたぎ、拡散し、そして集束される。いっぽうロシアの宇宙開発においてロケットに乗せられた二頭の犬、ベルカとストレルカ。 犬の血統、広がる犬の子どもたち、孫たちの物語。...... more
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from AOCHAN-Blog
at 2005-08-23 13:21
タイトル : 「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男
タイトル:ベルカ、吠えないのか? 著者 :古川日出男 出版社 :文藝春秋 読書期間:2005/08/10 - 2005/08/16 お勧め度:★★★ [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ] 1943年、日本軍が撤収したキスカ島。無人の島には4頭の軍用犬が残された。捨てられた事実を理解するイヌたち。やがて彼らが島を離れる日がきて−。それは大いなる「イヌによる現代史」の始まりだった! イヌの姿を通して描かれる第2次大戦後の世界。「文学賞メッタ斬り!」を読んで軽い気持ちで手にし...... more
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from IN MY BOOK b..
at 2005-08-30 01:52
タイトル : ベルカ、吠えないのか? 古川日出男
ベルカ、吠えないのか?古川 日出男 文藝春秋 2005-04-22by G-Tools 戦争の世紀であった20世紀を、撤退する日本軍に置き去りにされた、4頭の軍用犬からはじまる、「犬の歴史」として描いてしまった作品。この発想がすでにただものではありません。開き直りとも思えるこんな言葉から、この小説ははじまります。これはフィクションだってあなたたちは言うだろう。 おれもそれは認めるだろう。でも、あなたたち、 この世にフィクション以外の何があると思ってるんだ?第二次大戦・米ソの対立・朝鮮戦争・東西...... more
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from 本のある生活
at 2005-09-30 22:17
タイトル : ベルカ、吠えないのか?
ベルカ、吠えないのか? 古川日出男 「20世紀」「戦争の世紀」「軍用犬の世紀」が、4頭の犬から始まる犬の系譜から語られる、まさにクロニクル。おもしろかったです。一体視点がどこにあるのか、時に歴史を高みから俯瞰し、時に犬に寄り添い語りかけるという不思議な視...... more
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from 本を読む女。改訂版
at 2005-12-09 09:52
タイトル : 「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男
ベルカ、吠えないのか?発売元: 文藝春秋価格: ¥ 1,800発売日: 2005/04/22売上ランキング: 3,651おすすめ度 posted with Socialtunes at 2005/12/08噂のベルカ、やっと読み終えました。図書館で借りては読めずに返し、それを2回繰り返しさらには図書館で行方不明になり、やっとみつけて「おお、ベルカ!」と再会を喜び、そしてやっと読みました。いやあ疲れた。1章読んで呆然、一息ついてまた読む、を繰り返し。大して分厚い本でもないのに、すごい充実感でした。太平洋...... more
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from まっしろな気持ち
at 2005-12-20 18:48
タイトル : ベルカ、吠えないのか?
これは悲劇である。イヌと人間の。また、この世界を生き抜いた証でもある。込み上げる熱い感情の置き場が見つからないまま、多くの試練や数々の生死、繰り返される闘いに目を奪われる、古川日出男・著『ベルカ、吠えないのか?』(文藝春秋)。それは、己との闘いでもあり、敵と... more
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from たりぃの読書三昧な日々
at 2005-12-20 20:17
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from この本が、世界に存在する..
at 2005-12-22 23:13
タイトル : 『ベルカ、吠えないのか?』古川日出男
まず、その淡々とした、それでいて強さのある、語り口が好きだ。 よく見ると、反復が効果的に使われてるなぁ、と思う。 数々の悲惨な戦争を、軍用犬を通して描いている。 ひしひ... more
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from 梟通信~ホンの戯言
at 2006-01-14 17:53
タイトル : 犬は世界を駆け巡る 古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」..
