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「本のことども」by聖月

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2006年 09月 08日

文庫化三連発再掲 桐野夏生・三羽省吾・稲見一良

◎◎「グロテスク」 桐野夏生 文藝春秋 1905円 2003/6 →文春文庫より上620円下660円


 ふう。6月24日から鹿児島に逆出張をして、自宅から仕事に通えるのはいいのだが、今回のビジネスの場合、朝5時半には起きて早めに行き、夜は帰宅が10時過ぎという状況で、そこから缶ビール350ML2本飲んで焼酎お湯割り4杯飲んで酔って寝て起きたら仕事というありさまで、本は読めないわ、娘たちとの時間は持てないわでずっと来て、だが昨日その仕事も無事終了し、やっとお休みの今これを書いている7月11日なのである。セブンイレブンなのである。で、なんでやっとのお休みで、朝からこうやって文章なんか綴っているのかというと、娘たちと遊ぼうと思ったら、片方はピアノ、もう片方は算盤と、日曜の朝から自己研鑽されていらっしゃるので、どうもお邪魔なようなので、こうやって自分も娘たちにならって、綴り方をやっているわけなのである。

 そういうわけで、6月22日に読み終えた本書『グロテスク』を7月11日の今綴るということは、結構思い出しながら書かねばいけないことになってしまうわけなのだけれど、粗筋をたどる気が評者にはないので、まあなんとかなるか(笑)。実はこの本、先日の浅草オフ会で「3つ数えて目をつぶれ」のくらさんから貸していただいた初交換本であり、また評者にとっての初桐野夏生作品でもある。『OUT』が話題になってドラマ化までされ、『柔らかな頬』で直木賞を受賞したりしても読まなかった評者は、はっきり言って出遅れてしまったわけで、本当に面白いのかなと積極的に手に取るチャンスを失ってしまっていたのである。ただし本書は気になっていたわけで、チャンスがあれば読もうと思っていたところ、オフ会交換本で貸していただいたわけである。くらさん、ありがとう。

 本書は東電OL(娼婦)殺人事件をモチーフにしていたり、有名女子高のドロドロした描写が話題になったりとか、そんな色物的な部分が誇張されがちだが、そういう見られ方とは一線を画した作品なのである。グリコ森永事件をモチーフにした高村薫作品『レディ・ジョーカー』が、事件そのものを超越した圧倒的な物語であったように、本書も東電OL殺人事件そのものを基本的には事実に基づいて綴っていながら、その才能溢れる描写力によって、事件の話題性に頼らない圧倒的な力を内包している作品なのである。また女子高の人間関係の描写も、感情移入せず設定として読み進めれば、これはこれで結構面白いのである。全体的にダークな感じで進んでいく本書を面白く感じるか、なんだか嫌な気分で読み終わってしまうかどうかは、それぞれの読者の感性、好みによって違ってくるのは間違いない。東野圭吾作品『白夜行』を傑作だと思った評者のような読み手なら、本書に対してもその悪意に満ちた全体的な雰囲気にのまれることなく評価できるのではないだろうか。

 それと、本書はミステリーではない。だから、ミステリーとしての結末を期待して読む読者にも評判がよくないようである。本書はミステリーではない。文藝であり、溢れる才能から紡ぎ出された小説なのである。文節を楽しみ、文章を楽しみ、頁を楽しんで繰る、そういう読み方が似合う小説なのである。粗筋など関係のない小説なのである。まあ、粗筋っていえば、結局東電OL殺人事件なんだけど(笑)。

 実は、この東電OL殺人事件、評者も知らないわけではなかったのだが、詳細には疎かったのでネットで調べてみたりもした。幸い読了間際だったからよかったのだが、小説内の人物の行動や描写が結構事実を踏襲しているので、これから読むという方は、実際の事件の知識を前もって積極的に吸収されないよう注意されたし。 もう一度言おう。文章を楽しみ、紡ぎ出される物語を楽しむ小説である。伏線もなければ、解決もないし、そんなもの必要としない圧倒的な物語である。そういう読書の楽しみ方を理解している本好きピープルは、読むべし、読むべし、べし、べし、べしなのである。(20040622)

