2006年 01月 09日
指宿菜の花マラソンに行ってきた。 多分、今年で9回目の出場かな。 そういえば、この大会は受入態勢が素晴らしい。 だから、最果ての地での大会ながら、1万4千人も参加するのだ。 海外組も台湾、韓国あたりから結構・・・昨日も“○○様。韓国からお越しのチョウさんが本部前で待っております。”なんてアナウンスが・・・ アナウンスといえば、“本日の参加人数はいっせんさんびゃくよんひゃくごじゅういちにん”って言っておったのには笑った。多分一万三千四百五十一人と言いたかったのだと思うが。 しかし、今朝の新聞見ると、1万4千いくらって書いてあったから、臨時的な数字だったんだろうな。 とにかく、毎年この日は朝早くに出発である。 携帯で指宿から大隅半島を撮ったぞ(^O^)/ 受入態勢の話でいえば、大会当局もしっかりしているし、ボランティアも素晴らしい。 今回の大会はネットでライブ発信していたし、無料マッサージとか、ふるまいの飲料とか、舞台では手品ショーとか、走り終えたらゴールで背中の発信機をピ!で、体育館に行くともう完走証コンピューターから出てくるし。 ボランティアの人たちは、途中でかつお茶節、いも、バナナ、飲料と、色んなものを振舞う。 気楽なランナーたちは、少し走って、あれを食い、少し走ってこれを飲みなのである。 “菜の花咲かせ隊”というボランティアグループもあって、フルマラソンは制限時間8時間で公式的なゴール受入をやめるのだが、その後に独自で受入なんかして、独自に完走証なんか発行しるという素敵なチームである。みんな色んな思いを込めて走って、制限時間には間に合わないけど、何かのために走っている、そんな人たちを温かく迎えるのだね。結婚前に一緒に完走しようねってカップル、俺が頑張れば子供の受験もいけるんじゃないかと張り切る親父さん、青春の思い出を作ろうと臨む女子学生グループ。完走したって世の中は変わらないのだけど、みんな何かを目的に一生懸命、時間がいくらかかってもゴールを目指す。そういう人たちを迎えるボランティア(^.^) ところで、自分は毎度のごとく、10キロコースへの参加。1万4千人のうち、10キロは2千8百人。 だから、来るときは車込むのだけど、帰りは1万人以上まだ走っている最中なので空いているのだ。 今年も家族で会場へゴー。毎年家族で行く、定点観測行事じゃ。今年は上の娘が行けないという事情があって、塾だから行けなかったわけで、何年か経ったら、あの時は塾で行けなかったねえ、なんて話になるんだろう。上の娘はパパの影響で、高校生になったら走りたいと言っている。 なんせねえ、10キロ参加者は、っていうか、フルも含めたこの大会の参加者は、走る前から、走った後も楽しそうなのだ。当事者は楽しいのだ。牛や馬や猿や、宣伝の旗を持ったやつや、にんにく卵黄や、剣道着や、とにかくみんな色んな格好で走るわけで・・・しかし、今年は10キロ先頭グループに牛の着ぐるみが混じっていたのには驚いた。あんなに早いのに着ぐるみきるやつは、過去に見なかったぞ。 そうそう、言い忘れていた。 今回の大会ゲストは、そのまんま東と、元女子アマレスの山本美憂ちゃん。 きっと、そのまんま東なんか、真面目に走るのが役目じゃないんだろうな。遅いランナーを励ましながら、沿道を盛り上げながら、そんな走り方をするんだろうなと思いながら、美憂ちゃんのほうは速いのか?と思ったら、激励のためのゲストということで、フルでも10キロでもスタート地点で手を振っていたぞ。見たぞ。年はとっても綺麗な人である。少なくともレスリングって感じじゃないな。あと、上位のランナーには美憂ちゃんから、賞状とか手渡されるのだ。そういうマスコット的役割だ。 それと、今回初めて知ったこともあって、フルにはペースメーカーが走っているのだ。4時間と5時間と6時間のペースメーカーが紹介されていた。それぞれ、目指すタイムのある方は、この人についていけば目標クリアできますよってやつ。 で、今回は自分的には事件があって、毎年走る前に、ドリンク剤でドーピングして走り出すのだが、今回飲んだリポビタンWってやつは・・・ああ、今回も目標75分の楽々ランね・・・まあ、それはともかく、利尿作用が強くて、30分前にトイレ行ったのに、走り出してすぐ尿意が。