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2007年 12月 25日
先日『サニサイドエッグ』荻原浩を読んだときに・・・最初で大予言。本書『サニーサイドエッグ』荻原浩は、第138回直木賞を受賞するとともに、映画化されます。そのときには、さすが、聖月様と賞賛されるであろうことも予言しておこう。 ・・・と書いたが訂正しておこう。 本書『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎と『サニーサイドエッグ』荻原浩は、第138回直木賞を受賞するとともに、映画化されます。そのときには、さすが、聖月様と賞賛されるであろうことも予言しておこう。 ところで、評者は今現在、整形外科クリニックの事務長みたいな職務を日々執り行っているが、真の姿は「何でも屋」みたいなところがあり、現在のクリニックがオープンする4ヶ月前には、当地駿府に江戸より下り、建設の段階から関わった経緯にある。 ということで、先日は顔見知りになった患者様(27歳で清楚美人)から、次のようなことを訊かれた。 清楚美人“殿は、何ゆえにこのような診療所を、こんな片田舎にお建てになったのでしょうか?何ゆえに、この駿府の駿東なるところをお選びになったのでしょうか?” 聖月様“キミに出逢うためさ。実に大掛かりだったし、金も億以上遣ったけど、この土地にこういう建物を建てれば、キミは何が出来るんだろうと興味を抱くことは計算済みで、看板を付けたときに、ああ整形外科なのね、と気付くこともわかっていたし、先日、あらこんな懸賞出したかしら?と送られてきた宅配便、あれの真の贈り主はこの聖月様だし、キミがその送られてきた懸賞賞品の漬物石で、腰を痛めるのも計算していたし・・・” ふと気付くと、清楚美人はどこかに立ち去っていたが(^^ゞ、評者の恋愛事始というのは、かように実に大掛かりなのであり、口の悪い人は、陰謀とか策謀とかいうかもしれない。まあ、金は唸るほどあるんでぇ。 本書『ゴールデンスランバー』は、主人公青年が大いなる陰謀、もしくは策謀に巻き込まれる物語である。が、その陰謀策謀の相手が、あまりにも大き過ぎるのである。聖月様のようなお茶目な相手ではない。国家なのか政治なのか、とにかく大いなる権力を持つ者によって陥れられる。首相の暗殺。一気に犯人に仕立てられ、追われる身となる。テレビの報道は、主人公青年の過去や周囲を報道するが、どの報道も容疑者という視点で流されるし・・・。 前半の展開は、いつもの伊坂流伊坂節に較べ、あまり心地良いものではない。この転落的なサスペンス感は、そうご存知ないかもしれないが、ケヴィン・コスナー、ジーン・ハックマンが共演したあの映画「追いつめられて」の転落感、サスペンス感に似ていると感じた評者。実は評者、ドキドキハラハラはあまり好きくない。終わってみれば、ああ面白かったぁ(^O^)/なんてことも多いが、どこか居心地が悪いのも事実。ところが中盤から、色んなピースが心地良く動き出し・・・。 結局、完璧な小説、物語。伊坂君やったねぇ的完成度。たいへんよくできましたとしか言いようがない。とにかく、伊坂ファンであろうがなかろうが、読むべし、読むべし、べし、べし、べし!!!なのである。(20071223) ※この小説はロックである。(書評No761) 書評一覧 ↑↑↑「本のことども」by聖月書評一覧はこちら
by kotodomo
| 2007-12-25 10:19
| 書評
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