※本書に対して、実はひとつだけ注文がある。ある女性の癖に、前歯をトントン指で叩くというのが出てくるのだが、実際にやってみると現実感のない癖であるし、その癖が頻繁に出てくるところが煩く感じるのである。それ以外は注文なし。



◎「太陽がイッパイいっぱい」 三羽省吾 新潮社 1300円 2002/11 →文春文庫より610円


 米国作家フラナリー・オコナー(1925~1964)の横山貞子による新訳+全短編集ということで気になっていた『フラナリー・オコナー全短篇』筑摩書房上下巻各3600円が、図書館の棚に見向きもされず置いてあったので喜々として借りてきた評者なのであった。ただ、喜々と同時に危惧もあった。海外短編傑作選なるものを何回か読んだ記憶のある評者なのだが、面白く感じた経験があまりないからである。既評の『巨匠の選択』ハヤカワポケミスが、一番最近の海外短編を集めたものに対する読書だと思うのだが、これにしても面白かったと記憶に残っているのは、ピーター・ラヴゼイの短編だけである。

 まあ、元々星新一のショートショートで育ってきた評者の短編読書経験は、やはりハッキリとした落ちというものがないと、どうもうまく感じない。落ちがなくとも、稲見一良、藤原伊織、高村薫の短編のように心に沁みたり、うまくまとまっている作品だったりするとビビビのビッ!と感じるのだが。多分、欧米の短編というのは土壌や手法が違うのだろう。日本の短編は起承転結の形を取るが、欧米の作品は起承転落の形を取るものが目立つ。その落ち方も、日本的な落ちではなく、形而上的に転落してくので、「起」で"おお!面白そう"と感じ、「承」で"ふむふむ、面白くなってきたぞい"と身を乗り出し、「転」で"おいおい、どうなるんだ"とドキドキしてきた評者は、欧米短編の場合「結」で納得などせず、その落とし方、形而上的処理に"なんだったの、これ?"とか"なんじゃ、こりゃ"とワケワカランことが多いのである。

 予感は当たった。危惧は現実のものとなった。最初の作品「ならず者」を読んでナンジャ?と思ったのである。老女が息子夫婦と孫とドライブに出て、凶悪な脱走犯と遭遇。どうなるのかと思いきや、殺される、ただそれだけのお話である。勿論"作者が言いたかったことを述べなさい"という宿題を出されれば、"実に深味のある珠玉の短編である。作者が表現したかった、老いた精神を持つ者の心の描写、日常と非日常の表裏一体、その境界の脆さを描いた云々…"と答えてみせるぐらいの心の芸当は持ち合わせている評者のだが。そして、それでも読み進めた評者なのであった。その心は?読破すれば、上下あわせて7200円の本をタダで読むこととなる、ただそれだけの卑しい動機のみなのである。卑しい動機は、上巻180頁あたりで、断読という決断に打ち負かされてしまった。7200円お得かもしれないが、趣味の合わない自分には時間の無駄だと悟ったのである。賢い評者である。いくら5万円のチケットをタダで貰ったからといっても「加山雄三&松田聖子、二人のビッグスターによる夢の共演&トークショー」には出かけないのである。好みの範囲外に時間を割くのが無駄だから(って、そんなショーはないけどさ、多分)。

 で、懲りた評者が次に手に取った本が、本書『太陽がイッパイいっぱい』なのであった。枕(まくら)が長かったが、そういうことなのであった。実によかった。楽しく読んだ。読書は、こういう本を読んで楽しまなきゃと、あらためて思った評者なのである。

 本書『太陽がイッパイいっぱい』は、第8回小説新潮長篇新人賞を受賞した作品である。軽くサクサク読む進められる作風に加え、どこかオカシミをたたえた筆致に、おやおやと思い、よくよく考えたら、小説新潮長篇新人賞は既評『風流冷飯伝』米村圭伍が受賞した賞であることを思い出した。あの作品も、どこか飄々とした作風に加え、オカシミ漂う作品であった。そういう系譜に並ぶ作品であることが、まず本書の特長のひとつ。もうひとつ並べてみたい作品が、既評『ドスコイ警備保障』室積光の作品である。この作品は、引退力士による警備保障会社という設定もさることながら、その筆の遊びにオカシミを感じる作品である。本書『太陽がイッパイいっぱい』のオカシミの描かれ方は、『ドスコイ警備保障』のそれと一緒である。『風流冷飯伝』のオカシミは、そこはかとないところにあったが、本書『太陽がイッパイいっぱい』と『ドスコイ警備保障』のオカシミは、作者の筆の遊びにあるので、そういった意味で『ドスコイ警備保障』を楽しく読んだ方には、迷わず本書『太陽がイッパイいっぱい』をお薦めするし、少し雰囲気は違うが『風流冷飯伝』のような軽いタッチの小説が読みたいという方にもお薦めしたい小説なのである。