あの草むらは?あの小道に入って、とか兎に角走りながら頭の中はションベン!ションベン!やっと3.5キロ地点で砂蒸し会館のトイレをみつけ、一人コースを外れ放尿。ロスタイム2分。レースに復帰。フランク・ショーターみたいなことをしてしまった。ちなみにこのフランク・ショーターって人は、沿道の観客の小旗をむしりとりながら走り、脇道にそれ、脱糞し、小旗で拭いて、トップだったのが2位、そこからトップに返り咲いて優勝って話は結構有名よ。 とにかく気持ちのいい大会でした。タイムは目標通り、75分21秒。一昨年までは60分が目標だったんだけど、昨年から75分かっきりで走るのが目標。ラン&ファンが目標。だって、ぶっつけ本番なんだもん。 本日、東京へ。足が痛くて・・・飛行機のタラップは登れんかも・・・ってYS11型機に乗るわけじゃないんだから。楽しかったなあ、今回の帰省。楽しかったなあ家族と(^.^) #
by kotodomo
| 2006-01-09 14:22
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2006年 01月 07日
全然本読めていない。 明日はマラソン10キロ参加。 4年前の記事などいかが? ▲「10Kmマラソン・トレーニングマニュアル」 有吉正博 枻(えい)出版社 1,200円 1998/2 評者の家の2階のトイレは、評者専用のトイレである。"このトイレは我が輩のトイレである。家族といへども使ってはならぬ"と言ったわけではなく、2階に自分の書斎と、それぞれの子供のための部屋が2部屋あることはあるのだが、子供はまだ小さいので、寝食遊勉を1階でおこなっている結果なのである。日常、2階の住人は評者だけなので、自ずとトイレは専用になってしまった。自分専用のトイレであるから、長々と本を読んでも誰も文句を言わないし、逆立ちをしてもいいし、物真似の練習をしてもいい。そんなことしないが。 当然、本が置いてある。ところが、置いてある本というのは雑誌の類いであり、それも本にまつわる雑誌である。雑誌ダカーポの本の特集号だとか、このミステリーがすごいだとか、これが何度眺めても飽きない。まあ、30冊くらいが置いてある。その雑誌群の中に、1冊だけ本と呼べる体裁をなしているのが本書である。 実は、評者はこの5年間、毎年指宿市で開催される"菜の花マラソン"の10Km種目にエントリーしている。もともと長距離は、大嫌いであった。今も好きではないし、何も好き好んでそんな苦しい思いをしなくともという大概の方の気持ちはわかる。最初は、誘われて気乗りせず参加したのだが、家族を連れて行って、菜の花街道を走って、評者が帰ってくるまでの60分間、家族は競技場の芝生で遊んだり、出店のうどんを食ったりと、結構楽しいレジャーなのである。年に一度の家族レジャーのうちのひとつなのである。 10Kmを60分で走るというのは、全然速くない。情けないが、毎年、マラソンの時期に10Km走れる脚力を作って、完走するのが評者の目標である。そんなことを4年も続けていたら、コンドハ、チョットハヤクハシッテミヨウカナという考えが浮かび、前回の大会前に買ったのが本書である。インターネットで探したが、マラソンの本は沢山あっても、10Kmに関する本は本書のみであった。 初歩的な本であり、内容もそこまで濃いものではないが、トレーニングをする上での考え方が参考になる。本書を読まないうちは走るだけの練習になっていたが、本書を読むと考えながら走るようになる。 いつもより、前に出した足を高くあげて走ってみなさい。ジョギング的に走るだけの練習だけではなく、短距離のインターバルも練習に組み込んでみなさい。普通の市民ランナーは、道路や公園で走ることが多いが、たまにはトラックで走ってみなさい。走るための体力作りと合わせて、ストレッチを励行してみなさい。いつもより速度をグッと落として、いつもより長い距離を走ってみなさい。 今まで、ただ単に走るだけ、苦しいだけの練習が、いろいろ考えながら楽しく走る練習に変わった。