犬の創世記だ。犬紀元ゼロ年は1957年11月3日。人工衛星スプートニク2号に乗せられたライカ犬、ライカが宇宙から地上を見下ろした日だ。ライカは米ソ宇宙開発戦争で功をあせったフルシチョフが地球への回収は想定外、つまり死すべきものとして打ち上げられたのだ。この日北海道犬の北の胤から生まれた血筋の3000頭と700頭と33頭が、ジャーマン・シエパードの血統に連なる2000頭と900頭と28頭が、共産圏/資本主義圏の線引きを無視して地上のいたるところに散らばりながら、同時に蒼穹(あおぞら)を見上げていた。 ...... more
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from 白百合姉妹
at 2006-02-01 00:26
タイトル : 「ベルカ、吠えないのか?」 古川 日出男
ベルカ、吠えないのか? これはいい。文句なしに面白かった。でもって凄い本だ。 読み終わった後、街ですれ違うイヌを見る眼が変わるよ。絶対。 物語は2つの軸から語られる。 一つは「神の視点」から語られるイヌの年代記(クロニクル)。こちらは、日本軍のキスカ...... more
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from <花>の本と映画の感想
at 2006-02-05 17:23
タイトル : ベルカ、吠えないのか?
ベルカ、吠えないのか? 吉田日出男 文藝春秋 2005年4月 1943年、アリューシャン列島のキスカ島/鳴神島に、日本兵が置き去りにいた4頭の軍用犬。北海道犬の北、ジャーマンシェパードの正男と勝、シェパードのエクスプロージョンの4頭。その子孫たちは、どのよう... more
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from ぱんどら日記
at 2006-02-14 13:31
タイトル : 古川日出男【ベルカ、吠えないのか?】
もっと早く読むべきでした、この本。 世間では大評判であることを知りながら、「早く文庫化されないかな〜」とセコいことを考え、ようやく最近になってハードカバーを買うふんぎりがついた【ベルカ、吠えないのか?】。 おもしろいです。 ベルカは犬なのね。 ...... more
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from 読んだモノの感想をぶっき..
at 2006-04-04 06:36
タイトル : ベルカ、吠えないのか? (古川日出男)
古川日出男とは相性が悪そうなので、『アビシニアン』で読むのを止めようと思っていたのですが、やけに評判がいいので、魔がさして本書を手に取ってしまいました。が、結果は案の定でした。 この作家はリアリティのある描写を狙っていないから、わざとやっているのでしょうが、なんか安っぽく感じられてしまうんですよ。 この作品だと、犬に人間流の思考をさせていて、しかも思考内容は、子供時代に少年漫画誌で読んだことがあるような安直な擬人化。犬の行動に作者の恣意が強く感じられて、犬が悪い意味で人間臭くなっていて、動物と...... more
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from モグラのあくび
at 2006-05-25 13:22
タイトル : 『ベルカ、吠えないのか?』古川日出男 〜犬のメタファー〜
「これはフィクションだってあなたたちは言うだろう。 おれもそれは認めるだろう。でも、あなたたち、 この世にフォクション以外のなにがあると思っているんだ?」 漆黒の犬の咆哮が、今にも聞こえてきそうである。 装丁と同様に、古川日出男という作者は、あまりにも――攻撃的な作品を描き出す。 本作の舞台は1943年から90年代末までの世界情勢である。 二次大戦があり、冷戦があり、その代理戦争としてのベトナム(=アメリカの泥沼)とアフガン(=ソ連の泥沼)がある。 それは、「二十世紀/...... more
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from 三匹の迷える羊たち
at 2006-07-18 10:36
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from ひとりごとと対話のはざま
at 2006-08-02 22:31
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四季
at 2005-05-31 07:15