 主人公の青年は、大学に籍を置きながらも、実際には学校へは行かずに、建設解体作業のアルバイトに精を出す。舞台は大阪。精一杯仕事して、仲間と立ち飲み、漫才のような会話をする日常に身を置く。そこの解体屋の愉快な仲間たちとの日常の事件、主人公の世代のライトな恋愛、そういったものを見事に描ききった秀作である。イメージとしては、浪速を舞台にした朝の連続ドラマ、主人公はヒロインでなく場末のヒーロー、その主人公を取り巻く仲間たちとの泣き笑い、ひとつの事件が終息すると、その回のエンディングで新たな事件の発生が…そんな青春浪花節物語なのである。

 楽しく読んだが、巻末のほうでの主人公の胸中哲学や、物語の収束のさせ方に、今ひとつ共感を覚えずに◎の評価に留まってしまった。しかしである、つまらない本を読んで最近読書が楽しくないとお嘆きのあなた、『フラナリー・オコナー全短篇』を7200円で買ってしまって楽しくないのに無理して読んでいるあなた、今読んでいる本は放って、こういう楽しい小説を、読むべし、読むべし、べし、べし、べし、なのである。(20030824)


※本文とは関係ない夏休み日記2003/8/25
携帯を書斎に置いたまま晩酌、部屋に戻って携帯の画面を確認したら、『ドスコイ警備保障』の著者室積光氏より着信履歴。近い将来鹿児島で会う予定で、お互いの携帯番号のやりとりはメールでしていたのだが、実際にかかってきたり、かけたりしたことはなく、今回が初の携帯交流。酔った頭で折り返しかけてみたが、留守電。ナンダッタノデゴザイマショウカと吹き込んでおく。

翌日、仕事中にまたしても携帯、室積氏。初めて話す大人物二人の図。急遽鹿児島へ入ることになり、
世界経済について語りたいので今夜会えませんかと、ブレジネフとニクソン。ニクソンたる自分は、世界の安定のために、夜8時待ち合わせの場所へ。着いてみると一人ではなく、他に二人付き添うの図。コスイギンと若きアンドロポフかと思いきや、映画製作に携わる方々。どうやら『百年目の同窓会』という旧制七高(現、鹿児島大学)を題材にした取材のための鹿児島入り。世界経済云々は自分の聞き違いであったようだ。30分ほど四人で歓談。他の3人の方の話にわかったりわからなかったりしてヘラヘラ笑っていた自分なのだが、どうやら『ドスコイ警備保障』はドラマ化へ。『都立水商!』のほうは、話はあるようなのだが、具体的映像の話になるとどうも頓挫するらしい(笑)。水商売の学校が題材なら、やっぱ裸のオンパレ必至だしね。9月には、室積氏の劇団による人吉での講演の話も。他の二人の方は、30分ほどで退席。そして1時間ほどフィーリングカップル1対1で会話。

室積光氏というのは、どうやら本など出さずにいて今の知名度がないとしたら、その立場は劇団の主宰者、脚本家、演出家にして俳優、要するに売れようが売れまいが、劇団という会社の社長みたいな立場なのである。だから昔の二枚目の面影云々は別にして、堂々とした御仁なのであった。いろんな話をしたが、自分の意見を持っておられる上にパワーがありエネルギッシュであり、オーラがボヨヨ~ンと漂っているのである。『都立水商!』については、ああいう話だったらいくらでも書けるとの話。脚本家としていろんな話を日頃から捻り出しているわけで、なるほどなお話。本も結構読んでおられるようで、おっと!手持ちの『ドスコイ警備保障』にサインください、ウシシ。だんだん詳細を書くのが面倒になってきたので、最後に室積氏の楽しい側面を。"ほら、女子高校生なんかが日記を書いてHPで公開してるでしょう。ある女子高生の日記に、学校の図書館で『都立水商!』という本を借りたら、内容がエッチでオゲレツで、なんでウチの学校こんな本置いてるワケ、って書いてあったの。それで、その子、メルアド公開してたから、私がその本の著者の室積だがオタクの学校の図書館は実にエライ…ってメール送ったんですよ。その女子高生慌ててメール寄越して、いやホントは面白かったって。こういうの楽しいね。"室積光氏、楽しい方でした。