前回の大会は、本書を手にとってから期間が短かったため、速くは走れなかったが、例年より楽に走ることができた。本書をトイレに置いてあるのは、時々眺めて、早く練習始めなきゃという自分への喚起の意味である。とうとう今年も申込書が届いた。 余談ではあるが、嫁さんは子供二人の手がかからなくなったら、夫婦で一度は走ってみたいと考えている。評者は、子供も嫁さんも応援なんて面倒臭いという時期がきたら、一度はフルマラソンを歩いて(走ってではない)みたいと思っている。家族連れでフルマラソンに出場したら、待って応援する方は、何時間待っても待ち人来たらずだからである。 ※ちなみに今年は寒そう。昨日撮った桜島の映像参照。 #
by kotodomo
| 2006-01-07 10:27
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2006年 01月 05日
いやあ、東野圭吾君おめでとう。 正式にはまだ決定してないようだが、今夜はもうお祝いだあ。 長かったよなあ。 平成10年下半期に△『秘密』が候補に。 平成11年下半期は◎◎『白夜行』で逃し、 平成13年上半期には△『片想い』で、これは元々駄目そうだったけど、 平成15年上半期では◎『手紙』でもまだ駄目、 平成16年上半期には◎◎『幻夜』でも『白夜行』の雪辱は果たせず・・・ やっとだねえ。万歳だねえ。 いや、実は確信を持った、まだ予想の段階ではあるが、間違いない。 だって◎◎『容疑者Xの献身』で取れなきゃ、もう今後どんな作品書いてもあげようがないもん。 自分の好みからいえば『白夜行』のほうが好きだが、完成度、万人向けの大衆娯楽小説としては、今回はピカイチだもんね。 多分、これで受賞を逃したら、東野圭吾は東野圭吾をやめるね。 東野圭吾の名前で取れないのだったらと、多分、舞城幸太郎とかいう名前で書き出すだろう。 一方、芥川賞は確信が持てないが、絲山秋子ね。 平成17年上半期に◎◎『逃亡くそたわけ』で間違って直木賞のほうに立ったが、この人は芥川賞の人だ。 だから、今回芥川賞を受賞して、芥川賞作家たらんとなるという構図である。 去年の直木賞候補は間違いだったと、文壇が謝る構図だ。実に美しい。 その前は、ずっと芥川賞候補の常連だった。 平成15年上半期に◎『イッツ・オンリー・トーク』で初の候補に、 平成15年下半期には◎◎『海の仙人』で連続候補に、 平成16年上半期には『勤労感謝の日』で候補に。 今回『沖で待つ』で受賞して、そして『逃亡くそたわけ』で本屋大賞を受賞する。 そうすると平成2年上半期に『妊娠カレンダー』で芥川賞を受賞し、◎◎『博士の愛した数式』で本屋大賞を受賞した小川洋子的黄金比率構図が完成するわけで、実に美しい。 この二人が受賞すると、本の売行きがよくなり、東野圭吾なんか、色んな出版社から本を出しているわけで、各社大喜びの構図が美しい。 世の中は美しさで成り立っているのである。 “背中で泣いている~男の美学~♪”ってルパン三世の主題歌も言っているように、美学が大切である。 ちなみに正式発表は1月17日。 それぞれの候補者は以下の通り。 直木賞 伊坂幸太郎 (いさかこうたろう) 「死神の精度」(文藝春秋) 荻原 浩 (おぎわらひろし) 「あの日にドライブ」(光文社) 恩田 陸 (おんだりく) 「蒲公英草紙」(集英社) 恒川光太郎 (つねかわこうたろう) 「夜 市」(角川書店) 東野圭吾 (ひがしのけいご) 「容疑者Xの献身」(文藝春秋) 姫野カオルコ (ひめのかおるこ) 「ハルカ・エイティ」(文藝春秋) 芥川賞 伊藤たかみ (いとうたかみ) 「ボギー、愛しているか」(群像十二月号) 絲山秋子 (いとやまあきこ) 「沖で待つ」(文學界九月号) 佐川光晴 (さがわみつはる) 「銀色の翼」(文學界十一月号) 清水博子 (しみずひろこ) 「vanity」(新潮十月号) 西村賢太 (にしむらけんた) 「どうで死ぬ身の一踊り」(群像九月号) 松尾スズキ (まつおすずき) 「クワイエットルームにようこそ」(文學界七月号) #
by kotodomo
| 2006-01-05 14:28