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600頁の長編作品に挑むくらいの覚悟がいるって、物凄く良く分かる喩えですね。(笑)
でもそれだけの覚悟が必要な古川作品が大好きな私なので(私も1冊読むと疲れるから、なかなか読破計画が進まないのだけど)、軽妙だという「ボディ・アンド・ソウル」や「gift」を読むのが楽しみなような心配なような… 「アビシニアン」も古川氏にしては軽妙な方だと思ってたんですけど、もしかして段違いなんでしょうか?(笑) いずれ本当に「古川日出男賞」なんて賞ができてもおかしくない作家さんだと思っているので、頑張って読み進めていきたいですー。…でもやっぱり読み疲れるんですよね。や、それもまたおかし、ですが♪
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『ボディ・アンド・ソウル』それに『中国行きのスロウ・ボート』なんか、本当に軽くて軽くて、本当にこれ古川日出男って感じを受けましたよ。
あ!あと『沈黙』は早めに読んでコンプリしたいですねえ。 そういえば四季さんの『アビシニアン』の書評を今更読んでビックリ。四季さんが書いた冒頭の粗筋が、単行本にはなかったもので。まるで違う本の解説みたいで。いきなり始まった単行本編に、文庫化のときに冒頭加筆されたのだなあと。 とにかく才能溢れる、すんごい力量を持った作家さんであることは間違いないですね(^.^)
『アビシニアン』で猫だったから、今度は犬ってわけじゃないのでしょうけど、この方の小説は動物もよく登場しますね。カラスとか。
中国行き読むときは、既に読んでいても事前に村上春樹の原作を読むことをお薦めしますよ。 私、直後に読んだのに、どういう風になぞらえて作ってあるのか、やっとわかったって感じでしたもの。 本書ベルカはですね、本当にジャンルを間違えて読むと、感想が変わってしまうと思います。 13、アビシニアン、アラビア、サウンドの系譜を引き継ぐ書物として読まないと、この紡がれる物語が伝わってこないのかもしれません。
聖月さん、こんにちは。
TBありがとうございます♪さっそく読みにお邪魔しました。 「超絶小説なり。」「345頁の小説なのだが、これから読もうとする人は、600頁の長編作品に挑むくらいの覚悟をされたし。」という聖月さんのご意見にまったくの同感です。 さほど厚い本ではないのに、とにかく内容がみっしり詰っていて読み応え万点! くらくらしながら熱にうなされるかのように一気読みした挙句、しばらく「うぉん」が抜けなくて、吠えまくってました(笑)。 古川日出男賞いいですね~。ほんと特異な強烈な才能ですよねー。 と云いつつ、この作品がまだ3作目なんですけど^^;。 『アビシアン』&『13』も早く読みたいです、『サウンド・トラック』も。
七生子さん どうもなのです。
本当にこの方の作品、読んでいて力が入りますね。文章のひとつひとつが、密度が高いというのか。読む前に深呼吸が必要です。 でも、片側での軽い文章も好きですし(^.^) 重力Gの高い文章、浮いたような文章、どちらもいいですね。 中でも最近、村上春樹読んでからのトリビュート作品『中国行きのスロー・ボート』は拾い物でした。 ウォン!
古川さんの作品は初めてだったのですが、読み応えがあったえいいですね。これからどんどんいってみます。
古川作品、人それぞれに感じ方が違うようです。
『13』とか『アラビアの夜の種族』とか超ウルトラスーパースペシャルヘビー級の作品も好きな私なのですが、『ボディ&ソウル』とか『中国行きのスロウボート』なんか、めっちゃいいですよ・・・というと、そうかしらと言う人もいて・・・。 ただし、ドンドン行くと息切れしますよ、この作家。まあ、試してください。 私、この人とか、飯島和一とか、大好きな作家なのですが、読む前に深呼吸して覚悟がいる作家だと思っております。
軽妙なタッチと重力Gなタッチがあるのですかぁ。勉強になります。
古川日出男作品はまだ2冊目ゆえ、何も知らず。今後の読み方に生かしたいです。 読まず嫌いなタイプの作品ながら、手を出してみてよかったと改めて思いました。
ましろさん 古川作品、原点はやはり『13』にあるような気がします。
そして、最重量級『アラビアの夜の種族』、最軽量『中国行きのスロー・ボートRMX』この辺読むと、この人の幅広い守備範囲が大体わかるかと。 しかし・・・アラビアは時間がかかったあ、途中で読むのをやめようかと思ったくらい・・・でも、後半はイッキ読みの面白さでしたね(^.^) |
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