◎「猟犬探偵」 稲見一良 新潮文庫 420円 1997/7 →今回、光文社文庫より500円


 毎週一回、週始めに更新するのが最近の国民の総意になりつつあるという「本のことども」。先週、更新しなかったばかりに、寝込む人、メールで抗議や励ましのお便りをくれる人、夫婦喧嘩をする人、トルコに亡命しようとする人、色んな反応があった一週間であった。

 ところで何ゆえに更新しなかったのかというと…
 評者は、書評は書くが、サイトの維持管理者ではない。毎回、ワードで適当に書いた文章を管理人さんにメールで送って、更新してもらっているわけなのである。これまでは、日曜に書いて、月曜日に会社のパソコンからメールで送るのがパターンであった。

 ところが、4月30日をもってそれまでの会社を退職し、5月10日に東京に単身進出し、世界をまたにかける仕事を始めることと相成ったため、それができなくなってしまったのである。えっ?家がオンラインになったんだから、そこから原稿送ればいいじゃんって?いや、ことはそんなに簡単ではない。評者の書斎に古い形式のPCがあって、これがいわゆる執筆用のオフラインPCである。そしてお茶の間に“ヤマダオリジナル”のデスクトップ49,800円のPCがあって、こちらは光ファイバーでオンラインPCである。さすが49,800円とお安いだけあって、キーボードのタッチは今ふたつみっつよっつってな感じ。

 タッチというよりボタンを押すような感覚である。おまけにお茶の間にあるので、環境的にもゆっくりこのPCで文章を書く気になれない。それで、書斎のPCでワード文章を書いて、フロッピーに落として、これまでそれを会社のPCに入れてメールしていたのを、お茶の間から送ればいいのにと思うかもしれないが、さすが49,800円の最新式格安機だけあって、標準でフロッピーに対応していないのでダメなのである。CDはRWなのだが、書斎の古いPCのほうがCDに書き込むことができないので、これもまたダメなのである。だから、次の原稿は東京の新しい事務所のPCから送ることにして、一回休みを決め込んだのである。以上がハード的事情。

 そいでもって、5月1日から9日まで一応表面上は9連休なので、上京のいろんな準備なんかあるけど本がたくさん読めると思っていたら…初日パチンコに行ったのがいけなかった。いや、勝ったのである。勝って家族を連れて焼き肉を食いに行った。翌日のお昼は下の娘とウナギ屋でデートの約束を果たした後、一応パチンコに出向いて…また勝ってしまった。仕方がないので、家族を連れて寿司を食べに行った。翌日、家族で公園に遊びにいって、その後性懲りもなくパチンコに行って、また勝ってしまって家族でファミレスに。とにかくそんなこんなで5月に入ってからパチンコ負けなしで、結局5月5日なんかは、もう連れていく店も思いつけず、パチンコの帰りに大きなケーキを2個買って“ほい、子供の日と、ちと早い母の日”なんて所作に出て、まあそれはどうでもいいのだけど、結局パチンコと家族のために時間を費やし、全然本なんか読まなかったのである。ハハハのハ。

 で、とりあえず紹介するのが、4月29日に読了したままホッタラカシニしていた本書『猟犬探偵』稲見一良(いつら)である。今から3年くらい前、よしたくさん本を読むぞと大いなる決意をし、とりあえず過去の“このミステリーがすごい!”でどんな作品がランクインしていたのか、そんなとこから取り掛かったときに…稲見一良?誰じゃ、それ?と目にとまったのがこの作家との出会いである。このミス91年版で『ソー・ザップ!』が15位にランクイン、92年版で既評『ダック・コール』が3位に、94年版で『セント・メリーのリボン』が3位に、そして95年版で本書『猟犬探偵』と『男は籏』がともに5位にランクインして、その後はこのミスに名前が出てこないのである。実は、この『猟犬探偵』が出た年に、闘病も力尽き癌に負けて亡くなっているのである。そこまでわかったところでとりあえず『ダック・コール』を読んだ評者…いやあ、泣けました、沁みました、心が洗われました。当時の評者の清々しい心中を知りたい方は、是非、既評『ダック・コール』の書評を読んでくんなまし。その後『セント・メリーのリボン』『男は籏』『花見川のハック』などの秀作を読み進めた評者なのだが、これらの作品は書評にしたのは、確か『花見川のハック』くらいのもんだったか。