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2006年 01月 04日
昔は、本の特集なんかがあると必ず買っていたダカーポも今では年末のみ購入。 このミスだけじゃ、文芸とか歴史物と知識系とか、そういう分野が見えないので。 で、今年は珍しく、新聞書評が選ぶ巻頭の1位作品を読んでいた(^^)v 大体、ノンフィクションが上位にくる傾向にあり、今年も同様。 ◎◎『国家の罠』佐藤優 ノンフィクションながら、小説以上に小説的なのがグッド。 あとダカーポ編集部が選ぶ1位というのがあるのだけど、 ◎◎『告白』町田康は残念ながら3位。 でも、毎年、ここでのチョイスは目利きではある。 過去には阿部ちゃんの◎◎『シンセミア』とかね。 勿論、ミステリーなんかも網羅しているわけで、 気になって慌てて手配したのが『男殺しのロニー』レイ・シャノン ヴィレッジブックス893円ね。 自分の年末は、やはりこのミスより、ダカーポを手にとって、暮れを感じるのことども。 #
by kotodomo
| 2006-01-04 09:02
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2006年 01月 03日
近所に住むポッターさんは、医師でもあり鍼灸師でもあるという、それがどうした?みたいな一作目「針医ポッターは近所の医師」、素顔のわからない厚化粧のおばちゃまが延々とハリーにインタビューし続ける二作目「ハリー・ポッターと徹子の部屋」、そして衣装にはこだわりを、という単純明快なメッセージ作品である三作目「ハリー・ポッターとダーバンの囚人服」、で、昨日観てきたの。そう、四作目。(ここでどうふざける?)・・・青年期に入ったハリーの便秘的ストイック生活を描いた「ハリー・ポッターと苦悩のトイレット」 しかし、一作目は単純な映画だったんだけどなあ。ハーマイオニーちゃんによるハーマイオニーちゃんファンのための映画みたいな。ところが三作目あたりで、ハーマイオニーちゃんが中途半端な大人になっちゃったもんで、いきなりダーク映像みたいになってきて、今回なんて監督の映像の好みがねえ、なんでワールドカップの創造的で想像的な映像より、ありきたりのドラゴンとハリーの追いかけっこの映像のほうに重点を置いているのかわからない。そういうマニアなのかな。 全体の印象はツギハギ。ハーマイオニーちゃんも、イマイチ乳の成長がなく・・・ハリーの入浴シーンはヨン様のヌード写真みたいで、ついでに言うと、ハリーが中国娘に声をかける雪景色のシーンは冬ソナのイメージで、途中のマニアックな映像、体の変態シーンなんかはエイリアンみたいだし、多人種総登場みたいな人員配置だし・・・ それでも映像の送り手の立場に立って、一生懸命観ましたのこと。でも、結局、今回初めて予習を怠って本を読まずに鑑賞したわけで、そういう意味では読者以外にはわかりにくいでねえの?という部分が散見された感じ。いや、後になって頭の中で組み立てなおして再度理解を深めたのだけど・・・結局、中盤、大人の男性が一人死ぬのだけど、誰が何のために殺したのか、明確な説明あったんだっけ?本を読めばわかるんだろうけど、いや映画の中でもちゃんと説明あったよって知っている方は教えてくださいませ。 しかし、難しいよねえ。物語の次の内容が書物で出ていて、それを映像化するのは、色々と考えなきゃいけないんだろうね。で、普通は、なんでハリーやロンはハーマイオニーちゃんに恋しないで、鼻の大きな中国娘に惚れるの?なんて思うんだけど、あれは映画の起用の問題で、はたして作者が一作目を書いたときに頭の中で想像していたハーマイオニーちゃんと映画でのそれが一致しているのかわからんし。しかし、例の中国娘は、自分の想像していたイメージと全然違うぞ。コネか? まあ、今回の映画、最後まで観て一番素直な感想は・・・興業的に成功しなくても6時間くらいの映画にすりゃ監督も作りこめたんじゃないのってことかな。 #
by kotodomo
| 2006-01-03 03:13
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