 そいでもって本書『猟犬探偵』は古書店で100円で買ったまま、積読中だったのである。そして先に述べたような理由で、あまりにも本を消化していない最近であったので、あっさりと読めるだろうと本書を手にとったのである。あっさりと読んだけど、実にかっこいい。男の美学が素敵である。ワイルドなハードボイルドが心地良い。猟犬探偵とは、探偵が猟犬ってわけじゃないし、猟犬を使って探偵をするというのともちょっと違う。評者もよく知らなかったのだが、犬を連れて猟に出て、獲物を追ったままその猟犬が帰ってこないことがあるらしい。猪みたいな獲物に傷つけられたのか、どっかの谷に落ちたのか、そういういなくなった猟犬を、愛犬ジョーと一緒になって探す探偵がこの主人公なのである。極めてクールでカッコイイ。

 ただ、ネットで調べてみると、本書は品切れ重版未定と表記されるので、1994/5発行の単行本か1997/7発行の文庫本を古書店、もしくは図書館でっていうのが妥当なところかな。そうそう、実は先に出された『セント・メリーのリボン』の表題作が、この猟犬探偵の初登場作品なので、是非そちらを読んでから連作短編集である本書を読んで欲しい。結構『セント・メリーのリボン』での出来事が引き合いに出されたりしているので、面白味が倍増すること請け合いだ。いいねえ、タフガイなハードボイルドは。(20040429)

※『男は籏』以外、今回紹介した作品群はすべて短編集なので、お気軽にどうぞ。

by kotodomo | 2006-09-08 09:33 | メモる | Trackback(2) | Comments(2)
Tracked from リアルスタイル at 2006-10-01 22:24
タイトル : セブンイレブンがない
私の住んでいる三重県にはセブンイレブンが非常に少ない。というか、最近まで店舗数ゼロだった。... more
Tracked from Anonymous-so.. at 2009-03-03 19:01
タイトル : 『 賢い血』 フラナリー オコナー (著)
軍隊から戻ると、がらんとした家には箪笥しかなかった。ヘイズは汽車に乗り、知らない街へ行き、説教師の帽子を被ったまま売春宿に入った。やがて彼は中古自動車の上に立ち、『キリストのいない教会』を説きはじめる—。たじろがずに人間を凝視し、39歳で逝くまで研ぎすまされた作品を書き続けた、アメリカ南部の作家オコナーの傑作長篇。真摯でグロテスクな、生と死のコメディ。... more
Commented by na_mi at 2006-09-09 22:19 x
物理的に重いという理由から『グロテスク』は読めずにいたので嬉しい!(^^)!三羽省吾は『厭世フレーバー』が最寄の図書館に届き、借りに行くところです。稲見一良も読んだことがない・・・再掲も楽しい「本のことども」です。
Commented by 聖月 at 2006-09-10 06:11 x
na_miさん おはようございます(^.^)
なぜか2時から起きて朝を迎えた聖月様です。
昨日酔っ払って寝たのが夕方6時だったのだあ。お蔭で先ほど一冊読み終わりましたが。

『厭世フレーバー』は最高に良かった。◎◎。昨年楽しく面白く読んだ小説の記憶というと、この本と『犬はどこだ』でしょうか。

稲見一良。もし『猟犬探偵』などをお読みになって、もう少し読んでみようとか思ったら『ダック・コール』が超お薦め(^.^)沁みたなあ。でも、今『ダック・コール』が、どのくらい現役の本なのか知らないので、やはり入手は図書館でしょうか。

再掲には二つの意味があります。
1.新たな記事を書かずに誤魔化す、ははは。
2.昔の記事も「書評一覧」から、ドンドン読んでほしい(^^)v


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